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悪役女のアレコレ

皆さんにとって『悪』と云うのはなんだと思いますか?
私にとっては自分に都合の悪い者だと思ってるんですね。
例えば、私は変化をあまり好まないですし本音を云えない人は何かを企んでいそうだと思ってしまう。
ただ話すことが出来ないだけなのかもしれないし、優しさで話さないだけかもしれない。逆に相手からして見て私が怖いから云えないと云う事実かもしれない。色んな考えがある。

その中でも私は昔はこのような見た目でなく普通の少女だったが、今はどちらかと云うと派手で悪役みたいだと他人から云われる事も多く、自身もいい子ちゃんに為りたいだとも思っていないんですね。

だからメイクが濃いのかと問われると違うわけでして、これはまた後ほど話しますが、有るところにすごく純粋そうに見えて賢くて綺麗な女性が居ました。彼女は人の目を見て話すし声も高い、背筋も通っていて痩せていて男性からも好かれる''良い女''

傍、私は声もハスキーでメイクも濃いし全体的にその子に比べたらパンチが効いている訳であって男性から''強そう'' ''怖い'' ''悪役に見える''と謂れた。

その子と比べてそれを語られた訳である。だが私はその子の裏側を知っているし見ている。だから私は彼女は女優であり本当の悪役だと思っている。私はこんな成だが、正直不良でもなかったし親に反抗も特にしてこなかったし、ルールを守ることが嫌いではないので当たり前だが吸ったタバコをポイ捨てしたりしないし、お世話になった人のことは忘れないし、意地悪もしない(SMは娯楽)。だが悪役に見られ中身を見てもらえないことが多い。気づいてないだけかもしれない。実際性格も悪い時もあるのでその時は見た目通りだと思う。誰にでも陰と陽は有ってその他者から見た時に善悪が決まるのである。決して見た目だけの話ではなくてだ。

では、わざわざこんな見た目を選ぶのは何故かと云うとこんな体験からである。
先ずは普通にオシャレだと思って今はやっているが昔は普通、ごく普通の見た目で露出もしなかった。
私は不思議な感覚があって胸についてすごく違和感がある子だった。大きいからなんだと思っていたし其れを謂れるのが嫌いだった。

高校時代、東京遠足というのがあって女の子の友達と池袋行きの満員電車に乗っていると所謂、痴漢をされた。怖くて声が出なかった。短パンに長袖にスニーカーを履いていた。男は小太りの茶髪メガネでブオトコだった。息遣い荒く近づいてきて手で前の局部を服の上から縦に動かしてきた。はじめは勘違いと思ってその場から逃げたくて友達に目線を送って何か察した友達は手を引いてくれた。助かったと思ったがついてきて同じことをされた。確信した私は謂わなきゃと思ったが声が出なくて電車をおりて当時の彼氏に話すとヤカンの如く怒った彼氏が報告すると手を引いてくれたが私は遠足がぶち壊されるのも嫌だしそいつはとっくに逃げてしまったからと止めた。
女友達にも話すとちゃんと見てなくてごめんねと謂れた。処女の私は怖かったし辛かったし今もそいつを見つけたら眼球をえぐりその指を空いた穴に入れたいと思って居る(笑)

そして次は二十歳を超えたあたり、タクシーの中でセクハラ(強めのナンパ)に遭った。運転手だった。
目的地には下ろしてもらえなかった。
その時はナチュラルメイクで長袖のチェックのワンピース。
私は弱かった自分を悩んだ。

そして次は二十五歳の頃長袖にズボン、スニーカー、ノーメイクで新宿ガード下を歩いていると不審者に体を擦り付けられ『やめて!』と強めに謂うと触ってきた。なので御免だが蹴った。『お姉さんじゃなきゃダメなんだ!』とよくわからない使命感あふれる台詞を吐かれて駅までついてきたが流石の人の多さに負けて逃げられた。
間一髪だが、正直捕まって欲しかった。
またもや、弱かった自分を悔やんだ。

もっとありますがここまでにしておきます。
共通して云えるのは私が弱そうに見えた清楚な子羊だったことだ。

これが私を私が守る為にとったファッションと云う武器である。
弱い部分を覆う武装である。

それでも悪役だと。女であることが、弱いことが悪だと思わせた世界に向けて私は悪役で居るつもりだ。
清楚な服きて、男たち(中身が汚い人に限る)に頭を下げて迄尽くそうとも助けてもらおうとも思わない。大人になるべきだといくつも考えた。
だが、私の処女は戻らないし
私の''信じる気持ち''は戻らない

もし、私が恋をしたり愛を感じた人が私に対してそのカス達と同じ気持ちなら?と思うととてもじゃないけどお姫様になんて成りたくないのだ。

だが、いつかこんなことを話しても『大丈夫だよ』と。謂ってくれる人が居たら私は救われて悪役を辞められるかもしれない。

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