サウナの練習をしています

このブログを始める数週間前にLINEで先輩から急に

「お前風呂好きだし、今度サウナいかない?」

って誘われたんですよね。

僕はスーパー銭湯とかが大好きで、月に1回は後輩を誘っては

「ああ、やっぱり風呂って足を伸ばして湯につかるものだよなぁ」

と風呂の概念をメンテナンスすることを義務付けているくらいなんですよね。

そんな僕を誘っていただけることは大変ありがたいことですし、友達も少ないので快諾したんですけど、


僕サウナめっちゃ苦手なんですよね。


しかしながら、誘っていただいたわけですし、出された酒を断るわけにはいけません。
※この酒は比喩としての酒であって、下戸な僕は本当に酒を出されたらしっかり断ります。でも、酒を飲まなくても飲み会の席には誘われたら参加するので、「水をワインに変える」キリストのくだりは自分の観念上では出来るようになりました。

まぁこちらがイエスと言ったからには(ちょっと上手いこと言いましたね!ふぅ!)サウナで楽しめるように練習が当然必要なわけでして。


僕がサウナで最も懸念なのが「逃げ場のない真っ向勝負」だということなんですよね。


こちとら小さいころから真っ向勝負ではほぼ完敗してきた人生なんで、あの手この手を使ってなんとか生きてきてるわけです。具体的な例を示すと、人からスポーツに誘われる時に


「確認だけど、そのスポーツってフェイントある??」

って確認してしまうレベルです。

それに対してサウナはずっと熱い部屋の中で正面から向き合うっていうのは僕にとってかなりハードルが高いことなんですよ。

でもサウナが最近流行ってるのは小耳にはさんでますし、何より「整う」っていうことにすごい憧れがあるんです。

「整う」を知らない人に簡単に説明すると

①サウナにはいる
②水風呂に入る
③外気浴をする
①~③を大事MANブラザーズの「それが大事」のサビくらい繰り返す

そうすると 全身の毛細血管が拡張と収縮を繰り返し、身体はじんわりとゆるんでいき、それと同時に自律神経も整い、脳に多幸感が来て「怖いものなし」になるそうです。(ざっくりいうとこんな感じだった気がします)

一種の脳内麻薬とか瞑想に近いという噂を聞いていたので、興味を持たざるを得ないわけでして、2月から練習を始めたんですけど、一個致命的なミスがあって、それが

「一緒に行く先輩の①~③のルーティン時間を聞き忘れた」


ってことなんです。練習していることを伝えると相手に気を使わせてしまうので、僕に残された選択肢は

サウナの時計が大体12分計なのでサウナには12分入り、水風呂は読んだサイトに多く書いてあった時間で最も長い3分を入れるようになっておくように練習する。


ということだけになります。ジーザス。


先に言っておくと上記のような無理した練習方法は危険なので皆さんはマネしないほうが良いです。

僕みたいな「梅原龍三郎邸で行われた美食会で出された赤貝を生来貝類は嫌いなのに社交性で無理にのどを通し、吐き気を催すも、(ここで吐いたら回りが不快になる…!)と思い、飲み込もうとした結果、器官に詰まらせて亡くなった久保田万太郎の死にざまに感銘を受けるいびつな精神」を持っている人間だからできること


なんで、これからサウナに行こうという人は自分に合った時間で入ることをお勧めします。

※余談ですが、上記のエピソードが載っている『知識人99人の死に方』(荒俣宏 著)で紹介される大抵の死に方は「病気の初期症状を見逃して仕事し続ける」だったので、体調に違和感を感じたら本気で休んだほうがいいです。

話が極楽に反れそうになりましたが、上記のフローでかれこれ4回くらい練習したんですけど、まだまだ「整う」世界には到達できませんでした。

しかしながら、やはり偏見というかイメージというのは人生を損させるわけでして、サウナって滅茶苦茶気持ちいいんですよ。

というか気付いたんですけど、僕が苦手なのはサウナじゃなくて

相手がいつまで入るつもりなのかわからない状況と誰かと一緒にいるのに沈黙が続くということに単純に耐えられない。ということだけでした。


これに関してはどう乗り越えるべきかを考えてたんですけど、答えはなかなかだせず、それでも整う方法はあるのか…?と不安になりながら当日を迎えようとしてたんですけど、この前Lineがきまして



「ごめん、サウナいくの延期にさせてくれ」


予定がそもそも整いませんでした。



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