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複数のことを両立する秘訣は期待値調整?

名取 芳彦さんの書籍 "小さな改善 人生を「少しずつ良くする」100のヒント"を読んで考えてみたことその2。

「3台のエアコンをフル稼働させるからいけないんです。設定温度を調整して、それぞれ80%の力で稼働させれば、3台ともちゃんと動いてくれます」

3章「小さな工夫」で仕事はうまくいく 「80%の力配分」を身につける より

複数台のエアコン稼働中にブレーカーが頻繁に落ちたことがあり、電気屋さんにみてもらったときに言われた言葉で、仕事・育児・家庭を両立させるコツがあるとしたら、この方法でしょう。とのこと。

おそらくエアコンでいうところの「設定温度」は、人間でいうところの「期待値」で。仕事や家庭など分野を問わず、期待値を調整することが複数のことを両立するためには必要と解釈した。

そこで今回は期待値調整をする方法について考えてみる。


1. 期待の内容を具体化する
期待は目標と言い換えることもできるかもしれない。
「仕事で評価されたい」とか「人間関係を良好にしたい」など、期待(目標)の内容って漠然としがちですよね。

期待値の調整は、誰か(自分自身でも可)と期待と成果のすり合わせをすること。
まずは自分自身の期待を客観的に把握するためにも、いつまでに・何を・どうしたいのか、明確に言語化していくことが必要。

2.期待値を客観的に評価してみる
『Think clearly』という書籍では、0を最低・10を最高として0から10の間で「期待」を評価し、最後にそこから2点差し引くという方法を紹介している。
具体化した内容を実現できるとどれくらい期待しているか、10段階で評価してそこから2点引くとちょうど良いレベルになるかもしれない。

3. 期待している内容をすべて並べてみる
例えば"仕事"という1つの分野だけでなく、家庭・趣味・育児などそれぞれでの期待を全て書き出して並べてみる。
きっとこれはすべて同時に取り組めないと冷静に捉えることができるし、優先度が高いもの、もっと後でもいいものが見えてくるはず。

ひとりで完結できることは、これぐらいの工程で調整ができる気がするが、誰か相手(パートナー)が存在するものは、もう一つ工程が必要かもしれない。

4.論理的かつ丁寧に考えを伝える
自分は行いたいことの内容や理由を、相手に伝えて理解や協力を求める。
優先して取り組みたいこと、そのために自分が止める(減らす)こと、相手に協力してほしいことを話し合う。

実際には話し合ってすぐ理解や協力を得られる場合ばかりではないと思うので、文章の表現ほどさらっと完了するものではないけれど…。深く考え始めると論点が別の内容にとびそうな気がするので省略。

ここまで1~4まで書いてみたものの、それができないから苦労してるんだよ。と思うのが「仕事」に関するところ。

会社員として働いている人の多くは、80%の力でできる量に仕事を調整することは難しいと思う。自分の所属している会社でいうと正社員(特に管理職)として働いている人は特に。

雇用が安定していて、それなりに報酬をもらえるというメリットがある反面、いわゆる定額使い放題に近い状態にあるので、キャパオーバーの業務量と無理難題を抱えることが多い。
(健康問題が生じるかどうかのギリギリを攻めるチキンレース・・・)

会社側からすれば雇っているから当然の要求かと思う部分もあるので、正直なところまだこれに対する明確な答えは私の中にもない。
ただ全員にできることではないけれど、収入を80%に下げてその分仕事を減らすというのはありかもしれない。
(週休3日制とかはこれに近いのかな?)

一部のミニマリストの方のように、生活に必要な最低限の収入を得る労働だけで暮らしたり。自分で起業できれば、働き方はある程度調整できる。

・・・なんだか思考があちこちに飛びはじめてうまくまとまらないけど、複数のことを両立しようと思うと、自分の努力も大切だけど環境もとても大切ということだと思う。

自分の価値観も社会の価値観も、常に一定ではなく移り変わっていく。
今いる環境が将来の自分にとってもベストではない可能性は高い。

働き方を変えるには、自分自身の能力が大きく影響してくる。
(働きやすい環境・職業を選べるかどうか)
両立したいものはいろいろあるけれど、仕事や家庭・育児・趣味などと並べて自分の成長(スキルアップ)も常に意識しておいた方がいいかもしれない。

(おわり)



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