ごはんの話

薄々気付いてはいたが、「食べる」ということは私の人生においてかなり重要なことっぽい。
重要というのは、なるべく美味しいものを食べたいというのももちろんあるけど、空腹への耐性が低いとか毎日ちゃんとお腹が減るとか、そういう体質的な部分。
夏バテや二日酔などの体調不良以外で食欲不振になったことって、人生で二回くらいしかないかも。どんなに悲しい夜だって大抵はお腹が空く。おかげでもう肥えが止まらん止まらん。

悲しい夜でさえやっぱりお腹は空く、といえば、冷蔵庫の悪趣味ステッカー 丈の足りない遮光カーテン 向かい合った丸い座布団 お皿の隅に避けたにんじん。学生時代に聴いたチャットモンチーの曲によってついた跡って一生消えないのか?消えないです、了解。

で、どんなときでもお腹は空いちゃうよねって話。
仕事でショボショボになってしまった日とか、どうしようもなく不安でギュッとなってしまう日。そんな日に自分を救ってくれるお店が近所にふたつある。

ひとつは地域で愛される洋食屋。
私の母親〜祖母くらいの年代の女性数名で切り盛りしているお店で、何を食べてもおいしい。そしてデッカい。ハーフでお腹いっぱい。
自分に向けられているわけでないのは分かっているけど、常連客への「お疲れさま」「今日もありがとう」「無理しないのよ」といった店員さんの一言が、お店全体に染み入ってるような気がする。
無性に寂しいけど人に会う気分ではない、けど人の温かさに触れたい。そんなときにぴったりなお店。きれいな銭湯みたいなぬくさがある。

もうひとつは日高屋。
なんであのびよびよのラーメンが食べたくなる夜があるんだろうね?分からないが、周りの誰にも興味を持たず持たれず、ビールとラ餃チャをかき込むことで乗り越えられる夜は確かにある。

全然違う2店だけど、どちらも私を慰めてくれるごはんであることには違いない。ありがとうごはん屋さん。おかげさまで生きております。今日は何食べようかな〜。

最近の朝ごはんやおやつは干し芋。
ハインリッヒ姐さん曰く、
「綺麗な細長い人(工藤静香など)はみんな干し芋を食べている」ので。

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