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コンサルの先生は神様だった

2020年1月無事に職業訓練が始まった。
皆無だったPCスキルを日々つけて行き、授業を通して今後の自分の働き方や自分自身について毎日じっくり向き合っていた。

3か月の訓練の折り返し地点である2月半ばに受けた職務経歴書を書く授業。
これが今のワタシの働き方にGOを出した決定的な出来事。

外部の転職コンサルタントの先生がやって来て自分自身の事を掘り下げて行き、仕上げに自分で作成した職務経歴書を使い今の就活状況について1人30分の個人面談をする計5日間の授業。

これまでの仕事で培って来たスキルの棚卸や、質問シートを使い ”仕事において” の自分のタイプを知れたりしてとても楽しい授業だった。(ちなみにワタシは仕事の場面だと”アナライザー型”らしい。)

専門学校を卒業しなんの就活もせず常勤アルバイトとして12年間某飲食店で働いて来た。その時から”正社員で働く”という考えはワタシにはない。
働くという事は必要なお金を手に入れる為の手段でしかない。お金自体にもあまり興味がなく、必要な物を手に入れる為のツールくらいにしか思っていない。たくさんあればたくさんのものを手に入れることができるのは事実だが、その為に失うものが惜しいというのが今のワタシの考え。

そしてこれまでの人生の中でこの働き方や考えについて褒められたことは一度もなかった。
「正社員で働いてないし結婚する気も全くないから将来が心配」と家族や親戚からは散々言われてきた。(一昨年遂に結婚したので一応皆静かになった)

正社員で働く気がないだけで、働く気は普通にあった。だってワタシにも欲しい物ややりたい事は人並みにあるのだから。特に20代前半は専門学校の学費ローン返済と夢の台湾留学に向けての資金作りに奔走しまくっていた。

「正社員じゃない=働く気がない=不真面目」

親や祖父母達からはこう見えていたらしい。
昔からやることなすこと文句をつけられバカにされてきたお陰で、ワタシ自身あまり自分の話をしなくなっていた。なのでより一層おかしく見えたのだと思う。(親との関係は良好です。)

しかし、ワタシにだって思いはちゃんとある。
ただそれが「就職して結婚して子供を生むのが普通」と言い張る自分の周りの人達からずっと理解されて来なかっただけだ。

正社員で働くことに対してワタシが一番しっくり来ていないのが”ボーナス”や”保障”と言った特典と引き換えに”時間”や”精神”と言った自分の資材を捧げることだ。終身雇用が崩壊しつつあるこの時代に「会社の為に全てを捧げます」みたいな働き方もなんか違う気がしている。(全て個人の考えです)

どうして休みの日にまで仕事の連絡が来るのか?どうして休みの日に呼び出されないといけないのか?どうして規定時間外に何時間も働かないといけないのか?いや、休日出勤て何!?

「仕事だから仕方ない」で納得できるのが当たり前の世の中だから普通に感じているだけで、よくよく考えてみるとおかしな事だらけだ。それでいて月給制度だなんて、失うものが多すぎる。

そこまで捧げてもいい会社や仕事であったり仕事が趣味というレベルなら納得が行く。きっとワタシはそんな素敵な仕事に出会えていないだろうし、しっかりと探してもいない。やっぱりワタシにとって働くことは必要なお金を手に入れる為だけの手段である。他に大事にしたいことが山ほどあるので、時間も精神もそこには費やせない。

いつの頃からか久々に会う同級生には「あんたは自由でいいよね」と何かを含んだように言われることも増えてしまい、やるせない気持ちになることが多くなった。
自分で選んだことにどうしてそんなこと言われないといけないのだろうか?
お金に困って誰かに迷惑をかけたことなんてなかったし、欲しい物は全部自分で手に入れて来たはずなのになぁ…。

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