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ラベルを貼る /セルフライナーノーツ
わたしがビール好きになったきっかけは、サッポロ黒ラベルに詰まっている。
まだ今ほどお酒好き!ではなかった頃、サークルの独り身同士で集まってクリスマスパーティを開いた夜のこと。
当時1番の憧れで、1番大好きだった先輩が、クリスマスツリーのてっぺんに、美味しそうに飲み干した黒ラベルを飾って、ツリーを完成させていた。
という、忘れられない思い出。
なぜかわたしの周りにはビール好きが多くて、わたしも一緒に飲めるようになりたい!近づきたい!と思って、シャンディーガフから練習したの、懐かしすぎる。ビール飲めるようになるまで、(その後も)、たくさんお酒の失敗もした。ちょっとした黒歴史かもしれない、という気持ちさえある。
格好良く飲み干した先輩にちょっとでも近づきたかった!とかいう、すごく不純な理由で飲み始めたビール。当時はお酒を飲まないと緊張して話せなかった先輩とコミュニケーションをとるひとつの手段だった。
けれども、今やわたしの生活の一部。趣味になってしまっている。
先輩は、何においても影響力の強い人だった。
星にはなれないけど丸くはなりたくない
どこかしらで尖っていたい
酔って分からなくなった境目に 漂ったあなたと夢の中
星にはなれないけど丸くはなりたくない
いびつでも尖っていたい
酔って分からなくなった境目を 縫った針と糸夢の中
キラキラ光った金色の星 眩しすぎるから悔しいな
キラキラ光った金色の星を 私とあなたの元にそっと
大きなひと口で動いた喉仏が
愛しかったのよ 愛しかったのよ
星にはなれないけど丸くはなりたくない
どこかしらで尖っていたい
酔って分からなくなった境目に
消えてったあなたと夢の中
消えてってしまった記憶の中
キラキラ光った金色の星
たくさん空っぽにして今夜星空を作ろうよ
キラキラ光った金色の星は 私とあなたを守るかな
大きなひと口で動いた喉仏が
愛しかったのよ 愛しかったのよ
資源ごみの袋に押し込んで無理やり忘れた星空を
夜が来るたび今日もまた
わたしは黒ラベルがとても好きだ!
そのまま飲んでも美味しいし、どんな食べ物とも合う。どんなに他のビールに浮気しようとも、結局はサッポロ黒ラベル、に落ち着くのだ。
"丸くなるな、星になれ"
なんていうキャッチコピーも好きだ。無敵になれる飲み物だなと思う。(時に無敵になりすぎるけれど)
いつの日も黒ラベルを飲んで1日を終えたいし、昼から鴨川沿いで飲む黒ラベルも格別だし、寂しい時も嬉しい時も、どんな時でも黒ラベルを飲めばわたしの生活になる。
先輩みたいな唯一無二には到底なることはできないけれど、どこかしらで尖っていたい。丸くはなりたくない。尖り続けて、誰かに刺さりたいな〜と思う。
たくさんの消化しきれない思い出を歌にすることができる人生で本当によかった!わたしに音楽があってよかった。
大学生になって、それまでとは違う音楽の魅力に気づかせてくれたのもまた、先輩だった。
そんな、黒ラベルのうた。
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