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黄からひかりへ(短歌4首)

月の色は黄からひかりへ移りけり
たかくちいさくとおくなるころ

月の色ぽたりと落つる 葉の上のひしつくばう蛙の背中
月の色ぽろぽろ落ちて囚われり 蜘蛛の網目あみ め にならぶ露珠つゆだま

月の色  守宮やもりの影が窓渡る
ぎんいろのそらをひたひたとゆく


月の「色」から「ひかり」に変わるころ、それは
ともに地を歩んでいた人を、天に送ったときに似ていました。

青蛙がぴたりと体を固めているのって、菱形ひしがたですよね。

#シロクマ文芸部

小牧幸助さんの企画に参加しています。
生活が慌ただしくなった中、お題をみてから週末にかけてのこの時間が、緊張やら諸々を和らげてくれます。感謝。

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