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カミングアウトしてみて

モラルハラスメントの被害者としてカミングアウトしてから2週間ちょっとたちました。

その2週間で感じた事や気づいた事、良かった事などを纏めてみたいと思います。

ツイッター①【モラハラ被害者垢】

今の「ego」のツイッターアカウントは、実は去年に自分の溜まりに溜まった毒を抜く場所が欲しくて、愚痴、苛立ち、理不尽だと思う事、疑問、自分の過去について、その日あった出来事、娘に伝えたい事等々をフォローもフォロワーも「0」の状態で運用してました。

でも、「note」を始めるにあたり、ツイッターもあった方が良いかと思い、あまりにもどろどろしたツイートは削除した状態で「note」にもリンクさせました。

初めはとりあえず共感出来る方と繋がりたくて「モラルハラスメント」「モラハラ」「自己愛」「自己愛性パーソナリティ障害」とか思いつくワードで検索してみて、その中で共感出来るツイートをされている方をフォローさせて頂きました。

その方々のツイートを見させて頂いてると、やはり「自己愛性パーソナリティ障害」の加害者共通だと思われるの被害者体験を皆さんがされていて、皆さんのツイートみてるだけで僕の共感スイッチが入ってしまい年齢とともに緩々になった涙腺が…

まさかモラハラ被害者アカウントを始める前は、ここまで共感出来る方々が沢山いらっしゃるとは思ってもみなかったので、フォローさせて頂いてる方のツイートは勿論ですが、それ以外でもリツイートで回ってくるモラハラ被害者ツイートを見させて頂いても、とても共感させて頂く事が多くあります。

ネガティヴな体験に対する共感なので、その共感する感覚が「嬉しい」とか「楽しい」とかいう感覚では無くて、やはり「自分一人じゃ無かった」と言う「救われた」様な感覚だったり「安心」する様な感覚だったのかも知れません。

しかし、以前にも書かせて頂いたのですが、「モラハラ被害者アカウント」は今のところツイッターで見かけた中ではほぼ100%女性なのは驚きました。

ツイッターも「note」と同じ頃から本格的に始動しましたので2週間以上たったのですが、検索してみても男性被害者が検索にヒットする事はありません。

モラハラ被害者ブログを書かれてた男性の方もいらっしゃったので、男性被害者自体がいないと言う訳では無いと思いますが、最近の僕の予想では「鬼嫁」や「尻にひかれる」、「草食男子」の様な言葉が当たり前の様に一般的になっているのと、「男女平等」の感覚が当たり前になっているので、男性が「女性の為に何かする」という事の“何か”例え少しくらい「理不尽」だと感じても、それをするのが「当たり前」と思い込んでしまっているケースもあるのでは?と思ってみたり。

実際は僕もこのパターンで、今を思えば「理不尽」な事を多少言われても「うちの嫁は鬼嫁だし、こんな体験今時の男なら皆んなしてるだろう」的な思考をしていました。

「モラルハラスメント」という言葉は聞いた事はあっても、その内容が丸々自分がされている事だと気がつくまでには少し遅過ぎた気がしますが。

ただ、フォローさせて頂いてる女性の方々も、こちらが恐る恐る送らせて頂いてるリプライにも、普通に優しく答えて頂けるし、中には男性被害者がマイノリティな事を気遣って頂けるようなリプライを頂けたりして本当に心があたたまる思いでした。ありがとうございます。

モラハラ被害者垢で感じた事

ツイッター本格始動してから数日経ったある日、フォローさせて頂いてる方のリツイートで、とあるモラルハラスメントの“女性被害者”を支援してらっしゃるアカウントの方のツイートを見ました。

“モラ夫”という存在を徹底的に批判する様なツイートで、中には「“モラ夫”自身が加害者なのに被害者の様に装う」様な内容のツイートもありました。

実際にモラハラの加害者が、自己愛性パーソナリティ障害だと言う事を踏まえると、確かにそう言う事例は幾らでもあると言う事は確かに理解出来ます。

僕は、別にこの様なツイートを批判したい訳では無く、マイノリティな男性被害者の僕から見ると「こういうツイートをモラハラ被害者を救う職業の方が当たり前にしていると言う事は、もしかして自分がモラハラの被害者男性だとカミングアウトしてる自分は加害者だと思われる可能性が高いの?」という不安でした。

まるで、モラハラの相談を誰かに勇気を振り絞ってしたのに、「あなたの方が悪いんじゃない?」と言われている様な気がして、セカンドハラスメントってこんな感じでこれを直接言われると思ったら、かなり応えるだろうと感じました。

僕は、ツイートは車の運転と同じで、その人の人間性が“もろ”に現れてしまうツールだと思っています。

なので、特に実名のアカウントや公的なアカウント、社会的地位のある方のアカウントの運用は、より慎重にするべきだと思いますし、出来るだけ偏りの無いフェアな感覚でツイートするのが良いのではないかと思っています。

男女平等の時代ですが、実際に全てが平等になっている訳では無く、まだまだ男性の中には男尊女卑的な考え方をされる方がいらっしゃるのも事実ですが、以前に比べて女性の立場は明らかに強くなっているし、中には男性の方が立場が弱くなっているケースもあると思います。

常にバランスを取って行かなければならないと個人的に思っていますが、よりその事を考えなければならないのは、僕の様な最底辺に限りなく近くにいる人間では無く、社会的地位の高い所ににいる方の方が意識を高く持って行くべきだと思ってみたりする今日この頃です。

かなり長くモラルハラスメントの被害者を続けてると、自分がモラハラの被害者になった訳でも無いのに“モラ夫”“モラ夫”と上からグイグイ来る人に対してはついついその人の裏側にある心理を想像してしまって…。

気がついたら自分自信が随分と薄汚れた思考をする大人になってしまったんだなぁって実感してしまって反省です。

モラハラ被害者の方へお願い

いつも張り付ける訳でも無いので時間がある時にタイムラインを追う様な感じでツイッターを見ています。

当然の事ですが、やはりモラハラの被害者の方々は相当なストレスを抱えてる様で、ツイッターに思いっきりそのストレスを吐き出してらっしゃる方が相当数見かけますし、そう言う「心の叫び」的なツイートのリツイートも良くお見かけします。

その事は全然問題無いし、ツイッター自体基本的に何をツイートするのも自由なので大いにストレスを発散する方がいいと思います。

ですが、極端過ぎるものも中にはあるので、それを見てると本当に心が痛みます。

そう書かなければその人の心が折れてしまいそうな程の状況なのだろうと思うと見てるこちらも辛くなります。

「死ね」「一生恨んでやる」等々、被害者の僕からしても言いたい気持ちは痛い程理解出来るつもりです。

ちょっと話はそれますが、うちの娘は小学校に上がるまでの間、共働きなので僕の母親(元DV被害者の自己愛)に預ける事が良くあったのですが、ある日娘が
パパのお父さんって悪い人だったの?
と聞いてきました。

一瞬意味が分からなかったのですが、娘に詳しく聞いてみると30年以上前に離婚したDV加害者の僕の父親の事をくどくどと娘に言っていたようです。

まだ6歳にもならない娘にです…。

流石に母親には二度と娘にその話はしないように約束して貰いましたが、その時でさえ父親に対しての憎しみの火はメラメラと燃えさかっていて、少しも鎮火する気配もありませんでした。

理不尽な体験を加害者にさせられた時に、「恨んだり」「憎んだり」するのは構わないし、それを文字にしてツイートするのも全く問題ありません。

ただ、夫婦の問題はダイレクトに子供に影響があると思います。元々望んでなった訳では無いのは充分に理解していますが、ただでさえ「モラハラ加害者と被害者の夫婦」です。

誰しもが望んで被害者になった訳ではありませんが、子供にとってはあきらかなマイナススタートです。

本当に残酷な事実ですが、「自己愛性パーソナリティ障害」の人(加害者)には、その障害の持つ性質上本当の意味での「子育て」は出来ないと思います。
※出来なくはないが子供の将来が心配です。

そうなると残るのは被害者自身です。度重なるモラルハラスメントで心は削られ精神もボロボロにされて自分の事だけでもいっぱいいっぱいな状況だとしても、被害者自身しか本当の意味での「子育て」は出来ません。

もう耐えられないほど辛い時に感情的になったり、時には手をあげてしまったりする事もあるかも知れません。でも、子供はきっとあなたの心の痛みに気づいてくれているはずです。

それよりも子供に影響する事は、あなたの「持続する怒り」や「持続する憎しみ」だと思います。

子供自身の資質にもよると思いますが、もしその「怒りや憎しみ」を真正面から受け止めて子供が育つとしたらどうでしょう…。

または、その「怒りや憎しみ」を真正面から受け止める事が出来ず、「怒りや憎しみ」という感情に極端に恐怖を感じて子供が育つとしたらどうでしょう…。

自分で色々なものを見て、自分で体験してきた事も含めてですが、家庭内に日常的に「怒りや憎しみ」等の負の感情がある家庭は子供が育つ環境としては望ましい環境とは言えないと思います。

しかし、誰しもがそれを望んでそうなった訳ではありません。

でも現実的な問題として、子供にとって少しでも環境を改善して行く事が親としての重要な責務だと思います。

その為に大切な事は、「ネガティヴな感情」を「引き摺らない」と言う事だと思います。

出来るなら「ツイッターで吐き出して終了」とかが望ましいと思いますが、それだけで全て解消出来るなら話はもっと簡単ですよね。

「ネガティヴな感情」を子供にとって一番影響力がある人間が持ち続けると言う事は、将来的にその「ネガティヴ(負)な感情」は子供にも連鎖してしまう可能性がどうしても高くなると思います。

今現在モラハラの被害に遭っている方には本当に難しい事だと思います。なので今はとにかく自分の心を守る為の事を重視すれば良いし、まずはそれが大切だと思います。

一段落する事が出来たならそこから始めてもまだ間に合うかも知れません。まずはあなたの中の「なぜ?」を無くす事です。

あなたは将来あなたの孫に、「あなたのおじいちゃんは最低のクズで、あなたのおじいちゃんのせいで私はこんなに不幸になったのよ」という僕の母親の様なネガティヴな呪いを孫にかけたいと思いますか?

怒りや憎しみを無くす(減らす)為に

僕の中で精神的な変化があったのは、やはり配偶者のモラルハラスメントの原因を見つけた事が大きいと思います。

皆さんそうだと思うのですが、怒りや憎しみの原因を辿ると、一番大きいものは相手の理不尽で一方的で理解不能な言動や行動なのではないでしょうか?

やはり人間は得体の知れないものを怖いと感じるのが普通だと思うし、その得体の知れない者が一方的に危害を加えてくれば当然「怒る」でしょうし、それが長期間続くとしたらその怒りは「憎しみ」に変わっていきます。

モラハラの加害者は得体の知れないモノではありません。それは配偶者であったり彼氏、彼女だったり、親であったり職場の上司や同僚であったり様々なケースが有ると思いますが、ちゃんと実体を持った人間です。

おまけに何処の誰という事もしっかりわかってる相手です。ですが、その“しっかりわかってる”はずの相手が、ある日突然に理解不能な理不尽な攻撃を仕掛けて来ます。

一番最初に思う事は「なぜ?」、それが続き「怒り」になり、それが習慣化して「憎しみ」に変わって行くのだと思います。

以前にも似た様な事をnoteに書いた気もしますが、僕はその一番最初に感じた「なぜ?」という疑問の答えを知って、加害者の行動原理や心理をほぼ理解する事が出来ました。

noteやツイッターでコメントやリプを頂いたその「答え」を知る方々からは、ほぼ全員の方が僕と同じ様な心理状況になり、前向きにアクションを起こし、それに対し結果を出していたり、今まさに結果を出そうと努力されてる方が何名かいらっしゃいます。

おまけにその方々のツイートや「note」の内容は、以前を思い出して貴重な体験を書いて下さってるものもありますが、基本的には穏やかで、僕が望む様な日常に溢れています。

きっと男性の僕よりももっともっと大変で、本当に辛い毎日だったと思います。その決断する事自体も女性のその方々の方が大変だったと思います。

モラルハラスメントの元凶を理解した事と、それをしっかりと乗り越えた先輩達がちゃんとそこに居てくれると言う事実が嬉しいし、一番はその方達のお陰でポジティブになれているのかも知れません。

本当にありがとうございます。

ツイッター②【元々の垢】

実はツイッターは元々やっていました。勿論今モラハラ被害者カミングアウト垢では無く、ほんとに下らない事や、いわゆる「くそリプ」くらいしかツイートしてないどうでもいいアカウントです。

流石に付き合いの長いフォロワーさんもいるし、実際にあった事のあるフォロワーさんや、最初は遠くに住んでた方だったのに縁あってご近所になってオマケに色々と境遇が似てたりして最早フォロワーさんと言うよりも友人の一人として僕からは認識させて貰ってる勢いの有り難い人もいます。

たかがツイッターでの繋がりでも、かけがえのない関係になれたりするもので、今では信頼して何でも相談出来るフォロワーさんが何名かいます。
※こちらが一方的に思ってるだけかも知れませんが。

やはり、そんなフォロワーさんは僕の違和感に何となく気づいてくれてた様なので、何も伝えないのは申し訳ないし、自分でもまだ自身が無かった(もしかして自分が悪い?)事もあったので、先に投稿してた「note」のリンクを伝えました。

ボイスチャット的な事も出来るメンツなので口頭で伝えると言う手段も選べたのですが、僕のリアルをそのまま封じ込めた「note」の方が客観的に判断して貰えると思ったからです。

結果は、本当に有難い事に皆んなが暖かく支えてくれる様なメッセージを送ってくれました。

最初に来たメッセージは、仕事の合間に来てるのに気付き、軽い気持ちで開いたら最初の7行目で涙腺のブレーキが壊れそうになり、仕事中に見るのは危険と判断して仕事終わりまで見ない様にしてました。

仕事終わりまでに、何名からかメッセージを受信してたので、仕事が終わり一人になったタイミングで一人ひとりから送られてきたメッセージを読ませて貰いました。

基本的に涙腺弱めなのですが、この夜はヤバかったです。(語彙力)

本当にその方々には感謝してもし切れないほどの感謝を感じているし、出来るだけ早く良い報告が出来て、また以前の様にゆる〜い感じで遊べる日が来るのを楽しみにしてるので、出来ればそれまで待ってて欲しいです。(わがままでごめんね)

「note」

初めは全てツイッターでと思ってたのですが、どうしても「文字数」の関係で伝えたいことが伝え切れない場合が結構あることに気づきました。

「note」はちょくちょくその「note」での記事がツイッターでバズってたりして、その存在は知ってたのですが、「読んでみたいなぁ」って思う記事に限ってなんやかんや有料なケースが多い様なイメージだったのと、経済的DVを受けてる状態で、配偶者が見たことも無い所から引き落としとかあった時点でまたボロカスに言われてしまうのでちょっと敬遠していました。

でも良く良く調べてみると、投稿者が金額を決めるらしく、投稿する事自体には無料で出来ると知り、始めてみました。

今のところと言うか、この先も多分有料記事を書けるほど文才や語彙力もある訳でも無いし、“モラルハラスメント」に関してや「自己愛性パーソナリティ障害」に関しては、一人でも多くの人に読んで貰う方が何か役に立つことがあるかも知れないので、ずっと無料の予定です。

「note」始めてから一番の収穫は、やはりちょっと今回のnoteの途中でも出させて頂きましたが、性別は違えど僕と同じくモラルハラスメントの被害に遭い、そこから抜け出す事に成功された先輩方と知り合えた事です。

その方達の体験談は、余りにも自分の体験とオーバーラップし過ぎてしまい、涙無くしては読めません。

しかし、同じ道を歩みながらも決断し、行動し、未来を掴んでいるその姿勢は本当に感動させられるし、その過去を知った上での彼女達の日常の何気ない生活の一部を読ませて頂くだけで本当に癒されます。

「note」はただ投稿していくだけ、と思っていたのに、そこからまた繋がりが出来、様々な事を学び、それを自分にフィードバックさせる事が出来、おまけに癒される事もあったりと、まだまだ始めたばかりなのにこれからの可能性も楽しみです。

とりあえずはマイノリティなモラハラ男性被害者の方と繋がりが出来て良い意味での意見交換等出来たらと思っています。(ピュアな意味で)


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