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実写版ゴールデンカムイについてちょっと言わせて欲しい〜その②言いたい事編〜


はじめに

これはその①の続きです。
読んでいない方はその①から読んでくださいね〜

ちょっと私の意見も聞いてくれや

さてここから私が受けた素直な気持ちを書きたいと思います。
自分の頭を整理しながら書いているので、支離滅裂だったらすみません。
こんな意見もあるんだよって事で。
いっておきますが、批判する訳ではありません。
今私の置かれている状況は、限りなく少数派の意見だと思いますので、受け止め方によれば「批判かよ!」って思われる方もいるかも知れませんが、人には色々な考え方や、受け止め方があるので、みんな違ってみんないい精神で、少数派の意見も読んでみてくださいってやつです。

ストーリー構成について

その①でも書いた通り、戦闘シーンに文句はなく、ゴールデンカムイ感がよく現れた場面が多く満足しています。
それだけにストーリー構成が気になってしまいました。
戦闘が起こり、コメディパートがありという場面の切り替えが、私には合いませんでした。
コメディパートはイマイチ映画の中で馴染んでいなかった様に思えるのです。
それはコメディが始まる前に、過酷な戦闘やシリアスなシーンを見せられているから?はたまた漫画だから成立したコメディではないのか?
とも思いつつ、やはり映画という2時間8分の制約の中でやるには、バランスが悪かったのかも知れません。
ゴールデンカムイのコメディというのは、漫画だったりドラマだった場合の、メリハリがつく構成だと思うのです。
観てる方としては、鑑賞中の気持ちがジェットコースターの様に緩急つけられている様な気分にされました。
私としてはずっとジェットコースターのてっぺんにいたいのです。
(戦闘すごーい!おもしろーーーーい!!!あーーーー…なんかコント始まった…みたいでしょうか。)

食事のシーンに関しても、少しノイズになってしまったのも残念でした。
というのもアシリパがアイヌ語で話すと、それを杉元が聞き返して1回1回説明をするのですが、そのやりとりが何というか杉元に説明するというよりも、観客に説明している感が否めないのです。
そしてテロップとして杉元にした説明が、画面に出されるのです。
個人的にテロップで流すのであれば、テロップを見ればいい訳で、アシリパの説明は特にいらないのでは?
もしくは杉元がいちいち聞き返さず、アシリパが上手くセリフの中で、そのまま説明出来なかったのでしょうか。
杉元が聞いてアシリパが説明するというやり取りも、やはり漫画やドラマであれば成立するのだと思います。
この辺りのシーンも見ていて疲れました。
順調に進んでいたストーリーに一旦停止をされる気分なのです…
アイヌが中心となったストーリーなので、アイヌ文化を表現すのは当然なのですが、その辺りをもう少し自然に違和感なく出来なかったのでしょうか。
これは映画だから気になってしまったのだと思います。

テロップで言うと登場人物の紹介テロップもノイズでした。
例えば「お前新撰組の土方歳三か!?」
毛筆テロップ:土方歳三(効果音ドーン)
…うーんノイズです。
実写映画を見ているわけで、アニメを見に来ているわけではないのです…
そしてこれは邦画にありがちな感じなのかも知れませんが、役者さんがせっかくセリフで名乗ってくれているのだから、それ以上の説明はいらないのではないでしょうか?
どうしてもテロップがいるのであれば、大河ドラマの様にスーーーと名前を出せなかったのでしょうか。
あれだと役者さんの顔よりも、文字に目が入ってしまいます。
ちょっと勿体無いと思いませんでしょうか…あんだけビジュアルにこだわっているのに!

オリジナル要素は悪なのか?

散々な目に遭ってきた実写化に際して避けて通れなかったのが、映画版のオリジナル要素。
では製作陣が出した結論は?
漫画のそのままを映画にしよう。だったのでしょう。
私は少し勿体無い気もします。
漫画をただなぞるだけであれば、漫画を読めばいいのでは?
物語は完結していてオチもこの先どうなるかもわかっています。
じゃあこの映画としての旨み?面白み?とはなんでしょうか。

言っておきますが、私は過度な改変をしろと言っているのではないです。
杉元に兄弟を作ってだせ!とか、アシリパのお母さんは生きてて、コタンで一緒に暮らしています〜とかそういう意味ではありません。
何かこう…映画を見てきた!ゴールデンカムイの実写映画を!じゃあそこで面白かったところって?
・原作に忠実なキャラクタービジュアル、
・原作に忠実なストーリー
・カッコイイ戦闘描写
でもそれって原作漫画でもアニメでも得られるのではないでしょうか?
むしろアニメ作品において得られるものは「声優さんの生きた声」ですよね?キャラクターに息が吹き込まれる。そして動いている。

では実写はどうでしょうか。
これがドラマならまた話は違ってくると思うんです。
けど今回は映画なのです。映画に特化したエンタメを見せてほしかった。
ちょっとしたスパイスでいいんです。
「あそこオリジナルだったけど、いい解釈で面白いシーンだったね」とかそう言った感覚がほしかった。
完全にないわけではないですよ?(例えば月島軍曹と杉元がやり合うシーンとか)しかしこれも元々モブ兵がやっていたのを、月島軍曹が変わっただけですしね…
うーんどうにも物足りないのです。
映画が終わって、電気がつく。そして胸に残る「お土産」が欲しかった。
だってここまで再現しているのですよ?!出来なくはないのではないか?とも考えてしまいます。

その点で言うとアシリパの変顔もそうです。
多分漫画・アニメ・実写で並べたら3種とも同じ顔に見えるでしょう。
…それでいいの?
アシリパ役の役者さんが思う変顔、もしくは監督が思う変な顔って皆が皆そうなんですか?とあなた方の解釈を見せてほしいよ〜!
表現はひとつじゃない。作り手の特権としてちょっとした新しい解釈を見たかったですね。
それで批判されてもいいじゃないですか。中には賞賛する人もいるのです。
映画は始まりから終わりまで完結するのが映画です。
トータルで見て「どうだった?!」のアンサーが全ての答えなんです。

原作とファンの間に揺れる実写映画

結論として私の評価は
「いいも悪いも言えない段階」です。
原作を知っている人、あるいは見てきた人はわかると思いますが、この映画はこれ1本ではとても完結しません。
そしてまだまだまだ序盤であり、キャラクターも出揃っておらず、メイン中のメイン達の「目的と人物相関図」を紹介する、いわばこれから始まるプロジェクトのプロローグ映画です。
始まりはあってもこの映画にオチはないです。
となると、今後何かオリジナル要素が出てくる可能性もあれば、このまま原作通り進めるのか。
そもそも完結するところまでできるのか。
まだまだ未知数の実写作品なのです。

(噂の噂でしかないのですが
WOWOWで映画の続きをドラマシリーズにして放送して、また映画を作ると言うのを目にしましたが、そうなるとWOWOWにお金を払って加入すると言うことですね…。
これぞディズ⚪︎ー+が出したサブスク方程式(私が勝手に言っているだけ)と同じ様にするというわけですな)

※わからない人へ
最近のディ⚪︎ニー作品(特にMCU)はドラマ版を見た前提で映画をつくっているので、映画だけ見ても話がわからないので、半ば強制的にサブスクに加入してドラマ版を見ないといけないんだぞい!あ。SWシリーズも同じです

私もここまで感情任せに色々書き連ねてきましたが、結局は何とも言えない。評価のしようがない。
今はそんな気分です。
しかし周りで疑問を提示する人も居なくて、皆賞賛の嵐。
どうして私は周りとは違う感覚なのか?私はどうして手放しで喜べないのか?と気持ちが一杯一杯になってしまったので、こうしてnoteに書いて、気持ちを供養しているのです。

私だって一ファンです。
実写が成功するのは喜ばしいことです。
しかしどうしてもゴールデンカムイの前週で見た「カラオケ行こ!」の実写版と見比べてしまって…あれができてどうしてゴールデンカムイはできなかったの?!と言う気持ちがあるんです。それがこびりついて離れない。
比べる対象が間違ってるって言われたら、まぁその通りなんですけどね。私の気持ちの問題です。

皆さんは実写版ゴールデンカムイはいかがでしたか?
面白かったですか?
そんな人たちに対して私のこの感想は失礼でしょうか?
私はアンチでしょうか?
それとも愛がありますか?

もし何かコメントがあればいくらでもコメントしてほしいです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。

補足
カラオケ行こ!は問答無用で面白いので、まだ観てない人は観に行ってください。
遺言として残しておきます。

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