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ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマーを観た話

最近音楽系の映画ばっかり観てるな。
今回は、

『LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』

ろーんどーんずばーにーん!
ぷっぷくぷっぷっぷー♪だよ!
(どうしたって消えない英国みw)

2007年公開のこちらが一週間限定で再上映とのことで行ってきた。

特典のレコジャケ風カード

CLASHの曲って何にも考えなくても否応なしにノれるから凄い。わかりやすい初期パンクも、レゲエもスカも、ダブも。
前の席に座ってた結構歳いってるオッサンが、曲が流れる度にノリノリで観てて、エンドロール終わったあとにでかい拍手してたのが印象的だったな〜。このオッサンも若いときはパンクスだったのかなぁなんて思わず笑顔になってしまった。

身近な人たちから有名人まで多くの証言を織り交ぜてジョー・ストラマーの一生を辿る内容なんだけど、
インタビューに出てくる人たちの豪華なこと!
ジョニデ、U2ボノ、ポーグス、ジム・ジャームッシュ、スティーブ・ブシェミ、レッチリアンソニーにフリー、、、etc

意外にも外交官の家の生まれで、寄宿舎に通ってたお坊ちゃん!
だからか仲間たちは口を揃えて「すごく気遣いのできる人」だと言っていたし、ライブ中もケガ人が出ないかとかファンたちを気遣ってたり、人間性ってそういうところに出るよねぇ〜〜って思った。
でも家族のことは彼の人生にずっと影を落とし続けていたんだろうな。 

101'ers からCLASHの誕生と活躍、栄光と終わり、その後の話もしっかり見せてくれた。
長い年月を経て、やっと自分らしく表現ができるようになって、本当に良かった。
やっぱりパンクロックは業なんだろうな。
晩年のミックとの共演は、思わず泣いてしまった。。

そして何より、やっぱりずーーっとビジュアルがカッコいいんだよなぁぁ〜!
リーゼントなのもいいし(ちょろ毛ありバージョンがたまらん)、ノースリーブでなんでそんなにかっこよく決まってるん?!っていう笑

ロックスター、とりわけパンクロッカーなんて短命で破滅に向かってゴー!みたいなほうが神格化されがちだけど、紆余曲折を経て自分をちゃんと見つけられたジョー・ストラマーも美しくカッコいいと思う。(それでも50歳は若すぎたけど)

政治思想の強い詩、商業的な成功に覚える違和感。
世の中への強い不満や、間違ったことへのアンチテーゼ、次の世代に真剣に伝えたいことがめちゃくちゃあったんだなと思った。世間的にも、この時代に彼の音楽に熱狂していた若者達にはやっぱり爆発的なパワーがあったと思う。将来への不安が増すばかりの今の時代だけど、あんなふうにストレートに怒りをぶちまけて思いを伝えられる人はいない。そう思うと、ジョー・ストラマーの生き様ってめちゃくちゃかっこいい。

「その気になれば何でも変えられる」

「生きていれば何かが待っている」


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