久しぶりに新しい取引が始まる話

以前フリーランスに仕事を頼んで飛ばれた案件があって、その穴埋めをするために自分でシステムをゼロから組むことにした。

必要な機材を探して、ある企業にコンタクトを取る。

ひとつめの企業は上場したばかり。
取っ掛かりはいいが、2度めの連絡が一切ない。
こんな企業、こっちからお断りだ。

次の企業は知名度も技術力もある。
マメに連絡をくれるし、すぐに技術部の方とコンタクトを取って問題を解決してくれる。
付き合うならこっちだ。

とても面白い会社で、昔からこの企業の持っているハードウェアを使ってシステムを組みたいと思っていたので繋がれたのはとても幸運だった。

起業してからというもの、いつもこのパターンで仕事の幅が広がってきた。
広げてきたのではなく、広がってきたんだ。
相手の強みとこちらの強みの相乗効果が生まれるとき、仕事になる。

こちらの強みは大量のデータを安全に高速に捌くこと、10年以上前に作った多くのシステムが未だに何の不満も出ずに使われている安全性と安定性。

幸いこちらには有名企業や自治体などへのシステム導入実績があり、エンドユーザは提案を比較的簡単に聞いてくれる。
予算が合わなくても将来的に有効な実績が積めるなら赤字でも全然構わないスタンスなので面白いことを提案できるだけでも助かる。
どうせ私自身の労働時間分の赤字しか出ないわけだし。

さて、新しいことができる土壌ができた。
思い付いたシステムを早速取引先にアナウンスする。

これだけでOK。

数日後には何らかのリアクションが返ってくるはず。

新しい取引はこうやって生まれる。

仕事は誰かにもらうのではない。
武器を得てその武器を使って作り出すものだ。

柔軟な発想を枯らさないように、狭い世界を飛び出して遊べ。

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