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1. 『考えの整頓 ベンチの足』

本を読むなかで、とくに気になった文や考えたことを綴る回。
第一回は、はっとする気づきを与えてくれたこちら。

佐藤雅彦 著『考えの整頓 ベンチの足』

書店をふらふらしていたとき、デザイン関連の棚で見かけた一冊だ。タイトルに惹かれて購入した。時に言葉を検索しながら、表紙をめくってから本を閉じるまで、とっても濃い2時間だった。

まず、、佐藤さんがバザールでござーる、だんご三兄弟、ピタゴラスイッチに関わっておられたと知った(自分の無知を晒すようで恥ずかしいけれど)。いまだに、PCバッグの中にはバザールでござーるのマウスパッドが入っているし、初めて親にねだって買ってもらったのはだんご三兄弟のCD。それに、ピタゴラスイッチはいつ見てもわくわくする。これを知った時はもう、好きな物の根幹にふれたような感覚ともいうのだろうか。納得するというかひれ伏す感覚。

そして、『指を置く』の著者のひとりであることを知った。わたしは、目を丸くした。それは、以前足を運んだ書店で気になってそのまま読ませていただいた本だったからだ(だいぶユニークなお店だったのです)。紙に描かれたグラフィック。そこに指を置くことで、そのデザインの解釈が変わる。
ほかには、脳は変化した状態の2枚の絵を見ると、どうにか帳尻合わせをしようとして【働きかけ】【事象が起こる】【結果】、ここの因果関係の順序が脳内で変わるらしい(ざっくりすぎるし、こんな言葉じゃなかったのに)。

佐藤さんの視点が、おもしろい。そしてわたしは、どうしてかと思うくらいにその考えに興味が湧く。

「知る」ことって、こんなに新鮮で心地よくて楽しいんだ。と気づかせてくれた一冊。


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