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「気にしすぎな人クラブ」へようこそ、ゆっくりお茶でも飲みながら

こんにちは
最近の強風は春一番というやつなのか、今日は二番か三番なのか、そんな緩いことを考えている今日この頃です。

前回はエッセイ風味の何かでした。
電車に乗るとそういう気分になるんでしょうかね。よろしければ、お時間があるときに読んで貰えたら嬉しいです。

さて、今回は先日発売された吉本ユータヌキさんの著書「気にしすぎな人クラブ」へようこそを読んだよ!という記事です。

吉本ユータヌキさんを知ったきっかけは、正直なところ覚えていません。数年前にツイッターで漫画を拝見したことのような気がします。

少なくとも私にとっては”お仕事をされている漫画家さん”という印象だったので、お仕事に対して苦しんでいらした時期があったことは愚か、そういう精神状態になられていたことすら予想外でした。勝手に”順風満帆な”、”上手くいっている”作家の方で、”不自由なく”、”日々充実して”過ごされていると勝手に思い込んでいたからです。なのでお仕事に関して葛藤やお悩みがあったこと、そしてどうにかしようと一年かけて行動されていたことに驚きました。

今回の出版を知ったのは私が大好きな竹内絢香さんが吉本さんの宣伝ツイートをRTされていたからでした。そして予約を即決。何を隠そう、私も気にしすぎな人なので。

現在は一旦休職しようと思えていますが、そこに至るまでには二、三年掛かりました。ここ最近で急激に耐えられないほどいろいろ悪化したというのが主な理由ですが、そうでなくても十分休んでいい状態だったんじゃないかと今では思います。

なぜ休めなかったかと言うと、やっぱり私が「気にしすぎな人」らしく他の人は頑張ってるんだし、とか今休んだらなんて言われるか…という考え方をしていたからでした。こうして明文化出来るのはこの本を読んで、なんとなく自分の答えらしいものを感じたからです。

この本は大きく三部構成になっています。人のこと、仕事や職場、自分に対してという分類がされていて、私個人が同感したり、刺さる!と思ったページに付箋を付けたら見事に「自分に対して気になる」ことばっかりでした。笑いました。どうやら自分は自罰的で完璧主義の気にしすぎな人っぽい。

気にしすぎな人は、圧倒的に思慮深い。
この本中にあるプロコーチの中山先生の言葉でいちばんグッときた言葉です。

私はよく考えるタイプです。そうでなければここまでノートにいろいろ書くことにはならなかったでしょう。そして、仕事で近しい人に真逆のタイプの方がいます。別段悪人ではありませんし、お世話好きな方です。ただ、とにかく話を聞いていると意見が合わない上にすぐに切り返されて会話自体がしんどくなる。あー、これくらいザクザク他人を刺しても平気な人の方が楽だろうなー、と失礼なことを承知で思うことも多々ありました。

ただ私のこの考えてしまう「思慮深い自分」だって別に悪いことでは無くて。それとは反対に勢いと思いつきで始める実行力も自分にはあるわけだし。
本を読んで、長らく鈍っていた自分を俯瞰で見ることをして、分解してみれば善悪とかいう問題ではなかった。私は私でオッケーだし、相手のことを受け入れすぎたり考えすぎる必要も無い。その人の言葉で自分の現状や未来を憂う必要なんてどこにもなく、相手にも大した意図は多分ない。

要は気にすんな!ということになるんですが、それをただ人に言われても、うるせぇ分かってるよ(口悪)となりますよね。なりません?
しかし本の中に文字で書かれていると受け入れやすくなるし、ありがちな短所は言い換えたら長所!というフワッとした感じだけで終わることは無く、こういう部分もありますね、こう考えてみたらどうですか?とその次のステップまで支えてくれる内容です。
山登りのガイドをしてくれて、登り方のポイントを知りながら山頂の景色を自分の力で見られるようになる感じ。

私は宣伝が下手だし感想はグダグダ書いてしまうので上手く伝わったか分かりませんが、「気にしすぎな人」で心当たりのある方は読んでみる価値が十分にあると思います。気になった方はぜひ!

この記事が次の読書の参考になったら嬉しいです。
では、花粉が猛威を振るい始めて居ますので辛いことはすべて花粉のせいにしてやり過ごしましょうね。

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