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北海道一周旅<DAY4>白老

<DAY4>白老-伝統芸能上演全通ガチ勢大歓喜

前日の最高温泉のおかげで元気に飛び起き、朝湯までしてから今日は白老へ向かいます。旅先だと早起きがんばれる不思議。しかも登別からは予定より1本早くしかも北斗に乗れたので体感秒で白老着。駅舎も構内もかわいい!

文様刺繍のステンドグラスから
差し込む光がとても美しかった
ホームからしてかわいい
何号車なのかは全くわからない
周辺はポストから自販機に至るまで
藍色で統一されていてとても落ち着く

そして宿に荷物を預けてウポポイへ。白老駅から循環バスも出てるし歩けるっちゃ歩ける。歩いて向かうと白老のインフォメーションセンターやSLの展示があって楽しいよ。あと入場ゲート前から売店とかごはんエリアがあって誘惑がすごい。こんなのだめだよ!食べちゃうから!といい訳しながらまずいちごをけずらせていただいたよね。仕方ないよね、だっていちごはおいしいしね、今日も暑いしね。

この先まさかの回廊になってて入場前から試されるやつ 
あとトゥレッポんのことずっとネギだと思っててごめんな
翌日行く予定だったうまパン屋さんの秒溶けいちご

ようやくゲートから中に入ると、目の前にポロト湖がわっと広がって奥の方には伝統的コタンのチセ群も見えて、一瞬でその世界観に引き込まれるとてもとても気持ち良い空間…なんだけど、なんせ、なんせ暑すぎて…ひとまず一番近い国立アイヌ民族博物館に転がり込みました。


この博物館がさすがの規模と展示のボリュームであまりのすごさに言葉を失ってしまい(あと暑さで)、撮影もせずひたすら展示見学してたんだけど、この日まだいちごしか食べてない事に気付いてランチがてらお外に出たら、お向かいの体験交流ホールで「この後アイヌ伝統芸能上演が始まりまーす」て呼ばれて。

なにそれ観たい!て受付にダッシュしたら、1時間おきにアイヌの歌と踊りや口承文芸や楽器の演奏を披露してくれるとのことで「しかもちょっとずつ踊りが違うんですよ」と言われようもんなら「えっ全部観たいですどうしたらいいですか」て前のめりに叫んでその場で残りの上演チケットを全部手配してもらいました。

更にここでは生の上演だけでなくショートフィルム上映もあるとのことで、旅先で映画まで観られる喜びにほくほくしながら1時間おきに劇場へ通う踊りガチ勢が爆誕。

チケット手配時にスタッフさんが座席を選んでくれるんだけど、こいつやべえ奴だなという圧が伝わってしまったのかほぼ最前列で取ってくれたので最後の方とか演者さん達にも顔覚えられてたと思う、とか言い出したこいつやべえ奴だな。

段差のあるF列から取ってくれるので実質最前列センター席

もうね~~~伝統芸能生上演、本当にすごかった!

既に映像では履修済だったけど、やっぱり生だと全然違う。照明が落とされた瞬間に空気が変わる、舞台ならではの緊張感と臨場感と高揚感が半端ない。

天井から足元までプロジェクションマッピングの演出もあるから夏の屋内なのに森の中や雪の中にいるような感覚にもなれたし、回によって異なる地域の踊りだったり歌だったりを披露してくれるから、何度観ても音も言葉も伝わり方が全然違うの。生声って本当に刺さるね…観劇沼の人の気持ち超わかった。

ショートフィルムは2作品。

ただゴールデンカムイ「シネマトグラフ」回を知ってる人はわかると思うんだけど、アイヌの昔話やりまーす、て説明されたら、それはもう始まるまで全年齢作品なのかどうかドキドキじゃない?

でも純粋な少年がカムイを射止める物語と、悪いキツネに捕まった日の神を優しい娘キツネが助ける物語で心温まって全然心配いらなかったです(でしょうね)。

そんな素敵上演の合間にはぬかりなくランチもいただいて。

ジビエレストランのハルランナで蝦夷鹿のソーセージ&蝦夷鹿と白老牛の合い挽きハンバーグのハルランナサンド、ボリューミーで超おいしかったです。

特にセットのとうもろこしの冷製スープが「これスープじゃなくてペーストじゃない?」て思うくらい濃厚なとろみと甘さで、バケツ一杯飲み干したいくらい絶品だった。

お肉も濃厚だからバルサミコソースがまた合うんですよ

そして最後の上演終了後でお外に出たらようやく涼しくなってきて、夕暮れ前のポロト湖畔を散歩しながら奥の方の伝統的コタンや工房まで足を運んでゆっくり見学。森と湖の中で時間を忘れられるとても良い所。

夜はこの一帯がプロジェクションマッピングで彩られるそう
チセの中も忠実に再現されて衣装をお借りすることもできる
お馴染みの熊の檻と食料庫

そしてふと気付くと時間を忘れすぎて辺りにはもう誰もおらず(まだ明るいのに…)、さすがに怖くなったのでウポポイを出て、色々寄り道(そういえば海もすぐ近くだしせっかくだから行ってみようかな!て由比ヶ浜感覚で向かったらどこを見渡しても防波堤しか見えなくて泣いた)しながら宿にチェックイン。

今日の宿はクラフトビールが飲めるバーが併設された小さなホステル。

壁にずらっと設置されたタップに高まりながらビールを飲んだり、お隣の朝ドラだいすきお姉さま達と今週のらんまんをタブレットで一緒に観ながらビールを飲んだり、ふらっと訪れた街が気に入ったら長期滞在するスタイルで全国を旅しているお嬢さんとおしゃべりしながらビールを飲んだりな夜でした。

短スパンで変わる道ビアラインナップ、コンプしたかった
さまざまな聖水が出てくるこの壁ごと抱きしめて寝たい
雑貨屋さんも併設、冬は暖炉前のこの席が人気とのこと
品切れだった虎杖浜たらこ燻製のためにリベンジしたい

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