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「お好きな時にどうぞ」と言われても行けなかった保育参加〜正解のない世界が苦手でした

十数年前のこと。

娘が通うようになった認可保育園(息子にとっては4園目)は
「お好きなときに保育参加にいらしてください」
という方針でした。

子どもたちの様子を観る「参観」ではなく、保育活動に親が「参加」する。

つまり、子どもたちと一緒に園庭で遊び、給食を一緒に食べ、お代わりを取りにいき、パジャマの着替えを手伝い、絵本を読み聞かせをするのです。

これがもう至福のひととき!

私は、保育参加回数が最も多い保護者のひとりだったと思います。

最初に参加するまでが難しかった


実は、私が初めての保育参加を申し出るまでには、月日が必要でした。

朝夕の送迎時に保育参加者を見かけることもなければ、その様子が保育園からのお便りに綴られていることもないのです。

「お好きなときにどうぞ」
と言われても、どんなときに参加すればよいのかが、さっぱりわかりません。

3歳の息子と1歳の娘は、保育園で日々どんなふうに過ごしているのかしら?

その様子を知りたい気持ちは山々ながら、
〔保育のど素人である私は、保育園にとっては邪魔でしかないのでは?〕
と躊躇していたのです。


入園から9ヶ月目にようやく


そんな私が、ようやく先生に参加保育の希望を申し出られたのは、
〔娘にとって人生初のを見てみたい〕
という思いが募ってのことでした。

「あの……保育参加はいつでもよいとのお話でしたが……お誕生会の日でもよいのでしょうか?」

おずおずと尋ねる私に、

「もちろんですよ!ぜひいらしてください」

園長先生の言葉がどんなに嬉しかったことでしょう。

かわいくてたまらない


そして迎えた、12月生まれの子どもたちをお祝いするお誕生会当日。

名前を呼ばれて返事をして、みんなの前に出て、写真付きの誕生日カードを「ありがとう」と受けとって、はにかむ笑顔の愛らしさときたら!

我が子はもちろん、保育園の子どもたちみんなが、かわいくてかわいくてたまらないのです。

なんて素敵なところで毎日を過ごさせていただいているんだろう。

感謝の涙があふれるほどでした。

あまりに感動したことから、翌月の息子のお誕生会にも参加。

翌年度からは、節分やひな祭りなどの季節の行事に加えて、クッキング保育やプール遊びがある日、特に予定がない日にも、保育参加させていただくようになりました。

正解は1つじゃない


「X月X日X時に来てください」という指定がない、「お好きなときにどうぞ」という保育参加。

最初は苦手でしたが、踏み出してみれば、感謝しかないありがたいものでした。

この「指定=1つの正解」にこだわらないところは、保育方針にも現れているように感じました。

たとえば、母の日、父の日、敬老の日に向けてのプレゼントづくり。

完成予定日以外に、決められたスケジュールは一切なし。

遊びの時間に、やりたがっている子からつくり始める。

積み木遊びやままごと遊びで夢中だった子どもたちも、お友達がつくった作品に興味が出て、丸いテーブルにやってきて、順番に取り組む。

延長保育がある子は、その時間にやってもOK。

それぞれの子どもが、それぞれのタイミングで、「今やりたい!」という気持ちを細やかにサポートする先生方の対応力に感動したものです。

私と子どもたちの心を育ててくれた保育園


「保育園はもうひとつのおうちです」

そう言ってくださる園長先生の言葉通り、子ども一人ひとりに寄り添ってくださる先生方に感謝しかありません。

当時、家事育児と仕事の両立に必死だった私は、
「早く食べて」「早く寝て」「早く起きて」
子どもたちを急かしてばかりでした。

にもかかわらず、息子と娘がゆったりした心を育めたのは、保育園の先生方のおかげさまです。

子どもたちは、ただそこにいるだけでこんなにも愛らしい。

時間に追われて自分を見失いそうになった私を支え、〈無条件の愛〉を思い出させてくださったのが、保育参加という豊かな時間でした。

「□□ができたら⭕️」
「◆◆ができなかったら❌」

⭕️❌で生きてきた私のかたくなな心をほぐしてくださったのも、保育園の先生方。

今の私があるのは、出逢ったすべての方々との縁起のたまもの。

毎日noteであなたと出逢える日々にも感謝です♪

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