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私は 私の人生を幸せに生きていい〜『私は私。母は母。』

「あなたを苦しめる母親から自由になる本」という副題のついた、加藤伊都子(著)『私は私。母は母。』。

所詮、母はああいう人。
母を変えようと苦悩するより、うまく距離をとることで、あなた自身の人生を幸せに生きていいのです。
母にも苦悩する娘として生きた時代があったということを理解しても、あなたが同じように苦しむ必要はありません。

(本のえりに掲載されている文章、書籍サイトの紹介文にもなっています)


「実際によく見られる葛藤する母娘のエピソード」のなかで、最も胸をつかれた言葉がこちら▼

恵子さん自身は自覚しなかったが、「決して幸せにならない」という決意のようなものがあった。幸せになることは、同居を選択した夫と、大嫌いな義父を許すことにつながるような気がしたからである。

私は私。母は母。』CHAPTER3 母が娘を苦しめている理由


「なぜそこまで?」と思わずにはいられないほどの〈自己犠牲〉の背景にあったのが、「私は決して幸せにならない」という信念だったとは……

自分の人生に幸せを感じられず、その原因を〈誰か〉のせいにしていると、「その〈誰か〉が自分に強いていることは間違っている」と証明するために、自分が幸せになるための選択をしない、それも無意識に。

「私は決して幸せにならない」
と自分で自分に呪いをかけているかのような生き方を見せつけられる家族にしたら、どれほど息が詰まることでしょう。

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実は、私自身も、自分に呪いをかけるような生き方をして、家族にストレスをかけていた時期がありました。

家事、育児、仕事に全力投球するも、盛大に空回りしていた40代前半。

求められていないようなことをも「自分がやるべきことだ」と信じて、毎日が必死でした。

「私がこんなにがんばっているのに、誰もわかってくれない」
そう思い詰めていた私は、
「誰かがわかってくれるまで、どんなに無理をしてでもやり切ってやる」
という執念のようなもので、自分を追い詰めていたんです。

やがて、「誰もわかってくれない」という悲しみが怒りに変わり、その怒りを自分にも家族にも向けるようになりました。

怒りのエネルギーで自分を奮い立たせることしかできなかった、当時の私。

もしも、自分で自分をいたわっていたら、どれほど心軽やかに日々を過ごせたことでしょう。

・もう十分、よくやっているよ
・もっと手を抜いていいんだよ
・自分のためだけに時間をつかっていいんだよ

そんなふうに自分で自分に声をかけるだけでも違うということを、当時は思いつきもしませんでした。

後に、『何をしても何をしなくても、あなたは愛に値する』と学ぶようになったのですが、それを腑に落とすまでに随分と時間がかかったものです。

もしも当時、肩の力を抜いた自然体で毎日を過ごせていたら、夫や子どもたちとの関係性も、もっと和やかで温かいものになっていたことでしょう。

(がんばり続けてメンタルダウンした末に「自分を生きる」と決意できた私です。
 いまとなっては、すべての経験に感謝しかなく、後悔は微塵もありません。)

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「自分の人生は自分のもの」
そう腹を括り、
「自分が幸せでないのは〈誰か〉のせい」
という信念を手放すことができれば、〈本来の自分〉に戻ることができます。

〈他責思考〉って、人のせいにして楽になれるのかと思いきや、自分で自分を幸せにする選択肢を放棄することでもあるので、本当はしんどいんですよね。

このことに気づいたら、うまくいかないことがあっても、〈誰か〉のせいにするのをやめる。

どんなに辛いことがあっても、そこには必ず、自分を助けてくれるようなヒト・モノ・コトが存在していることに目を向ける。

\プラスもマイナスも同時に同じだけある/

であるならば……

自分が思ったようにならなかったとしても、そのプラス面を見つけて本来の自分に戻り、
「次はどうする?」
と選び直せばいいのです。

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「私は決して幸せにならない」
という言葉にザワザワした方がいらしたら、
「私は "私の人生" を幸せに生きる!」
と声に出してみられてください。

もしかすると、最初はドギマギするかもしれません。

「自分が幸せになっていい」ということに初めて気がついて、涙がこぼれるかもしれません。

大丈夫!

自分にとっての幸せな人生は、毎瞬 毎瞬 自分で選ぶことができます。

もしも、愛する家族が家族自身を不幸せにしているように思われたとしても、そこにあなたが責任を感じる必要はありません。

あるいは、ご家族があなたを不幸せにしているように感じる場合は、「今後もそれが変わることなく続くのだ」と考える必要はありません。
(心身へのダメージが甚大な場合は、自分の身を守るために距離をとりましょう)

まずは、自分が幸せになると決める。

自分で自分を幸せにできるあなたがそばにいることで、ご家族に変化が起きる日が来るでしょう。
(ただし、「家族を変えよう」としないことが肝要です)

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ご家族それぞれに、いろんな事情があることと思います。

大切なのは、〈こうあるべき〉という自分の理想に縛られて、「こんなはずじゃなかった」と〈ない〉ものにフォーカスしないこと。

どんな状況にあっても〈ある〉ものがあります。

マイナスにしか見えない出来事にも、必ずプラスがあります。

それを信じて、
「私は "私の人生" を幸せに生きる!」
ことを楽しめますように♪

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御影石 千夏

*『私は私。母は母。』の表紙:出版社が再利用を許諾している版元ドットコムさんのデータを利用しています。

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