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完璧思考【自己愛性パーソナリティ障害の場合】

今回で3回目の投稿になるのですが、初回は自己紹介的な内容で、前回は僕の決意的な事、で今回は体験談的な内容で自己愛性パーソナリティ障害特有だと思われる思考について書かせて頂きます。

もし、内容を見て思い当たる節がある方は注意された方が良いかも知れません。

僕のイメージする「完璧思考」

初めにお断りしておきますが、僕は「完璧思考」ではありません。かなり緩々です。

なので基本的な思考は「自分に優しく、人にはもっと優しく」をモットーに生きてきました。(もしかするとこんな思考なので自己愛性パーソナリティ障害の人間にターゲットにされたのかも…)

そんな僕がイメージする「完璧思考」は、

・基本的に何事にも完璧を求め、妥協を許さな  い。

・自分がこだわってる事は特に完璧でないと落ち着かない。

・完璧を求める範囲があり、その範囲内であればそれが自分の事であろうと他者の事であろうと完璧でないと気が済まない。

・自分が完璧でないと許されない。

本当にザックリですがこの辺りが僕のイメージする「完璧思考」です。緩々の僕と比較すると人間としての完成度が高く頼りになりそうなイメージですが、ちょっとこれを貫き通すのは大変かも知れない様な印象です。

自己愛性パーソナリティ障害の完璧思考は?

結論から言うと、

・自分は完璧で無くても完璧で万能だと思い込んでいる

・自分が認めている対象はどれだけ穴だらけでも完璧だと思い込んでいる

・自分がターゲット認定してる対象には無理な完璧を押し付けてそれをネタに貶める

とこんな感じです。

僕も初めは「拘るところは凄い完璧にしようと拘るんだなぁ」くらいの印象で配偶者をみていましたが、やはりちょっと違和感を感じる事もありました。

しかし、自分が20年間の間に積み上げた実体験や様々な情報、自己愛性パーソナリティ障害のからのモラルハラスメント被害者の方のブログなどを読ませて頂き、その情報から自分なりに自己愛性パーソナリティ障害のもつ独特な「完璧思考」の事に気付きました。

※あくまでも個人の感想ですので全ての自己愛性パーソナリティ障害の人に共通するものではありませんが、もしかするとかなりの確率で共感出来る方もいらっしゃるかもしれません。

普通の完璧思考の人と、自己愛性パーソナリティ障害の完璧思考の人との1番大きな違いは、自己愛性パーソナリティ障害の人間は「既に自分が完璧で万能な存在だと信じ込んでいる」と言う所だと思います。

またいつか詳しく取り上げさせて頂こうと思っていますが、心理学の用語で「分裂(スプリッティング)」というものがあります。

自己愛性パーソナリティ障害の診断基準を満たす人々もまた、中心的防衛機制としてスプリッティングを用いる。ナルシストは、自尊心を保護するために自己の正しさを安定させようと試みる時スプリッティングをよく用いる。それは自分の意思や地位に従わない人物を完全に卑劣で軽蔑されるべき人間だとみなし、自分自身は全く正直で賞賛に値すると考えることによって成される。Wikipedia分裂(心理学)より引用

ちょっと簡単にこれを説明すると、自己愛性パーソナリティ障害の人は、元々の自分の弱さ(コンプレックスや弱点)を守る(隠す)為に対象となる人や物事に対してそれらが自分にとって善なのか悪なのかを判断する為の裁判みたいなものを心の中でしていると仮定して下さい。

普通に考えると、人間には「善」の部分と「悪」の部分とがあります。見方によってはその中間の「グレーゾーン」もあって、そこは人間が「善」と「悪」の間で揺れ動き入り混じり「グレーゾーン」なのかもって思ったりするしこう言う思考は普通の方なら誰でも理解出来る事と思います。

しかし、自己愛性パーソナリティ障害の人間から見る自分以外の人間には「グレーゾーン」と言うものは存在せず、「善」か「悪」しか存在しません。それも「100%の善」か「100%の悪」です。普通に考えると極端な思考ですが自己愛性パーソナリティ障害の人間からすると至って“普通”の思考です。

ちなみに本人は「自分自身は“完全なる善”」と思い込んでいます。と言うよりは「自分自身の不完全な部分なんて一欠片もない完全なる人間」と思い込まなければ生きて行けないと言う強迫観念に縛られているので、自分自身に都合の悪い人間がいると、先程言っていた心の中の裁判で相手を裁き、自分自身の「不完全ゆえの悪」を全部相手に押し付けて最終的に「お前は悪だ」と言う結論になる様です。

ですので自己愛性パーソナリティ障害の完璧思考は「相手に対しては完璧を求めるが自分自身は穴だらけだとしても完璧だと一方的に思い込んでる状態」なのできっと本当の完璧思考の方から見たら呆れてしまうような完璧さです。

自己愛性パーソナリティ障害の配偶者からモラルハラスメントを受けてる時に加害者の発言に整合性が無く辻褄が合わなかったりそもそも発言が破綻していたりする原因はこの様な本人の認識と現実の大きなズレから生じているのだと思います。

完璧を求める裏で

これは自分の実体験から感じる事なのですが、自己愛性パーソナリティ障害の人はターゲットの人間に対して完璧を求める事が多々ありますが、目的は全く逆なのだと思われます。

そもそも「完璧な人間」なんて何処にもいないはずですし、なろうとしてなれるものでもありません。多分加害者自身の事は「完璧な人間」だと認識していますが、ターゲットは絶対「完璧な人間」になれない事はきっと理解しています。

そこで加害者は、ターゲットをより貶(おとし)める為に次の段階に攻撃をシフトさせます。

僕は家事を一切と言って良いほどに手伝う事はありません。普通に考えれば今時こんな事を自信満々に発言するってどうなのかと思いますが、全くと言って良いほどにしていません。

数ヶ月前までは「ゴミ出し」はさせて“貰って”いました。それが数ヶ月前から“させて貰えなく”なってしまいました。

元々数年間一人暮らしをしていたので料理はあまり自信はありませんが、それ以外はそれなりにやってたし家事を手伝ったりする事には一切抵抗はありませんでした。

結婚して当初は関係も悪くは無いので配偶者の方が積極的に家事をしてくれていて、僕の仕事が忙しく、ほとんど家にいなかったので家事はほぼ任せっきりでした。あ。ゴミ捨ては一応やってました。

それから数年後、子供が生まれ仕事も独立して配偶者にも手伝って貰う事になったので「言ってくれればなんでもやるから言ってね」とこちらから伝えました。

その頃はちょくちょく「あれやって!」「ちょっとこれやって!」と頼まれたりしてたのでそれなりに家事も手伝っていました。

それが、関係が悪くなるに連れ家事を頼まれる事が少なくなり、その代わりに僕の事を「何もしないし何も出来ない男」と言い始め、「何でもかんでも私ばっかりさせて」と言い始めました。

気をきかせて洗い物をしてたりすると「頼んでも無いのに勝手にしないで」と喚き、「言ってくれれば何でもやるよ」と言えば「言われないと出来ないの?」って…

まとめ

最近こちらがスルースキルを身につけたのでいつもの様な「暴言人格否定タイム」があまり無いのでわかりませんが、“ゴミ捨て”すら出来ない「本当にダメな男」って言われるのは時間の問題かも知れません。

こんな感じで完璧を求める裏で家庭内の仕事を奪っていき、ターゲットを「役立たず」に仕立て上げる様な事を意識してか無意識になのかはわかりませんが、そう言う行為を平気でしてきます。

何の価値もない完璧思考に付き合うのもそれに振り回されるのも流石にもう疲れ果てました。

早くサンドバッグ生活を卒業して自由になりたいけど凄く大切な問題が…


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