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仕事のこと・求職活動のこと

沢山の失敗をして、沢山のヒントをもらった。
仕事をする時はいつも、誰もしたがらない仕事や経験のない仕事をやりたいと思っている。
そこにしかないものが、あるかもしれないから。
そのタイミングでしかできないかもしれないから。

皆が嫌がる仕事をやってくれる、とお礼を言われたことがあるけど、そう云う事じゃないんだな。そこにしかないものを、手に入れたいだけ。



久しぶりに新しい環境に行くことになった。
前職は私にしては長くいた方。
勿論、その仕事が気に入っていたし、周りの人たちもとても良かった。
だけど継続して働けない環境だし、生活していける程の収入にはならない。
続けられない理由がハッキリしている以上は、次の道を探さないわけにはいかなかった。

私が仕事を探すとき、一番に優先しているのは
その仕事の先に何があるのか、であって、それなしに仕事を考えるのは難しい。職種も業種も、特にこだわりはないが、向いていない仕事だけはお互いのためにならないので避ける。

そして、どんな人がいるのか、環境はどうか。
環境と云うのは、職場環境とかよりも、仕事の周りのこと。
新しい事か、以前からあるものと何か違うか、どんな未来を描けそうか、今変化をしそうか、そんなことを考えながら求人を見る。

今回の求職活動は中々難しかった。
前々回の求職活動でどんなことがしたいかが凡そ決まってしまったからだ。


私は自分の身近な環境に必要だと思う事に関係する仕事がしたい。
そして、残って欲しいと感じるものに、お金を払いたい。
そういう当たり前の暮らしがいつかできるように、と、そんなことを思うようになっていた。


前回の仕事探しは、これしかない、と思った。
医療に関係する事をしたかった。形が変わっても、関わっていたかった。そしてデータを扱うと云う事も自分の好きなタイプの仕事に見えた。
だけど、自分の条件は厳しい状況で、子供の療育や就学前相談など頭の痛い問題だらけだったから、それでも良いのかどうか?という不安を事前に全て伝えることにしていた。

これは過去にも、自分の事情をオープンにした事で良かったと感じられたことがあったからこそできた。事情を汲んでほしい、と云う事ではなく、それでも働きたいという気持ちと、どのように実現可能かを早い段階で擦り合わせたいからだ。

面接では具体的な仕事上の課題を聞き取り、どのように進めるのかなどを話した。こちらの事情を話し、その対策として考える方法が可能なのか否か、そこまで話せたのは幸運だった。

入ってみたら、自分のタスクは意外とすんなり進み、困りごとを相談もし易かった。
これは面接で話した印象で、この人と仕事をするとお互いにやり易いのではないか?と思った事がそのままハマったのが良かったように思う。

そんなふうに、今まで面接だとか仕事探しは自分のやり方をある程度持っていた。どんな仕事をどんなふうにしたい人なのかを感じたり、想像して質問したり、求職活動そのものを楽しんでいたようなところがあった。


だけど、今回はそうはいかなかった。
なにしろ生活が危険な状態。
今までと違って、子供を今後一人で背負う覚悟をもっていかなければ、と思っていたからだ。

最初はいつものように、気になる人や気になる会社を探した。
地元に良い影響がありそうな会社や、面白い人が集まっている会社、ここでやるからこそ意味があると思える仕事…
そう云う事を普段から調べるのが趣味みたいなものだったので、いろんな人の話を聞いてみたい、と動いた。


だけど年齢も40代だし、障害のある子どもが2人もいる。何かの仕事に特化しているわけでもない自分。タイミング、雰囲気、仕事内容のマッチ度、ハマらないポイントがあれば仕事にはつながらない。
仕事に繋がらなかったとして今の場所で生きていく以上は、何時か何処かでお世話になるかもしれない。どんな立場かはわからないけど…。

悩んだりもしたけど、兎に角素敵だなと思う人にアプローチをすることにした。

自分のスタンスはブレブレだった。
軸足が揺らいでいたので、そりゃ仕事なんて決まるわけがない。
それでも、何時か何かの縁に繋がるかもしれない人たちと話をした。
とても有り難くて良い時間だった。

今回、初めて転職エージェントなんかもコンタクトを取っていたのだけど、当地では私の条件に合う仕事を紹介するのは難しい、首都圏に引っ越すことがあれば、その時改めて、との事だった。
もう、ここに残る為にできるのは、どんな条件であれ目先の収入を得ることしかなかった。

いよいよこのままでは拙い、と焦り、自分の得意な作業で食い繋ごうと考えた。ちょうど良いものを見つけた。
ただ、苦い経験があった派遣契約の仕事だった。
それでも、何も当てがないよりは、と行動することにした。

派遣会社の方には幾つか紹介して頂いた。
面接などでお会いすると、地元にこんな会社があったんだな、と思うような魅力的な会社もあった。まだまだ希望が持てる、と感じられた。

だけど、どう考えても自分のスキルと合いそうにない仕事を紹介され困惑した。
先方の求めている人物像を探そうとする癖があって、そこに自分がハマる気がしなかった。
(初めてSEになった時、ミスマッチで苦しんだ為、敏感なのだ。)
そもそも一体何をもって興味を持ってもらったのか、と不安になったし、その会社にいた事がある人を何人か知っていたけど、皆さんすごい人だと思っていたので強い緊張が襲った。

そして、きっとお会いしても何も起きないだろう、と思っていた。
さあ今後の動き方を考え直そう、とそんな事すら思っていた。

だがどうしたことか、話しがスーッと通ってしまった。


これをチャンスにできるかどうかは自分次第だろう。
あきらかに経験も知識も足りそうにない。
だけど逆に、何とか繋げられたら大きな一歩になることは間違いなかった。

そんなわけで新しい職場に行くことになった。
不思議なもので、健康に纏わる事をやっているようだ。
また、医療と健康に関われるのは有り難い。


今回動いてみて、あらためて感じた事を書きたい。

個人で仕事をするという選択をする人もいるかもしれないけど、自分は組織に属したいと思っていた。
・事務的な事、特に手続き関係を抱えなくて済むこと。
・チームで良い成果を出すために必要な事を学びたかったこと。
特にチームでの良いやり方を知りたいという気持ちが譲れないくらいのウェイトになっていた。

そして、地域で魅力のある仕事をやっている会社または個人であること。
首都圏の仕事を受け、出張をし、というようなスタイルの先に未来を感じなかった。足元から照らし、それを広げていく力のある仕事が良いな、と思っていた。
そこに関しては普段からお気に入りの会社や面白い事をしている人を探すのが趣味であるので、楽しみとして行っている。
それは自分のいる地域の未来を探すような作業だから、とても楽しい。


あと、何といっても
少し前に参加させて頂いた「女性と職業」の影響は強く受けた。

なんのこっちゃと云う人のために貼っておく。
これを見るだけでも、何かを感じ動かされるところがあるのではないかと思う。


自分の得手不得手なんていうのは、この年になればある程度は見えている。
どんな形でその仕事で価値を出したいか、というのも自然と意識する。
だけど、それを具体的な数値、特に売り上げとしてイメージできない事や、積み上げてきた実績がない事、などなど
あらためて考えるきっかけがあり、この先のために具体的イメージを持つ努力をしようと思うようになったことが大きな力となった。


自分がどういうことをしていきたいかを考え直した数か月だった。
難しいを簡単に、メンドクサイを楽に、新しい事に意欲的に、今あるもののその先を継続可能にする、
それらを目指せる環境で、自分はこれで、このくらい、支えよう、と言える
そのための足場を作らなくては、と思った。

必要な事はどこにでも落ちている。
だけど、仕事で関わらなければ知り得ない事だって沢山ある。
今回紹介してもらった仕事は、この先の未来のために必要なことが埋まっている気がしている。

もしかして振り落とされるかもしれないけど、そうなる時まで
できる限りのことをしていきたい。
そして何よりも、仕事を中心にして様々なことを考えていた時間から随分と遠ざかってしまっていたからこそ、積み上げられなかったものを何としてでも吸収して力にしなくては、と。


次の求職活動が何時になるかはわからないけれど、それまでの間に手持ちの武器を磨かなくてはと思う。
そして、良い縁を繋げられるように、と。


さあ、そろそろ戦いだ。

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