農業廃棄物が新たに輝く- トマト編 -
こんばんは
茨城県に移住し
染色クリエイターとして夫婦で活動している
futashiba248(フタシバ)です
"農業廃棄物"を活用した染色をしています
今回は役目を終えて捨てられてしまう
トマトの葉っぱたちが
" 生まれ変わって新たに輝く "
ストーリーを書きたいと思います
| 農業廃棄物
・農業廃棄物とは
農業廃棄物といっても色々あります
・収穫後の茎や葉、根などの残渣
・規格外品や市場で売れ残ったもの
・ビニールハウスのフィルムやマルチシートなどのプラスチック
など
私たちは主に
茎や葉などの残渣、規格外品
を農家さんから譲り受けて活用しています
・農業廃棄物のイメージ
みなさん、農業廃棄物と聞いて
どんなイメージを持ちますか?
「きたない」
「イヤなニオイがする」
「不要なもの」
などマイナスなイメージが多いかもしれません
ポジティブなイメージだと
「コンポスト(堆肥)」になる
などでしょうか
そのようなイメージの農業廃棄物も
実はステキなものに生まれ変わります
| 役目を終えたトマトの葉っぱ
こちらは茨城県阿見町にある
ゆはらベジ*ガーデンさんのトマトです
たくさん実ってますね!
赤や黄色、クリーム色、オレンジ色、緑色、紫色、茶色などいろとりどりのミニトマト14種類を栽培されています
ゆはらさんのトマトはとっても甘くて毎年販売を楽しみにしてるファンが多いです
(もちろん私もファンの1人)
そんなゆはらさんから毎年いただくのは
トマトだけではなくトマトの葉っぱたち
美味しいトマトをつくるには
欠かせない作業です
いただいた葉っぱは
できるだけ細かくカットしていきます
| 煮込む
寸胴鍋に葉っぱと水を入れて
煮出していきます
| 染液に
煮込み終えた葉っぱを濾していきます
染液を抽出した後の原料(トマトの葉っぱ)は
どうしても残ってしまいます
この残ってしまった葉っぱも
このまま捨てるわけではなく
また新たな何かに生まれ変わります
| 色として生まれ変わる
トマトの葉っぱで染液ができたら
染めていきます
・染液に入れる
・媒染液(色止め)に入れる
・水洗い
工程は単純ですが時間がかかります
この工程を繰り返すことで
色が濃く染め上がります
手作業で丁寧に揉み込みながら
染めていきます
"作業中どんなことを考えていますか?"
とよく聞かれることがありますが
正直、"無心" に近いです
目の前にある染液と洋服に向き合い
染液の中で洋服を泳がせ、揉み込み
ただただ手を動かす
色を見ながら
きれいな色だな〜と思ったりしてます
日頃、頭の中はあれもこれもと色んなことを考えていっぱいいっぱいになることもありますよね
染色をしている間は
スマホも触らないので余計な情報も入らない
水の音も心地よくてすごく癒される時間です
染液から媒染液に、
時間がたつと
このように色が変化していきます
(アルミを使った媒染は色が鮮やかに)
この瞬間、1番テンションがあがります
このような工程で洋服が染め上がります
1日に染め上がる量は
ワンピースやスカートなどで3〜4枚
ジャケット、パンツなど重量のあるものは2〜3枚
作業は全て夫婦ふたりで行うため
生産効率は正直言って全然良くないです
しかし捨てられてしまうトマトの葉っぱが
こんなにキレイな色に生まれ変わる
" 農color " を通して
地域や農家の魅力、農業廃棄物の可能性
をたくさんの方に知っていただきたい、知るきっかけになったらいいなとそんな思いで活動をしています
| 農家さんの声
| 最後に
お読みいただきありがとうございました
農業廃棄物を活用して作り出した色「農color」
トマトの葉が色として再び輝くストーリーいかがでしたか?
これからも地域や農家の魅力、農業廃棄物の可能性伝える活動を続けていきますので記事を楽しみにしていただけたら嬉しいです
応援よろしくお願いします!
futashiba248
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