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コントレアの患者説明動画が安心の高クオリティと言える理由


こんにちは、コントレアでメディカルディレクターをしています、河瀬です。
コントレアでは主に動画制作のマネジメントを行っています。

私自身看護師資格を持っており、病院で3年働いたのち紆余曲折を経て5月にコントレアに入社しました。
入社までの経緯はまた後日お話しするとして、今回はコントレアあ制作している動画コンテンツについて紹介させてください。

コントレアのプロダクト「MediOS」

動画コンテンツの制作の裏側についてご紹介する前に、弊社のミッションやプロダクトのコンセプトについてお話します。

コントレアは「医療にかかわる全ての人に安心を。」をミッションに、医療者と患者さんをつなぐコミュニケーションプラットフォーム「MediOS(メディオス)」を提供しています。

https://medios.guide/

現在、「MediOS」では大きく分けて「動画説明」「電子同意書」のプロダクトを提供しています。


今回ご紹介する「動画説明」とは、医師が病院で患者さんに繰り返し定型的な説明をしている部分を、分かりやすいアニメーション動画で代替するというプロダクトです。

定型的な部分を動画で再現することにより、医師は患者さんの個別性に応じた説明や意思決定の支援に注力することができ、動画を見た患者さんは、自身の疾患や今後の治療方針についてより深く理解し、知識を得たうえで診察時に医師と本質的な『対話』ができることが期待できます。

コントレアが提供する「MediOS」では、このような医療現場における課題をDXで支援し、医師の業務効率化はもちろん、患者さんが安心して医療を享受できる未来を実現したいと考えています。



高クオリティの患者説明動画を多く制作できている理由

現在、コントレアの動画コンテンツは麻酔科をはじめ、眼科、泌尿器科、消化器内科の説明動画、検査や入院に関する案内・説明動画をリリースしており、創業時から僅か3年の間に制作した動画は200本にまでおよびます。

実際にMediOSを導入していただいている先生方からは「説明が分かりやすく患者さんに安心して見てもらえる」「説明時間の短縮につながった」などのポジティブな声を頂いています。

また動画を視聴したあとの患者さんの理解度の平均は5段階中4.8となっており、医師のみならず患者さんからも高い評価を得ています(自社調べ)。
このような医師と患者さんからの声により、一歩一歩MediOSが作りたいミッションやビジョンに近づいていると考えています。

創業から3年ほどであるにも関わらず、MediOSの動画がなぜ安心でクオリティを担保しながら、スピーディに制作することができているのか。4つのポイントについてご紹介します。


  1. 医師、看護師、医学部インターンによる社内制作

  2. 極限まで効率化した制作体制

  3. 監修医のチェックによる動画の質の担保

  4. 非医療者メンバーの動画チェック


1.医師、看護師、医学部インターンによる社内制作

 弊社の動画コンテンツは一般的な動画制作会社に外注せず、ナレーションやイラスト、アニメーション以外の制作を社内の医師、看護師、医学部インターンの計10名で構成されたメディカルチームで行っています。
メディカルチームでは、動画がリリースされるまでに以下のフローで制作をしています。

①企画
・リサーチ(症例数や手術件数の調査、現場の医師へのヒアリングなど)
・診療科・動画種類(疾患、治療法、合併症、術後の注意点など)の決定
・監修医の決定

②制作
・原稿、絵コンテ作成
・モーション付け
・サムネイル作成
・動画チェック


コントレアの動画制作フロー


過去にお問い合わせをいただいた病院様からは「院内で動画制作を試みたが、想定よりも工数がかかり、途中でプロジェクトを頓挫せざるを得なかった」というお話を伺うことも少なくなく、制作フローをあらためて可視化してみると、ただでさえ多忙を極めている医療現場で動画制作を内製化するには、非常に多くのコストとリソースが割かれることが分かります。

このように多くのリソースが割かれてしまう部分を、コントレアでは医療のドメインエキスパートであり、現場の経験のある医師・看護師に加えて医療の専門知識をもちながら創造性が豊かな医学部インターンで構成されたメディカルチームが担っています。

そのためコントレアの動画は医学的に正確で、かつ患者さんに分かりやすいものとなっています。

2.極限まで効率化した制作体制

 動画の質を保ちながらスピーディに制作ができているのは、単に医療ドメイン知識のあるメディカルチームが制作の役割を担っているからというだけではなく、制作の体制にも秘訣があります。

クオリティの高い説明動画を多くリリースすることを目的に、昨夏から今春にかけ人員増加を行い、メンバー数は1年前から2倍(!)に。今では社内で最大規模のチームになりました。

チームの人員増加は、メンバー個々のタスク分担ができ、また作業負荷も分散されるというメリットがある反面、コミュニケーションコストや制作人件費の増加により、totalの制作費が大幅に増えることを危惧していました。

しかし、メディカルチームでは昨夏の新しいメンバーのジョインをきっかけに

  • 各制作フローにおけるマニュアル作成

  • インターンのスキルラダー、メンター制度

  • コンテンツ制作のオンボーディング

を早急に実施し、さらに効率化された制作体制を構築しました。
(しかも上記アクションは優秀なインターンの主体的な取り組みによるものなんです...メディカルチームの組織の変遷や弊社のインターンの活躍についてはまたの機会に紹介します。)

また各プロジェクト終了時には振り返りを行い、Next Actionを明確にし、次のプロジェクトで実行することにより、メンバーが増えた後もより質の高い動画を制作しつづけることができています。

制作振り返りの様子。各制作フローに沿って振り返ります。

この1年でメンバーは2倍に増えたものの、上記方法で制作のPDCAサイクルを回し続け、極限まで制作フローを効率化させたことにより、創業時よりも制作期間を短縮しながらクオリティの高い動画制作を行うことが可能になりました。

このように動画制作フローの効率化を実現しましたが、チームではコンマ何秒というほんの瞬間のシーンも妥協することはありません。

医学情報として正確であるか、そして患者さんにも分かりやすく安心して見ていただける動画になっているかという観点で、日々試行錯誤し熱い議論を交わしながら、クオリティの高い動画制作に取り組んでおります。

3.監修医のチェックによる動画の質の担保

ここまでメディカルチームの制作体制について紹介しましたが、コントレアの動画コンテンツにおいて忘れてはならないのが監修医の存在です。

コントレアの動画の監修をお願いする医師は各診療科・領域においてKOL(Key Opinion Leader)と呼ばれる権威ある先生方です。
監修医の方々には、メディカルチームで最新のガイドラインや文献に沿って制作した動画をチェックしていただき、フィードバックをいただいています。

各領域の著名な先生方に動画のチェックとフィードバックをしていただくことにより、ネットで多くの情報が溢れている昨今、コントレアの動画が医療情報の正確性と医学的な信頼性において差別化を図ることができる要因となっています。

4.非医療者メンバーの動画チェック

コントレアではメディカルチーム以外にBizチーム、プロダクトチーム、経営企画室のチームがあり、1本1本の動画をチーム外の非医療者のメンバーにチェックをしてもらい、フィードバックをもらっています。

忙しい合間を縫ってチェックしてくれるメンバー、いつもありがとうございます

一通り制作した動画を確認してもらい、理解しづらい表現や言い回しはなかったか、動画を見て心配になることや疑問に思ったことはないかなど...患者さんの視点で確認しフィードバックをもらっています。

あえて非医療者が中心のチームに動画を確認してもらうことで、チーム外のメンバーのフィードバックから新しい気づきやアイデアを得たり、軽微なエラーを発見してもらい動画の修正をすることもあります。

このようにメディカルチームのみならず、チーム外の非医療者のメンバーにもリリース前のチェックをしてもらい、組織全体が一丸となって患者さんにも分かりやすい動画を届けようと日々考えていることがコントレアが安心で高クオリティな動画制作を可能としている要因であると考えています。

コントレアの動画を「誰に」届けたいか

ここまで動画制作の裏側を熱く紹介しましたが、コントレアの動画を「誰に」届けていきたいのか。

日々忙しく奮闘されている現場で、患者さんに同じ説明を繰り返し行い、患者さん個人の事情に合わせた説明をすること、患者さんからの質問をしっかり聞くことに時間を使えていないと考えている医師の方々、
処方、文書作成、手術など膨大な業務をこなしながら自身の業務をより効率化できる部分があるのではないかと考えている医師の方々

病院に受診したものの医師からの説明が難しく、医師に十分に質問できなかったなあと思っている患者さん
家族にも自身の病気やこれからおこなう手術について知ってもらいたいけど、うまく伝えることが難しい患者さん

このような課題や悩みを持っている医師と患者さんにコントレアの動画を届け、双方の課題を解決することを目指しています。

さいごに

メディカルチームではこのようにMediOSが医療業界を革新するプラットフォームになる未来を描きながら、日々心血を注いで動画制作を行っています。

コントレアの組織やプロダクトに興味を持ってくださった方はぜひ気軽にお話しましょう!


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■VPoHR / 経営企画室室長 西尾さんの記事

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