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【大学院留学ブログ】海外の大学院の出願時に必要な志望動機書の書き方について

「出願校を決めることができました!いよいよ具体的な出願書類の作成に入ろうと思うから、志望動機書の書き方について知りたいです!

英語ができない僕でもわかるように解説してほしいです!」

こんなお悩みを解決します。

◆ この記事で得られること
・海外の大学院の出願時に必要な志望動機書について
・志望動機書を書く手順5つ

◆ この記事の信頼性
この記事を書いている私は、実際にイギリスの大学院(Artificial Intelligence及びData Scienceのコース)に合格することができました。
その時の志望動機書の考え方・書き方について解説したいと思います。

今回は、海外の大学院の出願時に必要な「志望動機書の書き方」についてお話ししていきます。

初めて海外の大学院に出願する場合、1つの志望動機書を書くことは相当大変だと思います。

しかし、志望動機書を1つ書いてしまえば、その他の志望校に出願する時に1から作成せずに、その志望動機書の共通する部分を使いまわすことも可能です。

 (i)尚、今回は自由書式を想定しております。

出願する大学院側でアカデミックエッセイのガイドラインやテーマの指定がある場合は、それに従って作成してみて下さい。

それでは、早速ご紹介していきます!

海外の大学院は、基本的に書類選考となりますので、出願書類(志望動機書、履歴書及び推薦状など)のクオリティーは皆さんの合否を分ける重要な役割を果たします。

ぜひ参考にしてみてくださいね!

推薦状に関する記事はこちらです!


海外の大学院に出願する志望動機書とは?

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まずは、志望動機書とはそもそも何なのか、どうして提出するべきなのかについて、簡単に説明していきます。

志望動機書とは、あなたが「なぜその大学院のそのコースに進学したいのか」を伝えるための書類のこと

志望動機書とは、あなたがその大学院のそのコースに進学したい理由を大学院側に伝えるための手段のようなものです。

どのようなことを志望動機書に書くのかというと、

・キャリアゴール(将来の夢、目標)
・出願の動機(志望校において何を学び・何を研究したいのか)
・出願までの背景(現在までの学業・研究の経験・実績、現在身につけているスキル)

といったことを組み込みます。

実際、私も志望動機書を作成した時には上記の内容を含めました。

ついでながら、海外の大学院に出願する時に準備する主な出願書類を整理しておくと以下のようになります。

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以上のとおり、履歴書、推薦状、成績証明書は今まで頑張ってきたことのみ(過去の自分)に対して、志望動機書だけが未来の自分についても記述することができます。

尚、推薦状に関する記事もございますので、必要に応じてご参考ください。

ちなみに、私のブログはこちらです。

◇ 海外の大学院留学に関して不安を抱えている方へ

海外の大学院留学に関して「出願準備の大きな流れやスケジュール感が曖昧です」や「これから出願する大学院を決めていきたい」などのような不安や課題を抱えている場合は、以下の本をおすすめします。
特定の留学先(国)に絞らず北米、ヨーロッパ、オセアニアなどの海外大学院留学に関して幅広く理解することができる1冊です。
「国別教育制度、難易度の違い」、「必要費用、英語力」、「出願校の絞り込み、出願方法」など、大学院留学に必要な全ての情報が掲載されています。


志望動機書を提出する理由は「大学院側に合格を出してもらうため」

志望動機書を提出する理由は、大学院側に「あなたが合格すること」を納得させるためのものです。

なぜなら、志望動機書を提出することで、大学院側に以下を伝えることができます。

◆ ポイント
1. 自分がその大学で学ぶ必然性(◯◯するために、〜したい)
2. 自分がいかに志望する大学・研究室に貢献できるか

海外の大学院の選考は、学力試験の得点によって合格が決定されるものではありません。

日本の大学と比べて、海外の大学院の選考は主観的な印象を受けました。

そのため、就職活動に近いと思います。

すなわち、審査する先生は「この生徒は我々の大学・研究室に役に立つか」を考えるということです。

実際に志望動機書を作成する時は、上記2点を常に意識しましょう。

志望動機書を作るコツは、「ストーリーで語ること」

志望動機書を作るコツは、ストーリーを構成することです。

なぜなら、あなたがその大学で学ぶ必然性を、説得力を持って審査する先生に伝えられるからです。

伝え方はそれぞれですが、例えば、

私は、現在◯◯の経験・スキルを持っているが、将来のキャリアゴールを達成するためには、あなたの学校でXXを学ぶ必要がある。

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こちらは、CurrentからFutureに至るまでのGAPを埋める最適な手段は、志望校においてXXを学ぶことであると述べることで、読み手にあなたがその大学で学ぶ必然性をアピールします。

ストーリーは、読み手に対して説得力のあるアピールをしたい時には重要な考えだと思います。

志望動機書を作る時も、このようなストーリーをイメージしましょう。

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志望動機書を作る手順5つ

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続いて、志望動機書を作る手順5つについて、説明していきます。

◆ 志望動機書を作る手順5つ
手順①:志望動機書の構成を知る
手順②:志望動機書の構成要素を知る
手順③:志望動機書の骨子を作る
手順④:志望動機書を作成する
手順⑤:志望動機書を推敲する

手順①:志望動機書の構成を知る

まずは、英語の志望動機書(エッセイ)の構成(話の流れ)について簡単に触れておきましょう。

一つのエッセイは、複数のパラグラフから構成されるのが普通です。

パラグラフとは、ある一つのトピックについて述べた文の集まり(一つの文で構成されることもある)です。

文章の展開上、一つのエッセイは、

①序論(introduction)
②本論(main body)
③結論(conclusion)


から構成されます。

短いエッセイでは、序論、本論、結論のそれぞれ一つずつ、最低3つのパラグラフがあると言えます。

手順②:志望動機書の構成要素を知る

次は、エッセイを構成する①序論、②本論、③結論の3種類のパラグラフにおける構成要素(どういったことを書くのか)を説明していきます。

◆ ①序論(introduction)
introductionでは、今回の志望動機書の主題である志望動機(あなたがなぜその大学院のそのコースに進学したいのか)を簡潔に記載します。

そのため、キャリアゴール(自分のありたい姿)、理系の場合は入学後研究したい内容などを簡潔に述べます。

◆ ②本 論(main body)
main bodyでは、introductionで述べたキャリアゴール(または研究内容)を達成するために、なぜ今回出願するコースに入学する必要があるのか、という観点で説明します。

通常、そのキャリアゴール(研究したい内容)を目指すことになったきっかけ(出願の動機)や、キャリアゴール達成のために行ってきた努力や実績など(出願までの背景)を述べ、自己PRを効率よく行うことが重要です。

その際に、熱意や実績といったものだけではなく、志望する大学院で学んだことをどのようにキャリアゴール達成のために生かすつもりなのか、といったキャリアプランや、過去の実績などを駆使しどのように入学後クラスに貢献できるのか(未来の自分)、という内容も述べると説得力が増します。

◆ ③結 論(conclusion)
conclusionでは、introductionで述べた内容(今回のエッセイの主題)について再度読み手に伝え、エッセイを説得力のある形で締めくくります。

手順③:志望動機書の骨子を作る

次はエッセイの骨子を作ります。

主題を達成するための骨組み(アウトライン)のことを、ここでは骨子と呼んでいます。

エッセイにおける骨子は、「要素」「順番」「軽重」の3つから構成されます。

(1)要素

main bodyに記述していく自己PRの具体的なエピソード(現在までの学業・研究の経験・実績、現在身につけているスキル)を洗い出してみましょう。

以下のサイトには、実際にイギリスの大学院に合格された方の自己PR例が記載されています。自分のアイデアを膨らませるために参考にしてください。

実際に志望動機書に書く内容を考える際に、以下のサイトに記述された質問リストが参考になると思います。

(2)順番

基本的に時系列の順番(古い順)に記述していくようにしましょう。

例えば、大学生(大学1年生 → 大学2年生 … ) → 社会人 (社会人1年目 → 社会人2年目 … )

時系列順+上述したストーリーを意識しておくと、支離滅裂な文章になることを避けられるはずです。

(3)軽重

志望動機書の文字数制限(英語で500から1,000 Words、日本語で1,000から2,000文字程度)を踏まえて、自己PRのエピソードにどのくらい具体性を持たせるのか、複数洗い出せたエピソード間の記述優先度を考えてみましょう。

各エピソードに対して、「このエピソードは300文字くらい」みたいに文字数を割り当てると、全体の文字数も調整できるので余裕がある人は試してみてください。

ちなみに、私は締め切り日を設定して、上記の作業を行いました。

手順④:エッセイを作成する


エッセイの骨子を作成し、基本構造やボリューム感のイメージができたら、いよいよエッセイ作成作業に移ります。

今回は自由書式を想定しているので、以下の基本的なルールを守って作成しましょう。

・文字数:英語 500-1000 words 程度(翻訳前の日本語だと、1,000-2,000字程度)
・フォントサイズ:12pt
・ボリューム:Wordファイル1-2ページ

以下のサイトには、アカデミックライティングの基礎知識の紹介や実際の志望動機書の作成例が掲載されていたので、作成する際に参考になると思います。

手順⑤:推敲をする

最後に推敲についてお話しします。

上記のプロセスを経て、英語で文章が書けたらフィードバックを受け、志望動機書を改善させていくことが大切です。

フィードバックを受ける方法は、以下の2つがあると考えています。

◆ セルフチェック
人工知能と自然言語処理を用いたデジタルライティングツールであるGrammarlyで機械的に基本的なエラーを潰すことができます。

◆ 第3者による評価
最低でも以下の人たちに下書きを送り、①、②の順番でフィードバックを得ることをおすすめします。

「英語」はその内容を正確に伝えるための手段であり、あくまでも志望動機書の「内容」を最優先に改善すべきだと考えます。

① 内容(ストーリーや自己PRのエピソード)のフィードバック

・学生の場合は、学校の先生
・社会人の場合は、学校の先生、会社の上司・先輩など
・出願する大学院(同じ国、同じコース)に在籍している・したことがある人

② 英語のフィードバック

・英語のネイティブスピーカー

何度も添削してもらうことで、洗練された志望動機書を作ることができると思います。

どの手段を使うにせよこの手順は必ず必要だと思います。

なお、志望動機書の第一版から、推敲し完成形へ仕上げるのにかなりの時間を必要とします。

まとめ:構成を理解して説得力のある志望動機書を作成しよう!

いかがでしたでしょうか?

今回は、志望動機書を作成する手順5つを説明しました。

海外の大学院出願用エッセイには通常特別なルールはありませんので、履歴書同様これが効果的な書き方、という正解はありません。

あくまで出願するコースと皆さんのこれまでのバックグラウンドを照らし合わせて、最も効果的な構成、内容に近づけていく必要があります。

そのため、出来るだけ多くの人からフィードバックをもらうべきだと思います。

志望動機書作成には時間がかかると思いますが、上記の手順を何回も繰り返して自分が伝えたい内容を洗練させ、説得力のある志望動機書を完成させましょう!

海外の大学院を目指している方に向けて、少しでも参考になるような情報をnote意外にもブログで情報発信をしていますので、よろしければそちらもご確認くださいませ。

フィードバックを頂けたら、今後の記事に反映させていきたいと思いますので、Twitterもしくはブログからご連絡ください。

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以上です。







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