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おおきなトラとシカのはんぶんくん

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新刊が発売されました。

おおきなトラとシカのはんぶんくん
バーニス・フランケル /作
レナード・ワイスガード /絵
こみやゆう /訳
好学社

ある森に3頭のシカの兄弟が住んでいました。上の2頭の兄さんは、大きいのですが、末っ子のシカは、兄さんたちの半分くらいの大きさしかありませんでした。なので「はんぶんくん」とよばれていました。

ある日、兄弟のまえに大きなトラが現れ、はんぶんくんは、兄さんたちに助けを求めますが、兄さんたちは足がすくんで動けません。そこで、はんぶんくんは、勇気と知恵をしぼって、大きなトラに向かっていきます。はんぶんくんは、どうやってトラを追い払うのでしょうか…?

去年、ワイスガードでは、読み物で『ぞうくんかいぞくになる』を訳しましたが、絵本は久しぶりです。抑えられた色味、まるで壁画のようなタッチ(事実、ワイスガードは、壁画の研究もしていました)その中にあるコミカルさ。絶妙なバランスです。

お話の内容もおもしろく、末っ子や、他の子よりも体つきが小さい子には「山椒は小粒でもぴりりと辛い」といった感じで、痛快に感じてもらえると思います。

さて、来年の干支は、寅。ちなみに私は過去に、ワイスガードのトラの絵本をもう1冊訳しています。

『こわがらなくていいんだよ』は、発行元がなくなってしまったため、現在、新刊では購入できませんが、図書館などで読んでみて下さいね。

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