母の家出が私にもたらした決意〜コーチング活動の土台
実家の母が家出してしまった!?
胸が詰まる思いをしたのは、私が高校生、母が30代前半のころでした。
(参考記事)私自身がプチ家出をしたのは30代後半のこと。
昨夜書いたものをリライトしています▼
朝、目覚めると母がいない!?
理由もなく母が朝からいないなんてことは、初めてでした。
お昼になっても連絡がなく、私は胸がザワつきます。
ラップをかけた母の手料理が食卓に並んでいて、
〔家出するときまで、家族の食事を心配するなんて……〕
なんとも言えない気持ちになりました。
夕方になっても、帰ってこない。
いったいどこで何をしているの? 母は大丈夫なの?
オロオロする私と違って、父も妹もいつも通りに振る舞っているように見えました。
母の言葉に驚愕
夜になって、母が姿を現しました。
「どこに行ってたん!?」
すると母は、2階の寝室でずっと寝ていたというのです。
むしゃくしゃして、映画でも観に出かけようとしたら、財布にお金が入っていなかった、と。
〔そんなこと、ある?〕
あまりに驚きすぎて、母にどんな言葉を返したかを覚えていません。
女性の経済的自立
母が家出したと思っていたのは私だけ、というこの騒動で、私の心に強烈に刻まれたのが、
〔女性も経済的に自立しなくては!〕
という思いでした。
私には、母が〈手に職を持つ優秀な女性〉として映っていました。
〈寿退社〉が一般的な時代、見合い結婚を機に退職していた母でしたが、職人技を活かして家で仕事を引き受けていたからです。
ただ、この仕事が、あまりにもブラック。
厳しい納期に間に合わせるべく朝から晩まで仕事をしても、その報酬があまりにも安い。
「ちょっと安すぎるわねー」
なんて母は笑っていましたが、私は憤りを感じていました。
母の能力に報酬が見合っていない!と常々感じていたからです。
価値に見合う対価がなくっちゃ
そんな母の「財布にお金が入っていなかった」という言葉に、私は胸が苦しくなりました。
家事の一切を背負い、丹精こめて仕事をしている母が、ひとりで映画すら観に行けないなんて。
そんなの、絶対におかしい。
じゃあ、どうする?
高校生だった私が考えたのは、
・男性と同じように働ける仕事につく
・結婚しても、出産しても、仕事を続ける
ということでした。
思えば、私は幼いころから、
「女の子は〇〇」
というレッテルが嫌いだったんですよね。
私は、家出しようとした母に、〈女性・妻・母親はこうあるべき〉というレッテルが凝縮されているように思えて、憤りを感じたのでしょう。
実のところ、母の報酬が低かったのは、賃金の安い海外に仕事を奪われつつあった業界だったからなのですが、高校生だった私の目には〈女性だから弱い立場にある〉と思えたのでした。
女性が才能全開で生きられる世界に
こうした母の家出騒動は、私がコーチとして活動する土台のひとつになっています。
・才能全開で人生を楽しむ人を増やしたい
・精神的にも経済的にも自立するためのサポートがしたい
・特に女性と子どもたちのために、ドリームサポーターだらけの世界をつくりたい
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御影石 千夏
▼プロフィール
▼家族も自分も幸せになる秘訣を綴っています(Kindle Unlimited対象)
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