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おかんアート展の話

ある日渋谷を歩いていたらこんなポスターが目に留まった。

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おかんアート…!

その響きに、私の中に住む少女とババアが小躍りを始めた…

というわけで満を持して行ってまいりました!

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渋谷公園通りギャラリーという施設があることをこの度初めて知った。ふれあいセンター的な雰囲気が漂う施設。こんなしっかりした場所で開催されてて、展示室にもスタッフの方が数名配置されてて案内と声掛けをしているのに無料で観られるのこの企画展。驚き。

展示室は3部屋に分かれてたんだけど、最初の部屋に足を踏み入れた瞬間の高揚感とときめき!

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よくもまあこんなに作ったなあ!そして集めたなあ!!

作品に添えられているドヤ顔のおかんの写真と言葉。

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軍手で作った人形、ウイスキーの瓶の人形、貝殻の根付け(?)…実家にあったあった。クスっと笑えて懐かしくて涙が出てくる。頭に浮かんでくるのは母親の割烹着、おばあちゃんのしわしわの手、古い病院の待合室。この気持ちはなんと表現したらいいのだろう?郷愁?謎の感情に包まれる空間だった。

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「頼まれてないけど作る(描く)」

横尾忠則展を見に行った時にも負けず劣らずのこの感覚。

おかんアートというとぐっと親しみが湧いてくるけれど、これは紛れもなく一種のアウトサイダーアート。アールブリュットだ。もっと世間に注目されていいと思うし、受け継がれていかなければならない。

わたしもこんなおかんアーティストになりたい。一生わけのわからないものを作り続けて死にたいなぁ…なんて強く思った。

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たまたま見かけたポスターから、軽い気持ちで観に行ったら、なんだかものすごい空間に放り込まれてしまった。おかんアート、恐るべし。。。

4月10日までの会期だけど、このご時世いつ打ち切りになるかわからないから早めに行くことをオススメする〜!




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