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ワークライフインテグレーションについて、人生に悩む大学生が真剣に考えてみた

こんにちは。Heyday株式会社でインターンをしている大屋です。

先日、GWでも休日でもない普通の平日に、上司が沖縄旅行に行っていました。勤務中の私と連絡を取り合ったりなど、軽く仕事をしながらの旅行だったようです。
「平日に旅行」「旅先から仕事」というスタイルは、父がサラリーマンの私にとっては新鮮で、ワークライフバランスについて考えるきっかけになりました。
そこで今回は、その時調べたり考えたりしたことをお伝えできればと思います。


上司の沖縄旅行

眺め最高なプールサイドでの上司(羨ましいです)

上司が沖縄にいると知った私は、もし休暇だったら邪魔してはだめだと思い、休暇なのか仕事なのか聞きました。
すると、こんな答えが返ってきました。

リフレッシュ休暇!でも普通に朝のルーティンはするしメッセージはいつでも対応してる。
日々の生活では論理的に考えて理論で動くけど、休暇中は自分の感情と向き合うって感じかな。今の仲間と仕事したいのか、この事業に情熱もてるのか?の確認作業、、、

感情や情熱の確認。

確かにこれは、やることや時間に追われている日常生活では、そう時間をとってやれないなと思いました。
一度立ち止まって考えるのは大事だとわかっていても、今はそれより大事なことがあると思ったり、現実を直視するのが怖かったりしてなかなかできないんですよね。

それに、日々の仕事がアウトプットだとしたら、そのアウトプットに必要な資源をインプットしなくてはならないと思います。
自然や音楽、美味しいものなどの心の栄養になるもの、凝り固まった思考をほぐしてくれる新しい見方やいろんな視点が、インプットになるのでしょうか。
そのためにもリフレッシュのために休暇を取るのは、いいですよね。

しかし、そこでふと思いました。
ちゃんと感情と向き合いながら仕事できる人って、ほんの一握りじゃないだろうか…
感情と向き合う時間と余裕をしっかり確保できる人って、ごくわずかなんじゃないか…

どんな仕事、どんな働き方の人だったらできるんだろう。
そう思い働き方について調べていると、新しい考え方を見つけました。


ワークライフインテグレーション

それは、「ワークライフインテグレーション」です。

よくワークライフバランスという言葉を耳にします。
仕事の時間とそれ以外のことをする時間を分けて考え、プライベートや趣味の時間をしっかり確保しようという考え方ですよね。

一方「ワークライフインテグレーション」では、仕事の時間とそれ以外の時間をくっきりとわけません。
むしろワークとプライベートを統合させて流動的に行います。仕事とプライベートの両方を相乗効果で高めていき、生活全体を充実させていこうという考え方です。

会社における働き方と個人の生活を、柔軟に、かつ高い次元で統合し、相互を流動的に運営することによって相乗効果を発揮し、生産性や成長拡大を実現するとともに、生活の質を上げ、充実感と幸福感を得ることを目指すものである。

経済同友会『21世紀の新しい働き方「ワーク&ライフ インテグレーション」を目指して』https://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2008/pdf/080509b.pdf

なるほどなと思いました。
リモートワークが普及し、いつでもどこからでも仕事できる時代。
仕事と私生活をくっきり分ける方が難しいし、だったらそれぞれ良い影響を与えあって両方充実させられたら本望だわと感じます。

仕事で得られた達成感がプライベートな時間の幸福度を高めたり、プライベートでの気づきが仕事につながる。
自分のやりたいことをする時間も確保されているから、そのサイクルで気疲れすることも少ない。

オフィスで仕事仲間とカジュアルに飲みながら議論したり、ひとりリゾート地からリモートワークしたり、飼っている犬を職場に連れてきたり…
職場や人の好みによってさまざまだとは思いますが、いろんなインテグレーションの仕方があると思います。

気分転換もしやすそう


誰にできる働き方か

では実際、どんな人がこのワークライフインテグレーションを実現できるのでしょうか。
私なりの答えは、「自己管理ができて成果を出せる人」です。

時間の使い方の自由度が高い分、やるべきことはやるというタスク管理はもちろん、時間をうまく使う、自分で決めた目標に向けて努力するなどのマネジメント能力が必要になってくると思います。
そして日常の些細なことも仕事のヒントにしてしまう気概や意識などが大事なのだと思います。

そうして数字や成果を出すことで、自分の価値を高めたり周囲から信頼されたりすることができ、また自分の仕事やプライベートを柔軟に管理することを認めてもらえるのだと思います。
また成果を出すことでお金と時間を得て、自分の働きたい働き方ができるのだと思います。

サラリーマンでもできるか

そう考えると仕事と私生活を統合しやすいのは、やはり事業家や経営者、フリーランスのスペシャリスト(エンジニアなど)なのでしょうか。

彼らは、いつどんな仕事をするかを自分で決める必要がありますし、どんな業務をしているかではなく、何を生み出したかで評価が決まります。
その分ゴリゴリに忙しいでしょうし、プレッシャーもあるでしょう。
でもだからこそ、それ相応に、自分次第で仕事も私生活も楽しむことができるのではないでしょうか。

一方、企業に勤めていればその企業のルールや働き方があり、成果を出していればあとは自由というところなんてそうそうないでしょう。
しかしそう極端に自由なところは少なくても、柔軟な働き方をさせてくれる企業は増えている気がします。

ある程度ルールがある中で、いかに自分の仕事とプライベートを一体化させ、シナジーを生み出していくか。
その工夫や力量が問われているのだと思います。

勤め先の企業や社会を変えることはなかなかできないけど、そこでの自分のマインドや働き方を変えていくことは難しくないはずです。
会社勤めでも自分の意思でワークライフインテグレーションを実現し、プライベートを充実させて幸福度の高い人生を送れたらいいなと思います。