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海のうつわ

こんにちは
まだ温かいお茶が手放せない体感温度でいますが、皆さんはいかがですか?

前回は梅の花が咲いていたよというお話でした。

じつは最近、一目惚れをして購入したものが二つあります。
両方ともうつわなんですが、一つは陶器のぐい呑みで、一見ツヤのある薄いベージュのような色味なんですが角度を変えると光が反射して螺鈿のように七色に見えます。
そしてもう一つは湯呑みで、底から二センチくらいがざらついた触感で土色、そこから上は手に馴染む凹凸があって、全体的に白みがかった水色で、出っ張っている部分が白い線のように浮いていて波打つ海のようだと思って買いました。

私自身、テーブルウェアは好きです。食器が並んでいると必ず目をやるくらいには見るのも買うのも好きです。質感、形、色、模様などそれぞれにこだわりがあるものから、白いプレーンな食器まで、見ていて飽きません。

この血はどこから来たのかと考えたとき、最初に浮かんだのは同居していた父方の祖父でした。祖父は晩年、江戸切子のグラスを多く集めていて今でも家には本物の江戸切子からそれ風の物まで色々残っています。私も父もお酒を飲むときに使わせてもらいます。

そして次に浮かんだのが、同じく同居していた父方の祖母。私は幼い頃祖母と紅茶を飲むことがたまにありました。なんだかお嬢様になったような気分になって楽しかったことを覚えています。
私も自由に使ってよかったのですが、祖母と紅茶を飲む時はいつも幾つかある高そうなティーセットから好きなものを選ばせてくれました。金の縁取りに薄紅色のバラが描かれた物、白地に濃淡のついた青で大きく花が描かれた物、縁のカットがオシャレで少し縦長のチューリップのような形の物。後からメーカー名を知って目がとび出るかと思いました。

私が生まれてから両親はとても忙しくしていたので、余暇の趣味は祖父母から教わって興味を持った物もありました。きっと食器もその一つですね。
今まではそんな経緯もあって家にたくさんの素敵なうつわが既にあったので、あまり自分で増やさないようにしていました。ただここ最近、やっぱり自分が選んだお気に入りのうつわでお酒やお茶を楽しみたい!と酒器や茶器を探すようになりました。紅茶はマグカップとか湯呑みで飲んでいるので今のところティーセットを増やす予定はありません。

そんな中で出会ったのが、一目惚れした二つのうつわでした。実際に使ってみると、まさに心が満たされるという感覚。
以前イベントで入場者全員に配られた硝子のぐい呑みを気に入ってしばらく使っていましたし今でも好きですが、自らの手で選びとって購入したものへの思い入れもあってかお酒が入ってるうつわをつまみにお酒がイけるくらい気分が良かったです。

今度は遠慮なく持ち運べるぐい呑みを探そうかな。旅行先で必ずお酒を飲むので、そんなときにもお気に入りを使えたら最高だろうなと。

みなさんは気に入って集めているものはありますか?
好きを並べるとなんだかほっとしますよね。

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