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【3日目】
昨日早くに寝てしまい、4時に一度起きてしまう。昨日は自宅書店をやって楽しい気持ちだったが、今日は何をしようか。このタイミングで左目が腫れてしまったので、休む日でも良いのかもしれない。
今日は目が腫れているのでまだ朝から文章を書くことをせず、本を読む。
丹下健太「青色讃歌」を読む。何回目かの再読。ゼロ年代の後半あたりにダメ男文学というか、自分を探していないけどまあ闇雲にならず、流れるままに過ごすという物語が多くあったような気がする。「青色讃歌」もそんな小説で28歳の職はなく彼女と同棲している高橋という主人公ががむしゃらにはならず流されるまま、探そうとしない探しものをしている感じだ。
やはり記憶のとおり、主人公の彼女が何かあった時に石を拾い、メモを書いて日記代わりにしていた。読み進めるとやはり自分の肌の感覚と合うというか、主人公にのめり込める。僕も流されるまま決断を先送りにするタイプのせい。自分のことが書かれているような気分のまま主人公の行く末を読む。僕はこれからどうなるのだろうと思ったところで本を読み終わり、久々に近くのスーパーへ行く。
人が少ないかと思ったら、いつも通りの人と車。犬の散歩もしている。僕が家にいる間、外に出ているのかと思うと、自分がしていることは正しいのかと考えてしまう。絶対に感染したくない。本当ならば息を止めて、スーパーまで走りたい。
スーパーの中にあるログインボーナスのようなアルコール除菌をゆかりさんと共にして店内へ。人がたくさん。レジにも行列がずらー。誰も自粛をしていないのか、神様はなんも禁止なんかしていないのか。必要なものだけを買ってレジに並ぶ。行列だと思ったのはいつもの人数ほどで、感染防止で間隔をあけて並ぶことになっていたせいで行列になっていただけだった。本当ならば近くにあるブックオフにも寄りたいけれど、我慢して家へ帰る。帰宅して少し日記を書いていると、ゆかりさんはまた昼寝をしていた。ゆかりさんが静かにしているので窓際を見ると大抵昼寝をしている。
再びばんかおり「どこにもいかない、ここにある」を読み始める。まだ途中だけれど生活があってとても好きな日記。ゆかりさんは名探偵コナンの映画をじっと静かに観ている。僕は生活をしている。


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