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番外編、現代美術と金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館


今回、たまたま機会を得て
初めて金沢21世紀美術館を訪れた。

現代美術はあまり馴染みがないが、
印象派や後期印象派の動向が近代美術の発展につながったことが関係してか、モネを収蔵する美術館でも多くの現代美術に出会った。

今回も新たな作品と出会うことができ、
モネからは逸脱するが、備忘録も兼ねて記事にしたいと思う。

開放的な庭の中にある、大きな建物。
ガラスが多く使用され、日光が優しく降り注ぐ優しい空間である。



「ブルー・プラネット・スカイ」

モネを収蔵する地中美術館でも出会うことができるジェームズ・タレルの作品

白を基調とした壁と、大きく開いた天井
そして天井見える大きな空と雲

ジェームズ・タレルは光と空間を題材とした作品が多く、普段は気にもとめない「光」を実感させられる傾向がある。

なお、金沢21世紀美術館では、
ジェームズ・タレルの部屋は無料開放されており、誰でも入ることができる。

その一方で、残念ながらあまり人気がなく、
美術館自体も力を入れていないため
所々に蜘蛛や蜘蛛の巣が見受けられる。
自然、、豊か、、笑


「スイミング・プール」

レアンドロ・エルリッヒ作の「スイミング・プール」は金沢21世紀美術館を代表する作品であり、1番人気のため、プール内に入るには整理券が必要である。

平日でもかなりの人気で、
数時間待ち、また午後では整理券が売り切れている可能性もあるので早めに訪れることが望ましい。



「雲を測る男」

ヤン・ファーブル作のこの作品は、「スイミング・プール」に並んで金沢21世紀美術館で有名な作品である。

コガネムシを用いた作品で有名だが、
彫刻では「十字架を持つ男」が有名である。


展覧会「ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ:どこにもない場所のこと」

会期
2022年5月3日(火・祝) - 2022年9月4日(日)

現代韓国の映像作品を代表する2人の日本国内初の大規模個展であり、興味深かったので展覧会に足を運ぶことにした。

今回の展覧会では、3作品の展示を見ることができる。

  • News from Nowhere : Freedom Village

  • Silent Planet

  • 世界の終わり

News from Nowhere : Freedom Village
韓国と北朝鮮の間にある非武装地帯に存在し、地政学的には不可視とされている村をテーマにしたものである。

Silent Planet
現実世界と仮想現実を行き来しながら、自由を求める人間の意志と葛藤を表現する。

世界の終わり
二面のスクリーンを用いて「現在」と「終末を迎えた以後」二つの時間軸での映像が投影されている。


現実か、非現実か。


作品の理解がとても難しく、作者が表現するメッセージを受け取ることが私には出来なかった。


しかし、分からないなりにも感じるものはあり、最後の部屋を出たあとにはかなり強い疲労感があった。


映像作品ということで全てを観るためにはかなり長い時間を要し、また、作品がとても難しい内容であることからも最初の部屋では座り込んで見ていた多くの観客も、部屋を進むに従って著しく減少し、後半の部屋は素通りされる方もとても多かった。



NAKED meets 千利休

2022年8月6日(土)から9月3日(土)

展示に加えてメタバースのバーチャルアートを用いたリアルとバーチャルが交錯する展示である。

バーチャルを用いている点は斬新だが、
展示内容は高校生の文化祭レベルに感じた。

正直、残念感はあったが、
茶道を多くの世代に知ってもらうためには
こうした活動も必要だと思う。

なお、入場料は一般1600円である。
……。



料金

交流ゾーン 無料
展覧会「うつわ」一般450円 大学生310円
展覧会「ひとがた」一般750 大学生520円
展覧会「どこにもない場所のこと」一般1200円 大学生800円


アクセス

金沢21世紀美術館
〒920-8509石川県金沢市広坂1-2-1

JR金沢駅(東口)よりバス「広坂・21世紀美術館」下車すぐ



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