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シニアデザイナーの視点で語るデザインの楽しさとサウナ

外出する機会が減ったためか、知らずのうちに、半袖でないと過ごしていられないような蒸し暑い季節になり、僕はつい先日、寝苦しい布団の上から押し入れに手を伸ばして、嫌々扇風機を組み立てました。肌寒いくらいの気温が一番好きなので、早く秋が来ないかなと、夏を見ないふりをしています。

こんにちはこんばんは、デザチルの中村です。今回はゲストに、クックパッドでデザイナー兼デザイナー統括マネージャーをされている米田さん(ちょねださん)をお招きして、デザイナーとしての半生を振り返りながら、休日の過ごし方など、チルなお話もお聞きしました。

以下では、本編の内容を文章としても楽しめるようにピックアップしています。お時間のある方はぜひ一度、本編の方も聞いてみてください。

(以下、ツ→ツモマー、よ→よーた、ちょ→ちょねだ(米田)さんとなります。)

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ラジオを始めようと思ったきっかけ

ツ)ラジオを始められると伺ったんですが、どういったラジオを考えているんですか?

ちょ)中途デザイナー採用をずっと行っているんですけど、今まで開催されていたようなリアルイベントが少なくなってきて、採用の機会を作らなきゃいけないなと思って。それでラジオをやってみたいなと思いました。

みんな自宅環境に居て、”音が友達”になってきていると思うのと、気合を入れた(採用イベントのような)企画を一発やるよりも、頻度高く候補者の方に接していったほうがいいんじゃないかなと思って。6月中にスタートする予定です。

よ)それはクックパッドとしてやるんですか?

ちょ)そうですね、クックパッドとしてやります。会社の名前が書いてあると少しネガティブかなという気もするんですけど、リーチできていない層にリーチするにはやっぱりクックパッドの認知力を使ったほうがポジティブかなとか考えて、今のところは「クックパッド〇〇」とか「〇〇 by クックパッド」とか、そういうのをやろうかなと思ってます。

クックパッドデザイナーのポッドキャスト、始まったらチェックしてみます!

他の企業でもデザイナーやエンジニアの方がラジオをやっているところが結構あるので、Spotify や Apple Podcast なんかから企業名等で検索してみると、面白いコンテンツが見つかるかもしれません。

デザイナーを育てるモチベーション

ツ)Twitterとかnoteを見ていて、デザインの初学者の方にすごい優しいなあと思っていて。ご自身が経験されたことだったりとか、「ポートフォリオ見ます」っていうのを呼びかけたりだとか。そういう活動を始められたきっかけってあったりしますか?

ちょ)えーっと…一応思い当たるきっかけはあって、僕が最初に入った制作会社で大変お世話になっていた先輩、というか社長がいて、マリさんっていう方だったんですけど。その制作会社は3年くらいで辞めて、フリーランスになったんですけど、そのあとまたご縁があってマリさんの会社にもう一回入って。

基本的にマリさんの会社に戻ったときは、マリさんに、成長した自分で成果を出して恩を返そうと思って働いてたんですよね。

でもこれがね、返せないんですよ。やっぱり働いている中でも色々学ばせてもらえるし、いっぱい叱ってもらえるし、頑張ってる姿勢を見て奮起する、みたいなところもあるので…これ返せんなあってちょっと絶望してたときがあって。

それまでに小さい制作会社とフリーランスをやってきたので、チームリーダーみたいなことを10年くらいやったことがなかったんですよね。一匹狼みたいな感じだったんで。

でもそれなりに大きい会社の会社員になって、チームみたいなのを持たせてもらって、そのときにマリさんじゃなくてメンバーのほうに目がいくようになったんですよね。その人たちが成長できるようにとか、チームとして成果を出せるようにとか。それから、マリさんに恩を渡すんじゃなくて、マリさんにしてもらったことを他の人に渡すほうがいいなって思ったんですよね。

まああとは、新卒採用とか中途採用とか、普通に採用に関わっているので、「あわよくば採用」っていう気持ちは絶対にあると思います。ポートフォリオを見るのとかも、そういう要素はありますね。

個人的にマネージャーの立場の方にお話を聞く機会があまりないので、貴重なお話でした。マネージャーやリーダーの方だけでなく、チームメンバー一人ひとりが、他の人を助けたり知見を共有するような意識を持っていると、全体として成長しやすい組織が作られるのかなと感じました。

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デザインって飽きませんか?

ツ)米田さんって、デザインに飽きることってあったりするんですか? 

ちょ)デザイン飽きますよ。デザインが飽きるというか、同じことをするのが飽きるんですよね。例えばバナーならバナーばかり続けていても飽きるかもしれないし、変わらないプロダクトばかりをやっていても飽きるかもしれないし。だから色々なことをやれば、飽きないんじゃないのかなと。

ツ)それはめっちゃわかります。

ちょ)デザインがいけないんじゃなくて、同じことをやるのがよくないのかなと。

もちろん一つのことをやり続けられる職人肌の方もいるとは思うんですが、米田さんの口から「同じことをやるのは飽きる」という、言ってしまえば平凡とも言えるような意見が出たことに、どこかホッとする気持ちがありました。

デザイナーになっていなかったら

ツ)デザイナーになってなかったら、なにをやってたかとかってありますか?

ちょ)エンジニアだと思います。隣の職業で申し訳ないですけど(笑)

よ)それはなんでですか?

ちょ)もともとプログラミングもやってて、5、6言語くらいは書けるんですけど。まあそっちも全然楽しいんですよね。たまたま周りにエンジニアがいっぱい居たからデザイナーになったような気もするし、ただ何かインターネットサービスがやりたかったと思うんで、だとしたらエンジニアじゃないですかね。「明日からデザイナー禁止!」ってなったら、エンジニアを目指すと思います。

よ)たしかにデザインもエンジニアリングも「作るという行為」では似ていて、わかる気がします。

ツ)……なるほど……ずるいな。(ぬかりのない回答に不満な様子)

よ)じゃあまあそれはオフィシャル回答として(笑)他にやりたいこととかはないんですか?

ちょ)んー……ないなあ、インターネットがいいかな。IT業界なくなっちゃったら、ニートになりますね多分。

僕もデザインとエンジニアリング両方に触れたことがあって、たしかにものづくりという観点では密接しているし似ていますよね。ただ人によって向き不向きはやっぱりあるのかなと思います。エンジニアリングも「全然楽しいんですけどね」と言ってのける米田さんは羨ましい…

……休んでるんですか?(率直な疑問)

よ)米田さんって、休んでるんですか?

ちょ)めちゃくちゃ休んでますよ。

よ)ええっ?(疑)

ちょ)めちゃくちゃ休んでますよ、暇なんですよ最近。モンハンもやることやっちゃって。次のアップデートが来るまでは暇です。

ツ・よ)(笑笑)

よ)単純に、どういう感じで生きてるのかが気になるんですよね。

ちょ)どういう感じで生きてるのか、普通ですよ(笑)朝ごはん食べて、会社行って、まあ早く帰ってくるときもあれば、遅く帰ってくるときもあって。休み遊ぶときもあれば、仕事するときもあって…でも家だと絶対に仕事しないんで。

よ)へえ、決めてるんですか?

ちょ)決めてるというか、”諦めた”に近いですね、10年以上前に。(家だと)捗らなくて。

よ)なるほど。僕の中ではずっと仕事してるイメージだったので。良かったです、ちゃんと休まれてて(笑)

ツ)休みの日は、そのゲームをよくやられるんですか?

ちょ)とか、麻雀やったりとか。まあ子どもがいるので、もちろん子どもと遊んだりとか、してますね。

モンハンいいですよね、時間を忘れて楽しめる…

自分の子どもがいるっていう状況が想像するのも難しいくらい、遠いどこかの架空の話に思えてしまいますが、きっと楽しいんだろうなあとは思います。ただ子育てはめちゃくちゃ大変だろうから、甥っ子姪っ子くらいが丁度いいですかね。

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てっちゃんも途中参加

サウナのすゝめ

よ)サウナによく行ってると思うんですけど。

ちょ)そうなんですよ、最近ちょっと全然なんですけど。

よ)サウナもし始めるとしたら、まずはどうすればいいんですか?

ちょ)え、(よーたくんは)サウナ側じゃない人?

よ)僕は違います、ちょくちょくメッセージで「サウナ行ってきな」って言われますけど。行ってないんですよね。たしか横浜になんか大きいところがあるんですよね。

ちょ)横浜はね、スカイスパとかありますよね。

ツ)僕も、昔は結構サウナ入ってましたね。前のありささんの回でも話したけど、ずっと好きだったんですよ。水風呂入るためにサウナ入る、っていう感じなんですけど。ただ高円寺に小杉湯っていうところがあって。

ちょ)はいはい、聞いたことあります。

ツ)それを体験してから「サウナもういいや」ってなってしまったんですよね。小杉湯にめちゃめちゃ熱い湯があって、それと水風呂を交互に3周くらいするんですよ。なんかそれがすごい気持ちよくて、なんて言うんだろうな、整うっていうよりは、”キマる”っていう感じですかね(笑)体が常に最高のパフォーマンスを出せる感じというか。

ちょ)小杉湯か。行ってみようと思います。(ホームページを見ながら)オシャレですね。

ツ)ちなみに米田さんは、サウナに入っているとき何を考えているんですか?

ちょ)えーっと、僕もこれいろんなサウナーに聞いていて、某経営者の方は、いつも疑問を持っていって、サウナに一回入ったら(たしか)アイデアを3つ考えるのかな。で、休憩し終わったあと、メモして一回出るんだって。でまたサウナ入って考えて。っていう人もいれば、もう一人は、仕事で結構厳しいディレクションや教育をする人で、その人はサウナに入って、いつも反省してるって言ってました(笑)「厳しくしちゃったなあ」とか、「俺ダメだなあ」とか。

……で僕は、まあ最近入ってないんでわかんないですけど、特にルールはないです(笑)なんか無になろうに思ったこともあるし、考えようと思ったこともあるけど、できるだけ肩の力を抜いて、制限解除するようにしてます。

悩みを持っていってたときもあって、1周目とかは「こうしたほうがいいかな、ああしたほうがいいかな」とか考えるんですけど、3周目とかは「んん、どうでもいいな、気持ちいいな」みたいな感じになってくるから……悩みはなくなるけど、何も解決しない(笑)

よ)でもその体験によって、幸福度は上がりそうですね。

僕もサウナそれ自体というよりは、「整う」っていうのがどんな感覚なのかは結構興味あるなあと思いながら聞いていました。

高円寺の小杉湯ぜひ一度(ツモマーさんや米田さんに鉢合わせないように気をつけて)行ってみようと思います。

今後のキャリアプラン

ツ)キャリアプランとして、今後の目標とか、どういうことをしたいとか、聞いてみたいです。

ちょ)あの、会社行くと目標設定とかするじゃないですか。僕もメンバーの人とかデザイナーの人に目標設定をするように言ったりするんですけど、なんか僕自身は目標ってあまりよくわからなくて。

事業目標はわかるし、それを達成するためにするべきこととかはわかるんですけど、デザイナーとして成長するためにどうするかとか、どういうデザイナーになりたいかとか、どういうキャリアプランを描いていくかみたいな話をよくすると思うんですけど。

僕は今まで、こういう風になりたいなとか思ってなったことがなくて。無意識に好き嫌いとか、自分の価値が出せるところで働こうとか、こういうの勉強しようとか、小さい選択はあるんですけど、あんまりプランを立てたことがなくて。それでいうと「今後どのような目標を掲げてますか」というと、掲げてないですね(笑)どうなるのかなあ、くらいですね。

僕は個人的に目の前のことに気を取られてしまうタイプなので、そういう面では目標がよくわからないという点は勝手に共感してしまいました。

また文量の都合(と中村の執筆体力の限界)により割愛してしまったのですが、ツモマーさんとよーたからもキャリアについてそれぞれの考えをお話いただいていました。そちらも合わせてぜひ本編の方もチェックしてみてください。

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米田さん、ご参加いただきありがとうございました。

それではまた次回のデザチルで。

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