旅の理由
こんにちは。
実は数日前からアメリカのネバダ州ラスベガスに訪れています。
数年前に私の大好きなフィリピン人の叔母がアメリカ人の方と結婚して移住をしました。
私は仕事を辞めた理由の一つは、
会いたかった人に会いにいく為。
忙しい病棟で働いていた事もあり、
なかなか連休をとることは難しかったのです。
叔母は小学生の時に2年ほど日本にきて、私を育ててくれていました。
美人で歌が上手で賢くて陽気な人です。
私が誰かに憧れを抱いたのは、叔母が初めてでした。
音楽を好きになったのは叔母が影響しています。
叔母夫婦は子供や親戚はおらず、アメリカで2人きりの生活をしています。
数年前コロナが流行り出した頃に、叔母夫婦も感染し呼吸器をつけるほどの重症となりました。
遠すぎる私たちは駆けつけてあげられず苦しかったです。近くにいた友人が近況を私たちに伝え、サポートをしてくれていました。
当時は私自身も看護師である立場上、その現状の深刻さも、目の当たりにしていました。
まだワクチンも治療法もわかっていない時期でもあり、2人を失うかもしれないという恐怖と心配な気持ちは大きいものでした。
後遺症は残ってしまいましたが、幸い2人は重症を乗り越えて今、生きています。本当に奇跡のようでした。叔母夫婦に会う事は私の中でとても幸せな事なのです。叔母は私の初めて憧れた尊敬する大好きな人です。
母と私は日本。叔母はアメリカ。
他の親戚はみんなフィリピンに住んでいます。
私たちには日本の親戚はいません。
日本育ちだけれど私の家族はフィリピン人の親戚達です。親戚といっても育ての親同然の存在です。
大事な人達はいつ居なくなってしまうか分かりません。
ある日突然失うのです。私は今までも何度も誰かを突然失う経験をしてきました。
何度経験しても慣れるものじゃないんです。
経験はすればするほど強くなることもあれば、
脆くなってしまう事もあるんだと気付きました。
同じ経験をするのが怖いのです。
誰かを失うのが怖くてたまらないのです。
大好きな人が、大切な人が、居なくなってしまうのは耐え難いものです。その痛みを私はよく知っています。
時間は解決も癒しもしてくれません。
割り切ったり忘れる努力や、誰かの優しさ無しでは乗り越えられません。
一瞬でも大切な人を思うと涙が溢れます。
一年中、毎日泣いていた時もあります。
そんな時に、100歳近くになる患者さんにこんな事を言われました。
会いたい人がいるのなら、仕事なんていいから会いに行けばいいの。早く行きなさい。仕事は探せばあるけど、人は会えるうちにしか会えないの。
その言葉はすごく励みになっていました。
最後まで役目を果たしたい。私は仕事に対しては責任を持ってストイックでありたかったのです。
コロナ禍でもあった為、そのような時間を作ることへ申し訳無さなどもありました。ましてや、私の大好きな人達は海外に点在してることもあり難しかったのです。
2年前、友人と恩師が突然亡くなりました。
大好きだった祖父もコロナに感染し、2日後亡くなってしまいました。私はその瞬間も仕事を続けていました。
ショックは大きかったはずなのに、職場の上司にも言えず仕事を優先したのです。
私の仕事は看取りや急変の多い職場でもあり、自分で心を追い込みました。
度重なる人の死に、いつの間にか私の心は自分が知らないうちに壊れていました。体が出す信号も無視をしていたのです。
幸い周囲の人の支えと助けもあり、なんとか乗り越えました。自分の限界を知る事はすごく大事な事でした。誰かを頼っても良いのだと、もっと正直で良いのだと、心身を壊してようやく理解したのです。そして周囲の人の優しさや愛情に、もっと甘えていいのだと。
私の心は今もまだ壊れていて、完全には治っていません。回数は減ってきたけれど、パニック発作が何度か出てしまうんです。
自分と向き合い、癒す意味でも、
会いたい人に会いに行くことなのだと思いました。
今まで我慢していたことを、今は行動にしています。
もちろん全てを思い通りににまではいきません。
願う夢が思いが、全て叶えられたわけではないけれど、心半ばで切り捨てなければいけなかった事もありました。
だけど、私はこの一年本当に貴重なものになっています。今までにない時間を過ごすことができています。
今まで生きることに必死だったのです。
いつも必死だったのです。
だからこうしてnoteへと、自分のしがらみを整理させてもらっています。
今は立ち止まり、自分を理解し受け入れ大事にする時間としています。
そうでないと、私はこの先誰かを幸せにできないと思うのです。
自分を犠牲にしてまでも誰かを大切にする生き方よりも、自分を大切に出来るくらいに、誰かを大切にする方がきっと生きやすくて幸せなんだと思うんです。
アメリカには1ヶ月ほど滞在します。
アメリカにきて数日経ち、
一瞬一瞬がかけがえのない時間に思えます。
大好きな叔母のそばにいて、
そして思い出を作ろうと受け入れ旅の計画を一緒に立ててくれる気持ちも、本当の嬉しくて愛おしいです。
新鮮な景色、人に触れて、慣れない第二言語でのコミュニケーション。それでも歩み寄ってくれる人達。
今はこの選択した事を心の底から良かったと思います。
今年はいろんな国へと行ってきました。
いつか記事にしたいと思います😊
長々と拝読ありがとうございました。
最後に旅の写真を少し載せておきます✨
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