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夢を見てた.

自分で詞を書き始めたのは中学生の頃で、未だ成長の兆しが一向に見えなくて「将来」ってやつに投げるように期待をしてしまう。

大人になるにつれて、なんだかやるせない というか「将来」ってやつが輪郭を帯びてきて子供に戻りたくなる。 

幼い頃から恋心と学校の勉強は同じように誰かの知恵から学ぶ物だと思っていた。
だけど 知らない間に人を好きになったり、知らないフリをして人を好きにさせたり。『らしさ』というものを忘れて必死に書き溜めて自分らしさを形成してた。

恋人が出来てから、なんか、頑張ろうって思えた。
 今じゃあまり見なくなったテレビ、花柄のカーテン、床に落ちてる長い髪の毛、順番で回したガチャの人形、2本の歯ブラシ、嬉しげに見せてくれた化粧品、
そして、 最後まで渡してくれなかった家の合鍵。

「終わりなんだね.」

『はじまって無かったじゃない.』

分かってないのは僕だった、
もっと勉強しとけば良かった、
思春期の葛藤って そんなもんだ。

お別れ だけど、夢の中で

                             −夢を見てた.−

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