ワールド・チェンジャー

 世界の枠組みや既成概念をぶっ壊したのは、コロナウイルスでした。

 国内でも色々ありました。

 不要不急の集会中止で無駄な会議やセレモニーが無くなりました。無くても問題無い事が判明したので、復活することはないでしょう。

 テレワークが推奨され、これまで導入してこなかった企業でも実施されました。必要なオフィススペースが、ホントは少ないってことが判明しました。これも見直しされるでしょう。

 大学の授業もネット対応になりました。広大なキャンパスも実は不要でした。箱物は最小限にして浮いたお金で実験や研究設備の増強を行えば、やる気のある学生には魅力的な学校になりますね。遠隔地に住んでいる学生でも自宅で講義が受けられるのなら、下宿などの生活費の心配も減り選択肢が増えるので、Win-Winです。
 もちろん淘汰される大学も多数出るでしょう。

 これまで、その方が合理的で効率が良いことでも採用されていなかったことが、一気に取り入れられています。「変えたくない」という抵抗勢力は、コロナウイルスの脅威により粉砕されました。事業継続しなければならないという現実の前には、「変えたくない」という理由では弱すぎました。

 転売や買占めといった、ネガティブな行動も明らかになりました。危機に際して、より危機を増す行動をとる人もいるという現実が見えました。

 スマホを多数が持ちネットには溢れるほどの情報が有っても、不安をあおる不正確な情報の方が拡散しました。混乱に拍車をかけました。
 それに加担したメディアは、いずれ報いを受けるでしょう。ネットにいくらでも証拠は残されているでしょうから。

 世界に目を転じると、さらに多くの示唆がありました。

 国境は閉鎖され、グローバルは平和な時だけなのだと認識されました。医薬品などの重要物資は国内生産が必須なのだと各国は思い知らされました。衛生用品や医薬品が通過国の政府により強奪されるという事態も発生しました。

 世界は今から変わります。もう地球規模の大戦は無いと平和ボケだった世界に、新型コロナウイルスは危機を突きつけました。人類の存続は確かなものではないと。仮面は剥ぎ取られ、綺麗ごとは霧散しました。

 生き残るという大命題の前に。

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