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2人の愛は終わった

海外旅行に圧力鍋を持っていくことがたまにある。

共同キッチンのあるホステルに泊まり、そこで豚の角煮やトマト煮込みなどを作る。近くに居合わせた他のゲストやルームメイトに声をかけて一緒に食べる。
評判の良いレストランでの食事もいいが、初対面の外国人とうまくコミュニケーションを取り、こんな風に時間を共にするのは楽しい。

「I need your help !」などと適当なことを言って手伝ってもらうこともある。その方が一緒に食べた時の楽しさが増すからだ。

冒頭の写真はドイツ・ニュルンベルクのホステルで撮影。2人は以前付き合っていたが、この時はすでに別れており友人に戻ったと話していた。私は今でもその言葉を信じている。

このホステルではビールも販売しており、小麦のビールを堪能しながら料理作りに勤しんだ。


圧力鍋の他にも菜箸、三温糖、醤油、味噌、七味唐辛子、ピーラー、おたままで日本から持参した。包丁はニュルンベルクの前に滞在したミュンヘンのデパートで購入。意外に使いづらく、次回からは包丁も持ってきた方がいいなと決めた。

パリのホステルでも似たようなことをしたら、一緒に食べたパリジェンヌから「こっちで働いてみる気はない?」と持ちかけられた。ホテルのレストランなら紹介できるという。履歴書は持ってる?とまで訊かれた。
さすがに対価を取れるほど料理上手とは思わないので丁寧にお断りした。ただの観光で訪れていたので履歴書もない。その時は3時間くらいかけてカレーを作った記憶がある。観光にも出ずに何をやっているんだという話だ。


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