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雨の音と雷の夜

こんばんは
さっきまで、なんだかすごい雨と雷でした。
(関東圏です)

突然ですが、私は占いが好きです。
会って鑑定して貰ったことはありませんが(自分でタロットカードをやってみたことはある)、鑑定士の方の著作や記事を読むのが好きです。
なんで急にこんなことを言い始めたのかと言うと、この好きは、最近やっと思い出せた好きだからです。

ここ数ヶ月、ともすれば一年と少しくらい。
私は好きを心から楽しめなくなっていました。もちろん、嫌いになったわけではなくて。
好きを楽しむ余裕がなかったのだと思います。

いま、世界は思ってもみなかった事態になっています。この文がいつか、そんなこともあったよねと笑える日が来ることを祈りながらも、そんな日を想像出来ないでいます。
アラサーの私どころか、その両親だって経験したことがないほどの、非常事態。地球上の限定された地域や大陸だけではなく、文字通り世界中に蔓延している状態のパンデミック。

この記事を目にした皆さんは(そんなにはいないと思いますが)今、どう過ごしていますか?

ご飯は食べられていますか?
夜眠れていますか?
一日の中で少しでも楽しいと思えることが出来ていますか?
苦しい気持ちや悲しい気持ちになっていませんか?

とくに、私の育った日本では多いような気がするのですが、耐える美学というものがあります。弱音を吐かず、弱さを見せないように生きること。誰かに頼ることは迷惑をかけるから自分でなんとかすること。なんとなく、そんな考えを世の中で刷り込まれてきた気がします。

もちろん現代では、というかもう10年以上前から、ストレスは健康を害しときに人のいのちを奪うものだと周知されてきました。それでも尚、そういった自分の中の負の部分や負の感情に鈍感になってしまうことが、よくあると思います。それか、気がついてもどうしたらいいか分からなくて泥沼にハマってしまうようなこととか。

私がそうなってしまったから、そして大切な人がそうなってしまったからこそ、この雨の音に紛れてこの記事を書いています。

私はほんの数日前まで、どうやったらこの世界から消えられるのかを一日のうちに何度も考えて、その隙間で妙に楽観的になったり、無理に楽しいことを考えたりしていました。
心療内科に掛かるべき状態だと思います。(少しずつ落ち着いてきています。)

はっきり言って、その精神状態そのものが、とても苦しくて辛かったです。考えたくもないことを考えて、落ち込んで、自分を責めて。
そんな状態でしたから(最終形態ですけれども)、どんどん好きな物に対して感情を抱くことが出来なくなっていって、私自身趣味や好きなものが多いタイプだったので、それらの逃避先が減っていくことに危機感も感じました。

いまは少しずつ、好きなものに対する気持ちの色みたいなものが戻ってきたような気がします。
好きな漫画、好きな映画、好きな曲、好きなアイドル、好きなメイク、好きなファッション、好きな景色、好きな植物、好きな食べ物。
そして好きな人たち。
この好きというものの尊さを、心から感じています。

どうして好きな気持ちを取り戻せたのかは、自分でもはっきりとは分かりません。
ただ、とくに二月頃からはほとんど毎日泣いていました。朝起きてご飯を食べて泣いて、食べられない時もあって、仕事中も涙が込み上げてくるのをなんとか堪えて、暗くなると心配させてしまうから無理やりお喋りして、お昼ご飯も気持ち悪くなったりして、帰り道に泣きたくなって、家に帰ってどうにかご飯を食べて、食べられない日もあって、お風呂で泣いて、部屋で泣いて、泣きながら寝る。
そうやって過ごしながら、悩んでも何も解決しないまま、やりたいことややるべきことが出来ないまま時間が過ぎていくことにストレスを感じて。

ジワジワと、自分の中で、死なないようにだけ生きていこうという思いが定着してきました。

世の中に対する不安から、自分のこの先の人生に対する不安にまで直結して、焦って、いろいろ考えて自分には何も出来ないし何も無いと落ち込んでいました。
けれども、少なくとも私はまだ生きているし両親も生きているし、家はあるし、薄給な上特に役立つ技術は何も得られないけれども仕事もある。贅沢をしなければ生活費くらいは稼げている。うん、今すぐに死んでしまう必要は無い。もしかしたら石油王かそれに準じた人が嫁に貰ってくれるかも知れないし。

不安な気持ちを織り交ぜながら、少しずつとりあえず生きていようという気持ちが多くなっていきました。

なんのために生きるのかなんて、人それぞれです。そんな目的がなくたって、人生です。

この事態に、大切な人を失った人が世界に居ます。理不尽に奪われてしまったいのちがあります。私は日々表される数字を、簡単に数字とは捉えられないでいます。どこかでまた、誰かの大切な人が居なくなってしまったのだと、悲しくなります。

そうやって感じることは、ある種の美徳や長所となることもあるかもしれません。けれど今この時、自分自身を苦しめるのなら離れるべきだと、最近は恐ろしいニュースが流れるとテレビのチャンネルを変えるようになりました。今朝は幼児向けの番組を見ながら朝ごはんを食べました。情勢を知ることは大切だけれど、それよりもいまは自分の命を守らなければならないと思ったからです。

人は何から負の感情を受け取ってしまうか分かりません。人それぞれです。ただ、いまの世の中には負の感情を発信する物が、とても多いと思います。手に取らなければならない情報の中に、それが含まれているかも知れません。そしてやむを得ず、心の中に受信した感情を積もらせているひともいるかもしれません。

もし可能なら、そういう物から逃げてください。無理なら、せめて自分とは切り離して、ただの情報として頭に入れてください。
心をそこに費やしていたら、簡単に壊れてしまう世の中です。それも、いつまで続くのか分からない状態です。

あなた自身を大切にしてください。
疲れているなら、抗おうとせずに身を任せましょう。もしも抗う元気が湧いてくるようなことがあったら、また抗ってみればいい。

多くの人が目に見えないものに脅かされて、目に見えない部分がダメージを負っています。

弱いとか強いとか、そういう議論は置いておいて、自分が弱っていると受け入れて、対策をとりましょう。

頑張れなくても、無理出来なくても、生きていればなにか変わることもあるかもしれない。考え方なんてそれくらいでいい。

とりあえず生きて乗り切りましょう。

以上、雨の音と雷の夜から、いつかの誰かに伝えたいことを書かせて頂きました。
みなさんも体調に気をつけて、よく寝てくださいね。私もたくさん寝ます。

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