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エジプト旅行記⑨ 高級ホテルばかりが旅じゃない!【2024/1/12〜28】

1/21  エジプト考古学博物館


1/21朝、ツアーではないので、久々に朝寝した。でも朝食が10時までなので起きなきゃ。今日はエジプト考古学博物館に行くだけだ。
身支度をして、客室からドアを開けて外に出るとそこはいきなりロビーで、何人もの宿泊客がソファや椅子に腰掛けて朝食を食べている。ドアの中から突然現れた我々に視線が集まる。その視線を受け止めながら一言、「グッドモーニング」恥ずかしめに挨拶した。

宿泊した宿泊施設ヘリテージホステルのことを書こう。

こういうホテルいやホステルに泊まるのは、1992年以来だから、30年以上ぶりだ。
退職して時間があるので行ってみたかった長い旅行を始めたい。もちろん予算もあるけれど、小さな宿に泊まると大きなホテルでは味わえない人と人との出会いがある。しばらくそういう旅から遠ざかっていた。それをもう一度思い出してみたかった。

予約サイトのレビューに日本で暮らしたことがあるエジプト人がオーナーと書かれていたが、実際来てみると、そういうオーナーはいなかった。でもこの宿泊料金においては、十分納得できるサービス内容だった。オーナーもスタッフもいろいろテキパキ対応してくれた。古いが部屋も清潔だし、朝食も美味しい。もしカイロでこの宿泊料金が予算だったら、またここに泊まるだろう。

ホステルの場所はエジプト考古学博物館の目の前の大通り沿い。ツタンカーメンの黄金のマスクがいるピンクグレープフルーツの果肉の色の建物は大通りを隔てて目の前だ。
その大通りから煤けた路地に入り、排気ガスで汚れたビルの一角の、壊れかけたソファが無造作に外側に置いてある入り口から入る。入って石の階段を何段か上がると古めかしい燻んだ青色のリフトがある。ヨーロッパのホテルには時々アール・ヌーヴォー調のアンティークな洒落たリフトがあるが、それとは似ても似つかない我々が滞在中も何度も止まったボロリフトに乗る。リフトのドアの開け閉めは手動。しっかりドアを閉めないと行き先の階数の昇降ボタン例えば2階だったら②を押しても動かない。ある意味安全と言えば安全だが。しっかりドアを閉め行き先ボタンを押せば、ブザーと共にガクンとリフトは上昇し3階(イギリス式には2階)でガクンと止まる。また自分でドアを開け、リフトの外に出る。ああ、やっと着いた。
目的のヘリテージホステルに入ると、そこは、フロント兼ロビー兼朝食専用食堂である。その空間の壁の一部分にドアがあり、なんとそのドアを開けるといきなり我々の客室だった。つまり、フロント兼ロビー兼朝食専用食堂と我々の客室はドア一枚で隔られているだけで廊下というものが無かった。だから客室の中にいてドアに近づくとフロント兼ロビー兼朝食専用食堂の人の話し声が聞こえるのだが、それがあんまり気にならなかったのは、客室の窓の外の車の走る音と必要以上にやかましいクラクションがほとんど24時間聞こえていたからに違いない。ホステルのレビューにはうるさい!とか書いてあったが、25歳まで右隣がガソリンスタンドで左隣がトラックが出入るする運送会社で前が6車線の幹線道路という環境で暮らして免疫があったのが幸いしたのかもしれない。この客室に泊まって少なくとも騒音の苦しみは感じなかった。
ところで1日の疲れやエジプト特有の砂ぼこりを取るには入浴が欠かせないが、こういうホテルいやホステルでは、湯舟が無い。シャワーのみだが、まあ値段から言っても仕方あるまい。しかし写真をご覧いただくとわかるようにトイレの中でシャワーを浴びて1日の疲れを取ることになる。ということは、例えばシャワーを浴びた後にトイレにすぐ入る場合、濡れた床を歩かねばならない。自分が自らシャワーを浴びて濡らした床ではあるが、いささか気分的に躊躇する。そんな気持ちを抱くことを推し量ってか、トイレ兼シャワー室には、ゴムデッキブラシまで用意されていた。なんたる気の利いた設備であろうか。五つ星ホテルでもなかなかお目にかかれないシツラエ。あと我々が悩んだのは、トイレットペーパーを濡らさずにシャワーをどのように浴びたら良いのか?という問題だったが、これは簡単に解決できた。シャワーを使う前に、トイレットペーパーをトイレ兼シャワー室の外へ出して置けば良いのである。参考までに前回に載せた写真を再度掲載されて頂く。

ホステルのあるビル
ホステルの入り口
リフト
上を向いて歩こう!
ウェルカムドリンク
これは前夜到着時の部屋
トイレでシャワーを浴びる恐るべき事態!
でもトイレ兼シャワー室はすこぶる清潔
朝食その1
エイシ(エジプトパン)  
ターメイヤ(そら豆コロッケ)
豆のペースト おいしかったよ
朝食その2


遅い朝食を食べて、ホステルの目の前のエジプト考古学博物館に向かった。
今日は、一日中エジプト考古学博物館にいるつもり。昨日見足りなかったものを、ゆっくり見たい。

クフ王の像
アメンエムハトの妻アイイとインテフと妻ヘピュトの石灰岩の葬儀石碑
メイダムギース 右側
メイダムギース 左側
ビール製造中
センウセト1世の立像
ホル王のカ像
アメンホテプ 3 世の巨大な彫像群
塗装された石灰岩の
ハトシェプスト女王のスフィンクス
ホルン神に守られた幼少期のラメセス2世像
アメンホテプ2世とハトホル女神像
トトメス3世によってハトホルに捧げられた神殿
アヌビスの彫像
ツタンカーメン王の守護者像
ツタンカーメン王のサンダル
ツタンカーメン王の二輪馬車
古代のチェス
ツタンカーメン王の木像

目についたものを撮影したが、
目玉のツタンカーメンの黄金のマスクや副葬品の数々、撮影不可が残念だった。

夜、コシャリ屋に行った。

有名店らしい
けっこう満席
手前の彼、ベルト長過ぎ!
Sサイズでも食べごたえある
トマトソースとスパイスソースをかけ混ぜる

国民食というが、味が飽きやすく、そう大量には食べられないなあ。

明日は、マニエル宮殿に行く。

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