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【スリランカ旅行記】忘れられない情景

2019/10/17 

夫は自分の飲むビールのことで頭がいっぱいだ。冷蔵庫に在庫がいくつあるとか、どこのスーパーに酒が売ってるかなどをずっと気にしている。

スリランカでは宗教上の理由でお酒を飲む人が少ないので、スーパーの普通の売り場にはお酒が売っていなくて、食品売り場とは別の階に、金網の貼られた部屋でひっそり売られたりしている。夫は「いやー間違って大きいサイズのビールを買っちゃったよ」などとニヤニヤしながら言っているが、わざとやったなと思っている。

ビドゥガンガラ寺院からシギリアロックを望んでご来光を見るためにまだ暗い時間にホテルを出発。

岩がごろごろした筑波山登山のような出だしで「この調子で40分登山か、まぁいけるな」と思っていたらだんだん息も上がってきてキツくなり、最後は巨大な石にへばりつくように登ることになり、なぜかサンダル片方だけ落ちてるのを見て、夫と子供を置いてここで尽きるわけにはいかないと必死で登頂しました。

かつて王様が住んでいたというシギリアロックには一面霧がかかっていて、もう朝の光が差し込み始めていた。私は霧好きなのでそれはとても幻想的でうっとりする景色だったけれど、それからみるみる霧が晴れて、朝日と共にシギリアロックが現れるではありませんか。

息を飲む美しさ。

スリランカは10月は雨季で、山に登ることさえ難しそうだったのに、こんなに素晴らしい景色が見えるなんて。ひとり静かに感動し、私はスリランカの澄んだ空気を大きく吸い込みました。

ここで見た情景ははきっとこの先何度も思い出されることになると思う。

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