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冷光

青白く輝く龍は山の息吹を背に、勢いよく崖を滑り降りてゆく。
その音があまりに大きい。人々の小言はもう聞こえなかった。私は雑念を吐く余裕など無くなっていた。
おそるおそる近づくと、身体は苦しさと快感の狭間で震えた。それは真理を受け入れる感覚に似ていた。

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