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肩書やステータスでなく、想いでつながる。働くの主語は企業から自分へ。『学生が考える令和の採用ブランディングセミナー』イベントレポート

昨日11月27日。
四谷のWe Work 四谷で開催された
『学生が考える令和の採用ブランディングセミナー』
に参加しました。

元号も令和となり、変化の激しい現代。

人材採用についても、かつて王道だった手法から
それだけに限らず、SNSなどを利用した採用など
新しい採用方法も続々と登場。

また、就職活動に臨む若い人たちにおいても、
SNSなどでたくさんの情報に触れられるなど、
取り巻く環境が変化しています。

そんな令和の時代においての
採用ブランディングをトークや
ワークショップを通じて
みんなで一緒に考えていったこのセミナー。

経営者や学生など、いろいろなことを
やっている人が集まったこのセミナーは、
2時間ほどの中に3本立ての豪華な内容。

ワークショップ
チカイケ秀夫さん

最初はチカイケさんのワークショップ。
冒頭に、採用トレンドの変化について
お話しいただいた後、
グループになっての原体験ワーク。

かつて、それこそ私が
就職活動をしていた2001年や
エージェント経由で転職活動をした
2008年(リーマンショック前)などはまだ1.0、
機能や条件での採用が多かった記憶があります。

こういう経験をしてきたからこの仕事というように
とにかく一貫性、線としてのキャリアが
求められていたように思いました。

ですが、この「機能」や「条件」というのは
時にものすごく危険なものに。
条件で採用するということは、
環境の変化など条件で離れる、
ということにもなるのです。

その後、採用トレンドは変化。
他との差別化を図った2.0、
企業が価値を発信しそこへの共感、
コミュニティ作りとなっていった3.0を経て、
現在では自己実現をしたい、
そのために会社という環境を利用する。
4.0に移っているという流れ。

原体験ワークでは、
・今やっていること
・時間を忘れてできること
・得意な仕事
・苦手な仕事
・将来やっていきたいこと

5つの項目を書きだし、
そこから「なぜ」で問いかけていきます。

質問されたり話していくうちに、
書き出すときに書ききれなかったこととか、
頭の中にはあるけどうまく言葉に
出来なかったこととか、いろいろな気づきが。

途中、いろいろと話題があちこちに行き、
結果として時間が全然足りなく感じたのですが
これは私がいろいろな経験をランダムにして
その経験が実は思いもよらないところで
役に立っている、これから役に立つ。
そういうことでもあるのかな、と思いました。

チカイケさんは原体験について、
幼少期のものの影響が大きいことを
よく話されていますが、
原体験はその幼少期のもの含め、
一生積んでいくものであり、
自分の原体験があるから判断基準も
できてくるのですよね。

その後は、ことくしゃちょーさんの
採用ブランディングについてのお話。

冒頭に出てきたこの言葉。

本当にその通りで、環境と人には
相性の良し悪しがあり、
「障害」はその人が持っているものと環境との
相性がたまたまうまく合わなかっただけのことで、
見方を変えれば輝く個性ですし、
環境を変えたら大きく飛躍できる、なんてことも。

ある場所で輝けなかった人がいて、
その人がダメなのではなく
たまたま活躍できる環境がなかった。
それだけのことなのです。

平成までは終身雇用や新卒一括採用などで
この環境を変えるのが
難しいといわれていましたが、
働く期間が長くなり、終身雇用も崩壊の令和。
一つの環境で合わなくても
どんどんチャレンジできる環境ができ、
価値観や雰囲気の合う人たちと
想いに共感して働ける社会に。

3本立ての内容のラストは

杉浦日向子さん、森海渡さんによる
「現役大学生はどこを見ているのか?」

杉浦日向子さんからは
・令和の採用方法
・令和の営業方法
についてお話しいただきました。

最近の就活生の会社選びのポイントは
「自身の自己実現」

かつては会社にこういうポストがあり、
そこに就活生が合わせていく、
場合によっては自分を変えていく、
いわば会社が主語になっていましたが、
最近の主語は自分。

「自分がどうありたいか」があって、
それを実現するためのフィールドとして
会社をどうやって利用していくか、
ということですね。

そうして「自分がどうありたいか」の
実現の一環として働くができれば、
それこそ死ぬ直前まで働くを通じての
社会づくりを生き生きと
できるのだと思います。

続いて、森海渡さんからは
HRportとその立ち上げについて
お話していただきました。

採用、その裏にはたくさんの不採用通知。
この不採用通知、通称お祈りメールを
変えていきたい想いから立ち上げたのが
このHRportだったのでした。

理想の職場環境をつくり、
それがベースにあってブランディングの
意味ができてきます。

「盛る」のではなく、
ありのままを適切に発信していくことが
大切なことなのですね。

雇用環境も変わり、人の寿命も伸びて
1つの会社で長く働く画一的な働き方から
いろいろな働き方ができていく時代に。

それに伴い、採用の環境も変化し、
企業が「採用してあげている」
時代ではなくなり、従来の採用手法では
これからを担う若い人には
魅力とならなくなってきました。

変化が激しく、何が起こるかわからない時代。
肩書やステータスだって自分を
保障してくれるものではなくなりましたし、
逆にそれしかないとリスクにも。

それよりも、自分が「どうありたいか」を
自分で選んでいく。
そのための手段としての「働く」になり、
想いでつながっていくことが大切であることに
皆さんのスピーチや交流を通じて
改めて感じる機会となりました。

私はチカイケさん、おっしーさんとのご縁で
このイベントに参加させていただきましたが、
たくさんの刺激と学びを得られ、
参加して良かったと思います。

皆さん、ありがとうございました。

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