推しに出会った話
私はSexyZoneが大好きである。
そしてセクゾの最年長であり、風磨くんのシンメ、実は天然プリンセスの中島健人さまに憧れている。
いわゆる"自担"様。
そんな私が数年前にプライベートの自担様にたまたま出会ってしまった時の話です。
ツアーで自担に、そしてセクゾちゃん達に会えるたびに「おいおい、(ケン)ティーが存在してるよ」「美しい」「風磨くん爆イケ」「聡マリ尊い」「勝利くん、小顔すぎる!」「ありがたや〜」などと、しあわせな小言を沢山つぶやいているオタク且つただの一般人。
ただオタクになって急にフットワークが軽くなった。
友達の誕生日祝いに「日帰り旅行行こう!旅行をプレゼントするぜ!」なんてここでもフットワークの軽さを発揮し、すぐさまバス旅行を計画し、一日だけ三重へ出掛けた。
(今考えると、ちょっと迷惑かも…)
ぶどう狩りをしたり、伊勢海老を食べたり、伊勢神宮・内宮へお参りしたり。
最後に、おかげ横丁で散策する時間があり、赤福食べたりお茶したり、すっかり伊勢を満喫していた。
そんな時、友人と歩いていると遠くの正面から、やたら細長い、全身黒い服を着た金髪の男性を含めた二人組がこちらに向かって来ていた。
私は内心、「(なんか、めちゃくちゃ細長い、目立つひと歩いてきてる……。何者?)」と気になっていたけれど、ジロジロ見る訳にもいかず、あまり見ないように意識しつつ、友達とのおしゃべりに集中していた。
どんどん距離は近くなり、横をすれ違った。
気になっていたからチラッと横顔だけ見た。
あっ、
このひと、ケンティーだ。
すれ違った瞬間に、時が止まったみたいだった。
体感として10秒くらい経って、後ろを振り返ると、もう完全に憧れているその人だった。
ただ、本当に憧れている大好きな人だからこそ、追いかけるとか声掛けるとか出来なかった。いまも絶対に出来ない。
ライブじゃない状況とかで、自担の前に姿を晒すってめちゃくちゃ勇気いるよね?
よっぽど自分に自信があるか、猪突猛進やらかしタイプの人間しか無理ゲーじゃない??
というか、アイドル側からしたら急に追いかけられて、声掛けられたら怖くない??
この時、友達から聞いた話によると、
私は「どうしよう、ケンティーだった。間違いなく、本人だった。どうしたらええんや、どうしよう」しか言えなくなっていた。
壊れた人形みたい。怖い。
あと一生分の運をここで使ってしまった気がする。
嫌だ、怖い。
後日、Twitterで目撃談が出ていたり、とある日のサタジャニでケンティー自身が伊勢神宮へ参拝したことを記事にしていた。
改めて本人だったのかと嬉しくなった。
でも、なんだかずっと夢みたいだった。
ただ、すれ違っただけ。
ちょっと出会っただけ、の話。
※ こちらはノンフィクションです
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