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三島由紀夫『春の雪』(豊饒の海 第一巻) 単語集

『春の雪』は『潮騒』『金閣寺』『仮面の告白』に次ぐ三島由紀夫の代表作の一つで、『豊饒(ほうじょう)の海』という四部からなる大長編の一作目です。ざっくり言うと思春期で童貞の上級国民ボーイが恋に悩み、とんでもないやらかしをする話。
先日読み終えたのですが、数行に一度辞書を引かないといけないレベルで難しかったです。そしてめっちゃ長かった…。
でも内容はすごく面白いので、ぜひ多くの人にハードルを下げて読んでもらいたい!
というわけで、難解な単語を独自に意味をまとめました。これから読む方は参考にご覧ください。

※昭和52(1977)年発行・令和2(2020)年新版発行の新潮文庫版を元にしています。
※解説・画像はあらゆるサイトから適当にそのまま引用しています。あくまで参考程度にご覧ください。


ていてい【亭々】 樹木などが高くまっすぐにそびえているさま。
きゃはん【脚絆】 歩行の便のため、すねに巻いてまとうもの。※画像

しんじ【心事】 心の中で思っている事柄。心中。
こうしゃく【侯爵】 近代日本や中国で用いられた爵位(五爵)の第2位。公爵の下位、伯爵の上位に相当する。代表的な人物は、大隈重信、小村寿太郎、東郷平八郎など。
くげ・くぎょう【公卿】 公家の中でも日本の律令の規定に基づく太政官の最高幹部として国政を担う職位。太政大臣・左大臣・右大臣など。江戸時代は徳川御三家・御三卿ぐらいしかなれず、明治にはこれらは廃止された。
どうきゅう【撞球】 玉突き。ビリヤード。
しゃでん【社殿】 本殿・拝殿・舞殿など、神社境内の主要な建物のこと。 祭神を鎮祭する本殿をさすことが多い。
とみこうみ【と見こう見】 あっち見こっち見。
おすそもち【お裾持】 重要な儀式の時、皇后さまがお召しになる裾の長い服を後ろで持って支える係。
てんらんずもう【天覧相撲】 大相撲を天皇が観戦すること。
とねり【舎人】 天皇・皇族・貴族のそばに仕えて、雑事を処理する役目の人。
じゃこう【麝香】 雄のジャコウジカまたはジャコウネコから取る香料。古くから珍重され、香水の原料。
ローブ・デコルテ【ローブデコルテ】 女性皇族の正礼装。※画像

しゃし【奢侈】 必要な程度や身分を越えたぜいたく。


※乃木将軍の殉死 乃木希典は、日本の陸軍軍人、教育者。日露戦争における旅順攻囲戦の指揮や、明治天皇を慕い、あとを追って殉死したことで国際的にも著名である。夏目漱石の「こころ」でも彼の殉死が触れられる。
ぶばる【武張る】 強く勇ましそうにふるまう。
きょごう【倨傲】 おごりたかぶること。傲慢。
まんがん【万巻】 多くの書物。
きょき【歔欷】 すすり泣くこと。
ともづな【纜】 艫(とも)にあって、船をつなぎとめる綱。
さいり【犀利】 文章の勢いや頭の働きが鋭いこと。また、真実を鋭くついているさま。

しし【嗣子】 家を継ぐべき子。 あととり。
うちもの【打物】 干菓子の一つで、水分が少なく日持ちしやすいお菓子のこと。
なかんずく【就中】 特に。とりわけ。
もんぜき【門跡】 一門の本寺に住み、師弟相伝の教義を伝え、その法統を継ぐ僧。
うりざねがお【瓜実顔】 中高(なかだか)でやや面長(おもなが)な顔。
えこう【回向】 読経・布施などをおこなって死者の冥福を祈ること。
けいそう【軽躁】 落ち着かないで、軽はずみに騒ぐ様子。
ふしょうぶしょう【不承不承】 いやいやながら。しぶしぶ。
くちど【口迅】 口早に。

ゆいしき【唯識】 万有は識 (純粋な精神作用) にほかならぬとする説。
とばぐち【とば口】 はいりぐち。入口。
ばくれん【莫連】 すれっからしの女。あばずれ。
ばくする【駁する】 他人の言論・意見などを非難攻撃する。 反論する。
ひやく【秘鑰】 秘密のかぎ。また、秘密などをときあかす手段。
きょうきんをひらく【胸襟を開く】 隠し立てをしないで、心の中に思っていることをすっかり話す。心の中をうちあける。


おてぎしゃ【御手御者】 御者(ぎょしゃ、馭者)は、馬などの使役動物を動力とする馬車やキャリッジなどを乗り物の専用座席から操作する作業者(運転手)である。その尊称か。
らしゃめん【羅紗綿】 幕末から明治にかけて、日本在住の西洋人の妾(めかけ)になった日本婦人に対する蔑称。
しんきちょうしゃ【新帰朝者】 1903(明治36)年から1908(明治41)年まで、アメリカとフランスに滞在し、帰朝したことを意味する。
あんいつ【安逸】 気楽に過ごすこと。何もせずに、ぶらぶらと遊び暮らすこと。
あくた【芥】 腐ったりなどして打ち捨てられているもの。ごみ。くず。廃物。また、比喩(ひゆ)的に、役に立たないもの・無益なものをいう。
せいかん【精悍】 顔つきや態度に勇ましく鋭い気性が現れていること。
りにのぞむ【裡に望む】 うらがわ、うちがわで期待させる。
そうろう【蹌踉】 足もとが定まらず、ふらふらとよろけるさま。
とつおいつ【とつおいつ】 あれこれと迷って、決心がつかないさま。
からすきぼし【唐鋤星】 中国の星座、二十八宿の一つ。オリオン座の三つ星および小三つ星をつないだL字形を,農具のからすきとみてそう呼ぶ。中華名は参宿。※画像


ばさ【婆娑】 舞う人の衣の袖がひるがえるさま。 2 物の影などが揺れ動くさま。
てんてい・てんてつ【点綴】 ひとつひとつをつづり合わせること。また、物がほどよく散らばっていること。
はんさ【煩瑣】 細かい点までこみいっていて、煩わしいこと。
はふ【破風】 破風とは、屋根の妻側の端の部分のこと
せっかはんりゅう【折花攀柳】 花を折り柳によじのぼる意。 花柳の巷(ちまた)に遊ぶこと。 遊里で芸者や遊女と遊ぶこと。
まんじつなぎ【万字繋ぎ・卍繋ぎ】 模様の一つ。卍(まんじ)つなぎ文の一種で、端正な卍つなぎを菱(ひし)状にゆがめた形。菱万字ともよぶ。※画像

かそせい【可塑性】 固体に外力を加えて変形させ、力を取り去ってももとに戻らない性質。塑性。

きんちょく【謹直】 つつしみぶかくて正直なこと。きまじめ。 
きょそ【挙措】 立ち居ふるまい。
もうまい【蒙昧】 知識が低く道理に暗いこと。
きゅうへい【旧弊】 昔の(古くさい)考え・しきたりを、がんこに守っているさま。
えんげん【淵源】 物事のよってきたるもと。みなもと。また、それをおおもととしていること。
そけん【訴権】 裁判所に対し訴えを提起して紛争の解決を求め得る権利。 判決請求権とも。 私人が国家に対してもつ公権の一つとされる。
※アクチオ 訴訟当事者が政務官の面前で行う厳格な方式による意思表示と象徴的な行為により成立する法律訴訟のこと。
しんい・しんに【瞋恚】  怒ること。いきどおること。「―に燃える」また、仏語。三毒・十悪の一。自分の心に逆らうものを怒り恨むこと。
ごせい【悟性】 人間の認識能力の一つ。論理的な思考力。特に理性と区別して、経験界に関する知性。
はんさ【煩瑣】 細かい点までこみいっていて、煩わしいこと。
おのがじし【己がじし】 それぞれの思いのままに。めいめい。
さしもの【然しもの】 さすがの。あれほど大した。
とくしかんごふ【篤志看護婦】 自ら志願して戦地へ赴き、負傷者の手当てに従事した婦人のこと。


せいたい【青黛】 染料・顔料の名で、濃い色。俳優の舞台化粧に用いる青い顔料。
じだ【耳朶】 耳たぶ。また単に、耳。


きょうとう【郷党】 郷土の人々。
おもねる【阿る】 きげんをとってその人の気に入るようにする。へつらう。追従(ついしょう)する。
おみやさま【お宮様】 宮殿・御殿を意味する「宮」に丁寧の「お」をつけた表現で、多くの場合は神社を指す語。
しゃし【奢侈】 身分不相応なくらしをすること。度をこえたおごり。また、そのさま。ぜいたく。
ひたき【鶲】 鳥類スズメ目の科。 ヒタキと総称されてきたが、100種以上がツグミ科から移され、その中にはコマドリ類・シキチョウ類・ルリチョウ類などもいる。※画像


おんなれいじゃ【女礼者】 年頭に訪ねてきて、祝辞を述べる女性客。三が日、女性は何かと忙しいのでそれを過ぎてから回礼することが多かった。
らくがん【落雁】 米や豆、蕎麦、栗などから作った澱粉質の粉に水飴や砂糖を混ぜて着色し、型に押して固めて乾燥させた「打ちもの」と呼ばれる干菓子。
とそ【屠蘇】 一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む縁起物の酒であり風習。
ほうし【放恣】 勝手きままで節度がないこと。
らいらく【磊落】 気が大きく朗らかで、小さいことにこだわらないこと。気性がさっぱりしていること。
ぞうがん【象嵌】 工芸装飾の技法。 象眼とも書く。 金属・陶磁・木材などの材料の表面に他の材料(同種のこともある)をはめこむこと。
いんぎん【慇懃】 人に接する物腰が丁寧で礼儀正しいこと。
ちしつ【知悉】 知りつくすこと。細かい点まで知っていること。


十二

めのう【瑪瑙】 縞状の玉髄の一種で、オパール、石英、玉髄が、火成岩あるいは堆積岩の空洞中に層状に沈殿してできた、鉱物の変種。※画像

ひょうそくをあわせる【平仄を合わせる】 順序やつじつまを合わせること。「平仄」とは、漢文などにおける「平字」と「仄字」の取り合わせ。転じて、順序だっていない、つじつまが合わないことを「平仄が合わない」という。
さい・さいころ【骰子】 サイコロ。
てんたん【恬淡】 あっさりとしていて、名誉・利益などに執着(しゅうじゃく)しないさま。


十三

かほ【花圃】 花ばたけ。花ぞの。
ぶんじゃく【文弱】 学問や芸事にばかりふけっていて弱々しいこと。
しょうえき【漿液】 粘性物質を含まない、比較的さらさらした透明な分泌液。 胃液などの消化液、漿膜からの分泌液など。


十四

ちつ【帙】 書物を保護するために包むおおい。厚紙に布などをはって作る。和本に使う場合が多い。※画像

ぬさ【幣】 神に祈る時に捧げ、また祓(はら)いに使う、紙・麻などを切って垂らしたもの。幣帛(へいはく)。ごへい。※画像

しゅんげん【峻厳】 非常にきびしいこと。
こうやく【膏薬】 動物などのあぶらでねり合わせた、傷・できものなどの外用薬。
こしいた【腰板】 室内の壁の下部に張る板のこと。※画像

ふうする【諷する】 遠まわしにそれとなく批判する。風刺する。
アセチレンとう【アセチレン灯】 アセチレンランプ 、カーバイドランプ は炭化カルシウム CaC₂ と水を反応させ、発生したアセチレンを燃焼させる単純な構造のランプ。 ※画像

だく【跑】 跑足の略。跑足とは馬術で、馬が前脚を高くあげてやや速歩(はやあし)に歩くこと。

十五

こっき【克己】 自分の感情・欲望・邪念などにうちかつこと。
ちしつ【知悉】 知りつくすこと。細かい点まで知っていること。
ひもうせん【緋毛氈】 毛氈という日本の伝統敷物の中でも、とくに緋色(ひいろ)の毛氈を指す。※画像


十六

ききょ【起居】 立つことと座ること。立ち居ふるまい。また、日常生活。
ぶりょう【無聊】 退屈なこと。心が楽しまないこと。気が晴れないこと。
そうけん【壮健】 健康で元気なこと。
げきけん【撃剣】 刀剣、または竹刀、木刀で身を守り、敵を討つ術。
えいようえいが【栄耀栄華】 かがやく意。 藤原道長や豊臣秀吉のような人物が「栄耀栄華を極める」という用い方をするが、今日では成り金が贅沢(ぜいたく)な生活をひけらかす様(さま)をいう。
なげし【長押】 日本建築に見られる部材で、柱を水平方向につなぐもの。鴨居の上から被せたり、柱間を渡せたりするように壁に沿って取り付けられる。※画像

もこ【糢糊】 ぼんやりしているさま。はっきりしないさま。
そうぼう【蒼茫】 あおあおとして、はてしなく広いこと。 

十七

ばいしょく【陪食】 身分の高い人といっしょに食事すること。
アペリティフ【Apéritif】 食事の前に飲む酒のこと。フランス語からアペリティフという。
きぐち・こぐち【木口】 材木を横切りにした面。こぐち。

十八

ふえん【敷衍】 意味のわかりにくい所を、やさしく言い替えたり詳しく述べたりして説明すること。
ちゅうしん【注進】 事件が起こった時、それを急いで報告すること。
ばしゃまわし【馬車回し】 邸宅で馬車をつけるところ。 玄関前の車寄せ。
しゅんでい【春泥】 春の、雪解けや霜解けなどによってできたぬかるみ。
ごもんしょう【御紋章】 皇室の紋章である菊の紋。※画像

なのりそ【莫告藻】 褐藻植物であるホンダワラ類の古称。『万葉集』巻三には「みさご居(い)る 磯廻(いそみ)に生(お)ふる なのりその 名を告(の)らしてよ 親は知るとも」の歌がみえるが、この「なのりそ(莫告藻)」とはホンダラワ類とされる。※画像

はくさ・ダンテル【薄紗】 薄く軽い織物。
おかぼれ【岡惚れ】 わき(=おか)からひそかに恋すること。


十九

きょき【歔欷】 すすり泣き。むせび泣き。
がん【龕】 仏像をおさめる厨子(ずし)。※画像


二十

かりゅうかい【花柳界】 遊廓(ゆうかく)または三業地とそこに生活する人々の社会。
きょうふうかい【矯風会】 1870年代に米国で禁酒運動をもとに設立されたキリスト教の婦人団体。日本では矢島楫子らが明治19年(1886)に組織。現在も存在する。
ばんとう・おくて【晩稲】 普通の品種よりおそく実る稲。奥手。
こころやすだて【心安立て】 親しさになれて無遠慮なこと。
れいろう【玲瓏】 美しく照り輝くさま。
かんち【奸智】 よこしまな知恵。わるがしこい知恵。

二十一

おつぎ【御次】 貴人の居室の次の間。また、そこに控える奥女中。他家の女中の敬称。
きく【規矩】 手本。規則。
もっけい【黙契】 暗黙の間に成り立った、意志の一致または契約。
ちょうしゅうしゃりゅう【長袖者流】 公家や僧侶のたぐい・仲間。 また、それらの人々の流儀。
そこずみ【底澄】 奥底まで澄んでいること。
てうち【手討ち】 主君が不都合のあった家来を、みずから斬殺すること。おてうち。
ようらく【瓔珞】 宝石などを連ねて編み、仏像の頭・首・胸などにかけた飾り。※画像

せんじんのたに【千仞の谷】 千尋もの高さのあるような谷、非常に底深い谷を意味する語。
かかずらう【係う・拘う】 (その事、特に面倒な事に)かかわりを持つ。関係する。また、その結果、とらわれてこだわる。


二十二

えいまい【英邁】 才知が衆にぬきんでていること。
ごうとう【豪宕】 気性が雄大で、小事にこだわらず思うままにすること。
しょくぼう【嘱望】 前途・将来に望みをかけること。
けしょうりょう【化粧料】 江戸時代に女性が嫁ぐ際に取り交わされた持参金や土地・権利。 または中世に女性が生前に許された相続財産。 明治に下ると上流階級の子女が嫁いだ後の、実家からの小遣いを意味した。御化粧料。
つけとどけ【付け届け】 謝礼・依頼のためや義理で、贈物をすること。その贈物。お中元、お歳暮など。
かふ【家扶】 もと皇族や華族の家で、家務・会計をつかさどった人。家令の次席。
ゆさん【遊山】 野山に、遊びに出掛けること。また、気ばらしに外出すること。
しまごん【紫磨山】 紫色を帯びた純粋の黄金。 最上質の黄金をいう。
はぶたえ【羽二重】 平織りと呼ばれる 経糸 ( たていと ) と 緯糸 ( よこいと ) を交互に交差させる織り方で織られた織物の一種。※画像

はいとう【佩刀】 刀・サーベルを腰に帯びること。その刀・サーベル。
ないい【内意】 心の中で思っていること。また、公表してない考え。内々の意向。

二十三

てんたん【恬淡】 欲がなく、物事に執着しないこと。
せがき【施餓鬼】 仏教における法会の名称。または、施餓鬼会の略称。
こんがすり【紺絣】 紺地に白いかすり模様を織り出した織物。またその模様。
すきがえしがみ【漉返紙】 使用済みの和紙(反古紙)を漉き直して作った中古の和紙のこと。
こうほね【河骨】 スイレン科コウホネ属に属する水草の1種。 底泥中を横に這う地下茎から葉を伸ばし、ふつう水面より上に葉を立ち上げるが 、水面に浮かべる浮水葉をつけることもある。※画像

そうせい【叢生・簇生】 草木などが、群がってはえること。
しずこころなく【静心なく】 落ち着いた気持がない。 心静かでない。 あわただしい気持である。
よけい【余慶】 相手の情けに対する敬称。おかげ。
きぶっせい【気ぶっせい】 相手に親しみにくく、気づまりなこと。
はしため【婢女・婢】 召使の女。下女。婢子。

二十四

にゅうばい【入梅】 梅雨の季節に入ること。 つゆ入り。 毎年6月中旬~7月中旬の約1ヵ月間。
のうしょ・のうがき【能書】 文字を書く技がうまいこと。そういう人。能筆。
かなくぎりゅう【金釘流】 金釘のように、細くてひょろひょろしたり、妙に折れ曲がったりしている下手な字をあざけっていう語。
こうこ【好個】 適当なこと。ちょうどよいこと。
れいり【怜悧】 頭がよく、りこうなこと。
しゃかん【舎監】 寄宿舎の監督をする人。
かなきん・かねきん【金巾】 経糸と緯糸の密度を同等に織った平織物で、目の細かい薄地のもの。※画像

ゆくりなし【ゆくりなし】 予想もしない。不意である。思いがけない。
かんじょ【寛恕】 度量が広く、思いやりの深いこと。あやまちなどをとがめずに、広い心で許すこと。
ふき【不羈】 束縛されないこと。他から押さえつけにくいこと。

二十六

しゅじゅ【侏儒】 こびと。一寸法師。
はすは【蓮葉】 軽はずみなこと。 軽率なこと。 言動につつしみがないこと。
やすぶしん【安普請】 あまり金をかけずに家を建てること。そうして建てた、上等でない家。
フランネル【フランネル】 柔らかく軽い毛織物のこと。略してネルともいう。衣類、シーツと寝巻きに一般的に用いられる。

二十七

さんてん【山巓】 山頂部の最も高い所。
ひさしがみ【庇髪】 前髪と鬢(びん)とを特に前方に突き出すように結うもの。 また、その髪に結った女。 ※画像

おたいこ【お太鼓】 女帯の結び方の一つで、結び上げたとき、背中に出る部分。
さやがた【紗綾形】 くずした卍(まんじ)を連続させた模様。卍繋ぎと同じ。※画像

二十八

ちょうし【銚子】 酒を入れて杯につぐ長い柄のついた器。 もしくは、酒を入れ、燗をするための瓶状の容器。 徳利(とくり)。
かはく【下膊】 ひじと手首の間の部分。
こしょう・こしゅう【扈従】 貴人に付き従うこと。 また、その人。

二十九

しゅんげん【峻厳】 非常にきびしいこと。
ひょうご(まげ・わげ)【兵庫髷】 女性の髪の結い方の一つ。髪をうなじのうしろに集めて結い、末端をねじ巻いて頂上に突き出させるもの。※画像

くだくだしい【冗冗しい】 長たらしく、くどい。
やもめ【寡】 配偶者を失って独身でいる者。
にじゅう【廿】 20。
てれんてくだ【手練手管】 思うままに人を操りだます方法や技術のこと。 あの手この手と、巧みに人をだます手段や方法。
りんき【悋気】 男女間の事で(主に女が)焼くやきもち。
ちょうちゃく【打擲】 ぶつこと。なぐること。
きょうこう【向後】 今後。これから先。
はすは【蓮葉】 軽はずみなこと。 軽率なこと。 言動につつしみがないこと。
くしこうがい【櫛笄】 髪を掻き揚げて髷を形作る装飾的な結髪用具。ただし次第に結髪後に髪を飾るものに変化した。※画像

三十

みそなわす【見そわなす】 「見る」の尊敬語。 ごらんになる。
かがり【篝】 夜、警護・照明・漁獲のためにたく火。かがり火。

三十一

めじ【目路】 眼界。目に見える限り。
べつぎょう・なりどころ【別業】 古代貴族の別荘のこと。
かいい【魁偉】 顔(や体)が人並はずれていかついさま。
じんちょうげ【沈丁花】 沈丁花とは、春に白色やピンク色に染まった花を咲かせる植物で、香りのよい樹木を指す三大香木の1つとして知られる。※画像


どうだん【満天星】 ツツジ科ドウダンツツジ属の植物。「ドウダン」は、枝分かれしている様子が昔、夜間の明かりに用いた灯台の脚部と似通っており、その「トウダイ」から転じたもの。※画像

もっこく【木斛】 モッコクは、モッコク科モッコク属の常緑高木。別名でイイクともよばれる。江戸五木の一つ。モチノキやマツと並び「庭木の王」と称される。 ※画像

かつぜん【豁然】 ぱっと打ちひらけるさま。ひろびろとしたさま。また、突然迷いや疑いが晴れるさま。
とうはん・とはん【登攀】 高い所や、けわしい山などをよじ登ること。
くまざさ【熊笹】 クマザサは、イネ科ササ属の植物の1種。ただし、山地に生育する、大型のササ類一般を指す場合も多い。※画像


三十二

ささべり【笹縁】 衣服や袋物の端を、布や組みひもで細くふち取ること。また、そのふち取った物。
じょうはく【上膊】 うでの、ひじから上の部分。
ほんだわら【神馬藻】 褐藻綱ホンダワラ科ホンダワラ属の海藻の1種である。 同じホンダワラ科には、ヒジキやアカモクが挙げられる。莫告藻(なのりそ)と同じ。※画像

ぞうがん【象嵌】 工芸装飾の技法。 象眼とも書く。 金属・陶磁・木材などの材料の表面に他の材料(同種のこともある)をはめこむこと。
のうさい【納采】 結納(ゆいのう)をとりかわすこと。 聘(あと)うこと。 現在では、皇族の場合などにいう。

三十三

ジャータカ【本生経】 仏教でいう前世の物語のこと。 本生譚(ほんしょうたん)ともいう。 釈迦がインドに生まれる前、ヒトや動物として生を受けていた前世の物語である。 十二部経の1つ。
バラモン【婆羅門】 インドのカースト制度(四姓)のうちの最上位で、僧侶、祭司階級またはそれに属するものをさす。
くちをのりする【口を糊する】 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意) やっと暮らしをたてる。 貧しく生活する。

三十四

かちわたる【徒渉る】 歩いて川を渡ること。
まいそう【昧爽】 よあけ。あかつき。
けんそう・けそう【顕証】 あらわで、人目につくこと。
みよし【舳】 船のへさき。
じゅういつ【充溢】 満ちあふれること。
へいこ【炳乎】 明らかなさま。明白。
きしょう【徽章】 職業・身分・所属などを示すために帽子や衣服などにつけるしるし。 バッジ。

三十五

とういす【籐椅子】 籐家具の代表的なもの。籐椅子の特徴は形を美しい曲線で構成できることで、曲木(まげき)椅子やパイプ椅子と同じような長所をもっている。軽くて適度な弾性があり、通気性に富むので、夏季用の家具として人気がある。※画像

ねむ・ねぶ【合歓】 まめ科の落葉高木。葉は夜になると手を合わせたように閉じて垂れる。六、七月ごろ紅色の花が咲く。材は器具用、樹皮は薬用。※画像

きららがみ【雲母紙】 雲母を紙面に塗って筆の走りをよくした紙、または、雲母で模様を刷り出した紙。 経巻・典籍などの用紙に用いる。※画像

なみだきん【涙金】 同情して人に与える金銭。特に、今までの関係を断つ時に、なさけとして与える(わずかの額の)金。
ごうき【剛毅】 意志が強固で不屈なこと。
はり【玻璃】  七宝(しっぽう)の一つ。水晶のこと。ガラスの異称。

三十六

ごうばつ【劫罰】 地獄の苦しみを味わわせる罰。
とんじ【遁辞】 責任などをのがれようとして言う言葉。逃げ口上(こうじょう)。
れんたい【聯隊】 軍隊の部隊編制上の一単位。 旧日本陸軍では、旅団の下、大隊の上にあって、二個、また三個大隊で組織し、歩兵・騎兵・重砲兵・野砲兵連隊などに分けていた。

三十七

ざんげん【讒言】 他人をおとしいれるため、ありもしない事を目上の人に告げ、その人を悪く言うこと。
けんだか【権高】 気位(きぐらい)が高く、人を見下したような様子。
べつあつらえ【別誂】 特別に注文してつくること。
まんまく【幔幕】 式場や会場などで、まわりに張りめぐらす幕。※画像

こしいれ【輿入れ】 《昔、嫁入りのとき、嫁の乗った輿を婿の家に担ぎ入れたことから》とつぐこと。嫁入り。

三十八

りんしょく【吝嗇】 極度に物惜しみすること。けち。
とが【都雅】 上品で優美なさま。みやびやかなこと。
めくらめっぽう【盲滅法】 少しも見当がつかないこと。やみくも。

三十九

とんじ【遁辞】 責任などをのがれようとして言う言葉。逃げ口上(こうじょう)。
てんめん【纏綿】 まといついて離れにくいさま。特に、愛情が深くこまやかなさま。
いねがて【寝ねがて】 寝ることができないで。
ほうてき【放擲】 投げすてること。すべきことをしないで、ほうっておくこと。
けだい【懈怠】 なまけること。 怠惰(たいだ)。 怠慢。
きょうく【恐懼】 非常におそれかしこまること。
だき【唾棄】 つばを吐きかけたくなるほど、忌みきらい軽蔑(けいべつ)すること。
はとう【波涛】 大きな波。
ちょうじょう【重畳】 幾重にも重なること。
ごうつくばり【業突く張り】 非常に欲ばりでがんこなこと。 ひどく強情で意地の強いこと。 また、そのような人やさま。
かかたいしょう【呵呵大笑】 大声をあげて笑うこと。
せつぜん【截然】 区別のはっきりとしているさま。
へいもんちっきょ【閉門蟄居】 江戸時代に、武士などに科した刑罰のこと。 また、一般には、家や部屋に閉じこもって外出しないこと。 「蟄居」は、江戸時代に武士に科せられた刑罰の一つ。

四十

おもぶせ【面伏せ】 恥ずかしくて顔を伏せるほどであること。 また、そのさま。 不名誉。
かいまき【掻巻】 袖のついた着物状の寝具、防寒着のこと。※画像


四十一

およずく【およずく】 子供が成長する。大人になる。または、年の割りにおとなびる。ませる。老成する。巧者である。
とっこにとる【独鈷に取る】 相手のささいな言動にいいがかりをつける。言質 (げんち) にとる。
たいしゃいろ【代赭色】 代赭石に似た、褐色を帯びた黄色または赤色のこと。※画像

ほうかこうぎん【放歌高吟】 あたり構わず、大きな声で歌うこと。 「放歌」は周囲を気にせず大声で歌うこと。 「高吟」は大きな声で詩を吟ずること。
むもんかん【無門関】 中国、宋代の禅書。無門慧開〔1183-1260〕が百丈野狐(ひゃくじょうやこ)から乾峰一路までの公案48則を選び、頌(しょう)と評唱を加えたもの。
かいい【魁偉】 顔(や体)が人並はずれていかついさま。
あいよう【相擁】 互いに抱き合う。 抱擁し合う。
せんどう【顫動】 こまかくふるえ動くこと。
きょうけん【恭謙】 つつしみ深く、へりくだること。
きんらんどんす【金襴緞子】 華やかで美しく高価な織物のこと。 「緞子」は光沢があって厚手の絹織物。 「金襴」は「緞子」に金糸などで紋様を織り出した豪華な錦の一種。※画像

しかくしめん【四角四面】 四角ばっていて、きわめてまじめなこと。
きょうだ【怯惰】 臆病で意志が弱いこと。 おじおそれること。
びほうさく【弥縫策】 物事を取り繕うために講じる処置。 欠点を隠すための、一時的な間に合わせ、といった負の意味で用いられることが多い。
えんぜん【嫣然】 (美人が)あでやかにほほえむ様子。

四十二

いし【頤使】 いばって、人を使うこと。頤(あご)で使うこと。
あまもんぜき【尼門跡】 尼門跡とは皇族・公家など、高貴な女性の入寺によって営まれてきた独特な品格を持つ寺院。
のきじゃばら【軒蛇腹】 壁の上にあって軒を支えるために設けられた蛇腹。※画像


四三

けんがい【懸崖】 切り立ったようながけ。きりぎし。また、盆栽の枝が、根より低く垂れるようにしたもの。
むつき【襁褓】 おしめ。 おむつ。または、せおいおび。子どもをせおうおび。
しんし【伸子】 布・反物を洗張あるいは染織する際に、布幅を一定に保つ道具。※画像

はぎ・はさ【稲架】 (いね)を収穫時に刈り取ったあと、脱穀までの間乾燥する方法の一つを架干(はさぼ)しといい、架干ししている状態または架干しのための構造物を稲架と呼ぶ。※画像

すだき【集き】 虫などが集まってにぎやかに鳴くこと。
びなんかずら・さねかずら【美男葛・真葛】 サネカズラ は、マツブサ科サネカズラ属に分類される常緑つる性木本の1種である。単性花をつけ、赤い液果が球形に集まった集合果が実る。茎などから得られる粘液は、古くは整髪料などに用いられた。※画像


四四

おこしいれ【お輿入れ】 (嫁の乗った輿をとつぎ先の家に入れることから)お嫁入り。
みょうぶ【命婦】 宮中や後宮(こうきゆう)の女官の一つ。 五位以上の女官(内(ない)命婦)と、五位以上の役人の妻(外(げ)命婦)がある。 平安時代以後は、中級の女官をいう。
やくせき【薬石】 薬石は、禅宗で、夕食のことである。
しとね【褥】 寝たりすわったりする時の敷物。ふとん。
とんせい【遁世】 世間をのがれ(=遁)去り、俗事とのかかわりを絶つこと。仏門に入ること。隠遁(いんとん)・隠居すること。
とくどしき【得度式】 出家する時に行なう儀式。
累が及ぶ【るいがおよぶ】 関わりが及ぶということ。 他から災いがふりかかる、巻き添えを食う、とばっちりを受ける時などに使う。

四五

せんえん【遷延】 のびのびになること。はかどらず長引くこと。
おおべしみ【大癋見】 目を見開き、小鼻を張り、口をぐっと結んだ大形の面。 天狗に用いる。
りょうかく【稜角】 多面体のとがったかど。
とじ【徒爾】 無益であること。 無意味なこと。 むなしいさま。
りょりょく【膂力】 筋肉の力。腕力。

四六

らくしょく【落飾】 高貴な人が髪をそり落として仏門に入ること。 落髪。
むか【無瑕】 きずのないこと。 むきず。
こうき【灝気】 広々として澄み渡った大気。
たいらく【頽落】 くずれ落ちること。

四七

げんぞく【還俗】 僧が僧籍を離れて、俗人にかえること。
ないどきん【内帑金】 君主の財貨。 君主のお手元金。
いろをなす【色を作す】 激昂して血色を変える。 怒りで顔が紅潮するさま。
ほうかん【幇間】 幇間は、宴席やお座敷などの酒席において主や客の機嫌をとり、自ら芸を見せ、さらに芸者・舞妓を助けて場を盛り上げる職業。たいこもち。
シャトオ・イケム【シャトー・ディケム】フランスのアキテーヌ地方ジロンド県ソーテルヌ村にあるリュル=サリュース家所有のシャトー(ワイン生産者)で、ソーテルヌ・ワインに含まれる。世界最高の極甘口白ワインである貴腐ワインの生産者として知られている。
そりん【疎林】 樹木の枝・葉の密度が薄い森林のこと。 通常の森林であれば連続して影が作られるが、疎林では太陽光が木々の間から、地面まで差し込んでくる。
けいちょう【軽佻】 考えが浅く、調子にのって行動する様子。
しんこう【深更】 夜ふけ。夜中。深夜。
しょうそくつう【消息通】 その方面の事情をよく知っている人。
しょうふく【妾腹】 妾(めかけ)から生まれたこと。そういう子供。妾出。
ぜってん【絶巓】 山の絶頂。 いただき。
れんびん【憐憫】 かわいそうに思うこと。あわれむこと。
らいびょう【癩病】 ハンセン病のこと。
レオパルヂ【レオパルディ】 ジャコモ・レオパルディのことか。イタリアの詩人で随筆家、哲学者、文献学者。
らしゃ【羅紗】 厚地の紡毛織物の総称。 16世紀中ごろ南蛮貿易によりもたらされた毛織物でポルトガル語のラーシャraxaの転訛という。 ※画像

そびやかす【聳やかす】 (その部分を)ことさら高くあげる。
かいぎゃく【諧謔】 面白い気のきいた冗談。しゃれ。ユーモア。

四九

かんきょう【感興】 物に感じて興がわくこと。その面白み。
さくふう【朔風】 北風。
らんかん【闌干・欄干】 ①「闌(てすり)」に同じ。 ②涙が、とめどなく流れ落ちるさま。 ③星や月の光が、きらめくさま。
てんぜん【恬然】 恥ずべき事などを何とも思わないで、平気でいるさま。
かさく【家作】 家をつくること。また、人に貸して収益をあげるためにつくった持ち家。貸し家。
かたておち【片手落】 注意が全体にゆきわたらず、片方に対する配慮が欠けていること。
はりしつ【玻璃質】 多くガラス状物質からなる岩石の組織形態をいう語。ガラス質。
せきりょう【寂寥】 ものさびしい様子・感じ。
かんじつげつ【閑日月】 ひまな月日。転じて、ゆとりのある心で過ごす時間。

五十

うたかいはじめ【歌会始】 和歌(短歌)を披露しあう「歌会」で、その年の始めに行うものを指す。現在では、年頭に行われる宮中での「歌会始の儀」が特に有名。
おうたどころよりゅうど【御歌所寄人】 御歌所の職員名の一つ。詠歌に関する編集、撰述をする勅任官。また、奏任官の名誉職。昭和二一年(一九四六)三月に廃止。
げろう【下臈】 官位の下級な者。序列の低い者。⇔上臈。
はしづくり【端作】 文書や和歌・連歌・俳諧の懐紙などの始めに書き付けることばで、その内容標目、標題。
しゅじょう【主上】 天皇を敬っていう語。
せいじょう【聖上】 天皇を敬っていう語。
りゅうがん【竜顔】 天皇の顔。天顔。
るいじゃく【羸弱】 体が著しく弱いこと。
とうぎん【当今】 当代の天皇。今上(きんじょう)天皇。
きょうく【恐懼】 非常におそれかしこまること。

五一

こさい【巨細】 大きなことと小さなこと。さくざつ【錯雑】 まとまりなく入り混じること。込み入っていること。錯綜(さくそう)。
あんたん【暗澹】 見通しが立たず、希望が持てないさま。また、暗くてものすごいさま。
けんもほろろ【剣もほろろ】 人の頼み・相談を、全く取り合わずはねつけるさま。取りつくしまもないさま。

五二

ぎょうぼう【翹望】 首をながくして待ち望むこと。
きんしゅう【錦繍】 錦(にしき)と、刺繍(ししゅう)を施した織物のこと。
にこげ【和毛】 やわらかな毛。

五四

はるこま【春駒】 民俗芸能の一種。歌舞伎舞踊の曲名また郷土玩具の名称。
みなづきはらえ【水無月祓】 6月晦日(みそか)に行う大祓(おおはらえ)の行事をさし、単に夏越、または水無月(みなづき)祓などともいう。大祓は平安期には6月と12月の晦日に朱雀門において、中臣が祝詞を読んで祭事を行っていたが、後世になって6月の祓だけが残ったものである。夏越しの祓えと同じ。
ことねり【小舎人】 平安時代、 蔵人所(くろうどどころ)に属して殿上(てんじょう)の雑事に使われた者。 殿上の童。中世、幕府の侍所(さむらいどころ)に属して、雑用をした者。
おしき【折敷】 折敷とは、うつわの下に敷きこむもの。 お盆は食器を運ぶものであるのに対し、折敷は食器の代用にも使われ、直接、お料理を盛りつけて使うこともできる。
つげ【黄楊】 ツゲは、ツゲ科ツゲ属の常緑低木。別名で、ホンツゲ、アサマツゲ、コツゲなどともよばれる。主に西日本の暖かい地域に分布し、伝統的に細工物の材木として貴重とされ、高級な櫛や将棋の駒の材として知られるほか、垣根や庭木の植栽にも使われる。※画像

しんしゃく【斟酌】 相手の事情や心情をくみとること。また、くみとって手加減すること。
じきょ【辞去】 あいさつして他人の所から去ること。
うえん【迂遠】 直接に目的に迫るようなものでなく、まわり遠いこと。世事にうとく、実用に適していないこと。