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退職して2か月の近況報告

地方公務員を退職して2か月が経つ。

働いていたのは3月末までで、4月いっぱいは有給休暇を消化していたので、もう3か月働いていない。
こんなにずっと家にいると、そろそろ働きたくなってくるもんじゃないかと思うかもしれない。
学生時代からの友人にも「はるちゃんは動いていたい人やから働きたくなると思うわ」と言われていた。

実はわたしもそう思っていた。

クラス代表とか何とか委員とか引き受けちゃったり、幹事やっちゃったり、弾丸でフェス行ったり1人旅したり。
入庁して3年間ずっと7時半までに出勤してカウンター拭いて花に水やっちゃったり。
1年間で1回も有給取らなかったり。
自分の意思ではないけど日付変わるまで残業しちゃったり。

なんか張り切っちゃう人やと思ってた。
わたしは動いていたい人なんだと思ってた。

まったく働きたいと思わない

でも、実際はそうじゃなかった。

3か月家に閉じこもっていても、まったく働きたいとは思わない。

社会に出たいとも、人と話したいとも思わない。

夫以外の人に会わない生活ってなんてストレスフリーなんだろうと思う。

朝はラヴィットがはじまる直前くらいに起きるし、夜は適当な時間に寝る。

わたしってこんなに怠惰な人間だったんだな、とちょっとがっかりしたけど、案外人間ってそういうものなのかもしれないね。(と言って自分を肯定してみる。)

最近買った電動ミルでコーヒー豆を挽いてみたり、観葉植物に水をやったり、大葉を育ててみたり、図書館で借りた本を読んだりして過ごしている。
時間があるので昼も夜もほぼ自炊している。

そんな生活が最高だと思っている。

今までストレスだったこと

人と関わらなくなってさみしくなるかと思っていたけど、人と関わらないことによる快適さが上回った。
シンプルにストレスが少ない。
働いていたときは、わたしは周りの人に恵まれていたけど、それでも日々小さなストレスを感じていたので(言わんで良いことを言ってしまった、みたいな自分の反省も含めて)、それから解放されたメリットは大きい。

朝決まった時間に起きなくて良いのも最高。
以前は毎朝6時に起きて、洗濯機を回している間に化粧をして、朝ごはんを食べて、洗濯物を干してゴミを出して7時に慌てて家を出る生活だった。
朝バタバタするのがめちゃくちゃ嫌だった。
電車は田舎の単線で、ガラガラなのかと思いきや本数が少ないために超満員。
JRは平気で遅延したり勝手に運行取りやめたりするので、それもストレスだった。

仕事から帰ってきてくたくたの状態で嫌々夕食の支度をしたり、電車の時間に合わせて急いでスーパーで買い物をしたりする必要もなくなった。(宅食や食材キットも試したけど量が少なかったのと化学的な味が受け付けなくて自炊するのが1番だと思った。)

退職するまでの1年半は不妊治療との両立が大変だった。
仕事後に猛ダッシュでクリニックに行ったり、流産して大量出血しているときにどうしても抜けられない会議に出たり、激しい生理痛で休んだ次の日におじさんに「つわり?」と聞かれてメンタルがえぐられたりすることも、今後はないと思うとホッとする。

仕事も、市役所でわたし1人しかしていない業務、みたいなのにプレッシャーをすごく感じていて(もちろん上司や課長も見てくれていたし親身に相談に乗ってくれていたけど)、市役所で働いている方にはわかってもらえると思うけど、そういう属人的な仕事が多くて、「間違えてはいけないのに調べる時間がない」みたいな苦しさがあった。

自意識過剰かもしれないけど、わたしは周りからしっかり者だと思われていたようで、しかし実際はそうではなく、そのイメージを崩さないように背伸びしていた。
背伸びが成長させてくれたこともあると思う。
だけど、実際問題わたしは無理をし続けているわけで、職場でも全力を出しているし、「あれで良かったのか」「もし間違えたらどうしよう」と家に帰ってからも不安になることがあって、これをあと30年以上続けるのは無理があるなと思っていた。

仕事のストレスはここでは書ききれないな。

もっと肩の力を抜いてやれば良いのにと思われるかもしれない。
わたしもできればそうしたかった。
社会人を10年間やってきてその塩梅を見つけることができなかったわたしは社会不適合者なのかもしれない。
だから、退職して、「ちゃんとしなきゃいけない」ストレスからも解放された。

心配なことはお金だけ

ただ、お金の面で悲しくなることはあった。

本来なら夫の扶養に入れば良いのかもしれないが、訳あって夫の扶養に入れず、退職してから所得税、社会保険料(19万円弱)、住民税(19万円弱)を支払った。
無収入になったのにこの金額を払うのは抵抗があったけど、仕方がない。
わかっていて仕事を辞めたんだ。

それでもやっぱり、生きているだけでお金がかかるんだなぁとしみじみ思ったし、お金を払いたくないなら死ぬしかないんだな、と意味不明な思考回路に陥った。
そして、健康で元気なのに働きたくないなんて許されないよな、と切ない気持ちになったりした。(わたしは元気なのでご心配なく!)

買い物をするときも、収入がないのにこれを買って良いのかとか、売ったらいくらくらいになるかとかを考えてしまってちょっとひもじくなる。

我が家は家賃、光熱水費、食費は完全に折半なので、今も夫と同額を共有の口座に入れている。
わたしは貯金を切り崩すしかないので、本当はちょっと苦しいけど、夫に全て背負わせるのも申し訳ない気がして、せめてそのくらいは支払える財力をこれからも持っていたいとは思ってる。

これから生き方を模索する

職場が悪かったわけじゃなくて、わたしが社会に合ってないんだと思う。
こんなに長い時間をかけてようやくわかった。

でも、生きていくためにお金は必要。

だから、この漠然としたお金の不安をなくすことを考えていきたい。

具体的に何に対して不安に思うのか。
いくらあれば安心できるのか。
そしたら月何円稼ぐことができれば良いのか。

それが見えたら、その金額をできるだけストレスの少ない方法で稼げば良い。

そう簡単にはいかないと思うけど、自分の人生にとってベターなバランスをこれから模索したいと思う。
そんな2024年の上半期でした。

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