4/11

【4日目】
少し肌寒い。なんとなく久々にお酒を飲みたくなった。逃げたいのかもしれない。ただ誰かとというわけではなく、つまみが食べたいだけなのかも。飲む相手はいない。悲しくて左目はずっと涙目。嘘。ものもらいのせい。しかし痛みのピークを過ぎたようだ。
ばんかおり「どこにもいかない、ここにある」を読み終わる。これば日記を読む醍醐味というか、他人の生活を読むことができる興味深さがあった。育児や生活に悩み、日々のふとした瞬間を切り取り、読んだ本や行動を表現していく。日記本を読む楽しさが詰まった本でまたばんかおりさんが日記本を書いた時は読みたい。一緒に歳を重ねていきたい。
日記を読み終わったので、文章を書いていく。小説も書き始めたのでそれについての日記も書く。日記というかメモだけど。ただもう小説は暗礁に乗り上げた感があるので早くどうにかしなければと思って、平田オリザ×山岡徳貴子『gikyoku×workshop』を読む。一瞬だけ青年団にいたことがあるので、書かれている平田オリザさんの文章が脳内再生される。読み終わって次はなんの小説を読もうか考えていると、ゆかりさんが急にカルピスを買いに行こうと思うというのですぐに着替えてついていく。スーパーまであまり通らない細い路地を通って向かう。誰とも会わないが、遠くで小学生の声だけが聞こえる。小学生は今なにをやっているのだろう。
どう過ごしているのだろう。ゆかりさんに「今Switch持ってないと、小学生かわいそうかもね」と言うと、ゆかりさんの頭の中はカルピスでいっぱいだったのか、返事は曖昧だった。スーパーに行き、すぐに帰宅をする。帰りは行きとは違いいつもの道で帰る。
帰宅するとゆかりさんはカルピスを飲んでお昼寝を始めたので、僕は小説を書いたり日記を書く。
ニュースでは今日の感染者の数を言う。いつか自分もその1人になる可能性があるかと思うと恐ろしい。どうしたら良いのだろう。手洗うしかできない。
Twitterを見ると、みんな新しいことを初めていてまた僕が取り残されているな、と思ってしまった。誰かと比べると落ち込むのはわかるけれど、僕も選ばれたい。
ゆかりさんにそのことを伝えるとなんでだろうねえ、と慰めてもらえなかったので、踊って抗議をする。無益なのはわかっているのでストレッチをしてごまかす。柔らかくなればどうにかなるかもしれない。今のところ、割り箸を煮てメンマにすることくらい、柔らかくなる気はしない。
まだ左目は目を閉じると涙が流れそうになる。悲しい気持ちなのかもしれない。


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