見出し画像

新卒デザイナーになるには - 21卒の2人にきいてみた | Design Chill #30

だんだんと暖かくなり春が近づいて来たなと感じますが、以前にも増してあまりお出かけできるようなご時世でもなく、みなさんお家時間はいかがお過ごしでしょうか?

こんばんは、デザチルのなかむらです。不定期な更新になっているこのデザチルnoteですが、今後は毎月の配信を文章でも楽しめるような、そしてよりチルな時間を感じられるような、そういった場所にしていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2021年4月回では、前回の放送にお招きした武藤亜里紗さんと、我らがてっちゃんことデザチルレギュラーの渡邉哲平さん、2人の21新卒デザイナーがゲスト、そして聞き手をツモマーさんが務め、新卒デザイナーの就活や始まったばかりの社会人生活についてインタビューするような形で進めました。(22卒の僕としても大変参考になる内容ばかりでした。)

今回は放送の中で気になったトークを取り上げつつ、21卒としてデザイナーになられた方だったり、来年以降デザイナーとしての就職を考えている人のためになるような内容にもしていければと思いますので、よろしければ最後までお付き合いください。

本編はこちら↓から聴けます🎧

お二人の詳しいプロフィールについてはTwitterから
武藤 亜里紗(@nonsugar5122_a)
てっちゃん / Teppei Watanabe(@_tetchann)

あらためまして…

画像1

あ)よろしくお願いします。武藤亜里紗です。所属は株式会社ソニックジャムで、デザイナーをしています。今は主にWeb制作を担当しています。

て)株式会社サイバーエージェントの渡邉哲平です。いつもはDesign Chillのレギュラーメンバーとして居るんですが、今日はゲスト側としてお話させていただければと思います。

ツ)よろしくお願いします。今日は、新卒でデザイナーになられたお二人を呼んで、色々お話をお聞きしたいと思っています。

事業会社と制作会社、形態の異なる会社に入った2人に、デザインに関する様々なトピックについて、それぞれの側面から語ってもらいました。

学生時のインターンについて

画像4

ツ)新卒で入社されたお二人ですが、それまでにインターンの経歴など、略歴を簡単に伺えればと思います。

て)僕は大学のサークルがきっかけでデザインを始めて、最初はプログラミングがやりたくて入ったんですが、そのうちWebデザインなど見た目の部分に興味を持って。それからは独学で学びながら、事業会社やスタートアップでインターンを重ねて、今の会社に至る、という感じです。

ツ)だいぶ「スタートが早い」という感じがしますね。
ありささんのほうはいかがですか?

あ)わたしもてっちゃんと同じ感じで、最初はプログラミングから入ったんですが、卒業直前に「デザインをやりたい」と思い、そこから独学で勉強を始めました。

インターンは(わたしが21卒だったので)あまりウェルカムではなかったんですが、なんとか潜り込んでいくつか参加しました。

ツ)ありささんは前回のラジオでもその辺りを濃くお話されていたかと思うのですが、何か波乱万丈というか、行動モンスターだなと思ったので、気になる方は前回の放送をぜひお聴きください。

な)(うんうん、と画面越しに頷く)

学生のインターン事情は年を追うごとにどんどん変わってきていると思いますが、2人の話を聞いていて、やはり一つ大切なのは”行動力”という点だと感じました。

3年次から様々なインターンをしてきたてっちゃん(渡邉さん)と、4年の卒業間近に休学を決めて1年間を駆け抜けたありささん、どちらも本当に行動力モンスターだなと思います。

あと個人的に、比較的近くで2人の活動を見ている身としては、2人ともデザインに取り組む上でとても楽しそうにやっているなと感じます。

気になったトピックについてTwitterで発信したりとか、デザインについて悩むところがあったら周りの人に相談したりとか、そういう前向きな姿勢が、学ぶことは何でもそうかもしれませんが、大切なんだなと改めて気付かされます。

新卒の会社を選んだ基準

画像5

ツ)お二人はそれぞれ事業会社と受託系の会社と、それぞれ選ばれたと思うのですが、その辺りを選んだきっかけなどはあったりしますか?

て)実際に、事業会社か受託会社かというところで悩んでいる人って多いと思うんですけど、僕は結構成り行きで、「Webサービスを作りたい」とか、「自分で何かを作って成長させていきたい」みたいな気持ちを持つようになったので、長期インターンとかも事業会社を割と選んでいました。

もともとそんなに制作会社への興味があったわけでもなく、そのまま事業会社の方を選んだ、という感じです。

ツ)なるほど。受託はあんまり考えなかったですか?

て)そうですね…でも受託が(自分に)合ってるかもって考えたこともあって。たしかに「誰かに依頼されてものを作る楽しさ」はあって、そういうところでは受託会社っていう選択肢もあったんですけど、やっぱり作ったその後も見たいというか、自分の手で、自分たちの組織の手でずっと育てていきたいなっていうのもあって。そういうところで事業会社にトライしてみようかなと思いました。

ツ)すごい、めっちゃしっかりしてる。

やっぱり事業会社の面白み、というかそれが苦しみでもあるとは思いますが、一つ作ったものに継続的に関わっていくという点が挙げられると思います。

てっちゃんのように自分の興味をある程度見定めた上で、実際にインターン先を選ぶ際にそれを基準にするっていうのは、簡単そうで実は結構戦略的で難易度の高いことなんじゃないかなと思います。

ツ)一方で、ありささんは受託系に決めたというところで、前回のラジオを聞いたときには、Cookpadの(米田さんの)話とかを聞いていて、インハウス行くのかなって思っていたんですけど。受託を選んだ理由とかってありますか?

あ)去年の夏ぐらいまでは、事業会社のインターンを転々としていて、制作会社という選択肢はもともと全然なくて。ただ事業会社で出会った人たちが、結構制作出身の方が多くて、お話を聞いていくうちに「制作もアリだな」と思うようになって、そういったインターンも受けるようになりました。

あと自分自身がこれから、地域のブランディングだとか、そういった”伝えることに特化したデザイン”をやりたいなと思っていて。それを考えると、Webでの表現っていうのが、使いやすいのももちろんあるけど、伝えることに特化していると思っていて。Webデザインを沢山やりたいなって思ったときに、制作会社がいいなってなりました。

でも実際、最後の最後まで本当に悩んでましたね…

ツ)なんかすごい、考えて決めてるんですね…(しみじみ)

個人的にも、学生より少し上の世代(30オーバーくらい?)は制作出身の人が多いのかなという肌感があります。というのもIT系のデザイナーがUI/UXとかそういう業種としてラベリングされたのって割と最近ではあって、(制作系を含めて)いろんなところからデザイナーさんが流れてきて土台が出来上がった部分があるかな思うので。

そう考えると、僕らのようなUIネイティブ世代のデザイナーこそ、UI以外のデザインにも積極的に触れていく必要があるのかなと考えたりもします。

僕もありささんは事業系に進むのかなと思っていた部分があったので、制作系に行くというのを知ったときは少し驚いたんですが、1年間でデザインの学習を始めてから就活までを駆け抜けたからこそ、おそらく膨大な選択肢に急速にぶつかって、常に試行錯誤しながら決めた結果だったのかなと感じます。

ポートフォリオについて

画像6

あ)毎日のように力を入れていた期間は、1ヶ月半とか2ヶ月くらいで、就活を進めていくうちにフィードバックをもらったりとかして、徐々に完成していったって感じですね。Figmaで作っていたので、修正がラクでした。

ツ)ああ、いいですね。フィードバックっていうのはどういう方にもらっていたんですか?

あ)面談の採用担当の方だったりとか、あとはTwitterで「ポートフォリオ見ますよ」みたいな方が結構居て、そういう方々にお願いしてみたりだとか。

ツ)すごい時代ですね。

あ)ありがたいですね。

Twitterでポートフォリオを見てくださる方がいるというのは初耳でした。あまりフォロワーがいないというような人でも、たとえばまずは友人に見てもらうとか、そういう気軽なところからでも意見を聞いてみるというのは良さそうですね。

て)僕は、一番最初に作ったポートフォリオは大学3年生の春くらいで、インターンを始めたいなって思って、resumeっていうポートフォリオが簡単に作れるサイトを使って、ほんとに小さく作ったのが最初かなと思います。

そこからはSTUDIOで作った自分のオリジナルのサイトに移行したりとか、ごにょごにょ変えたりしてるんで…えーっと、期間で言うと難しいですけど、でも自分のSTUDIOのサイトを作ったのは、僕も1ヶ月とか、それぐらいで作ったと思います。

ツ)大学3年の春って、だいぶスタートが早い気がする。

て)僕のサークルの先輩でデザイナーを目指している方がいて、その時僕はポートフォリオという言葉も知らなかったので、そういう(制作物をまとめた)ものって作ったほうがいいんだって思って、まとめる作業ももともと好きだったので、整理したいなっていう気持ちで最初は始めました。

ツ)なるほど、そういう先輩が近くにいるのっていいですね。

てっちゃんは色んな新しいサービスをとりあえず触ってみるっていう、そういう好奇心が結構強い人だなと思っていて。(この好奇心ってわりとサービス開発に関わる人には重要なスキルかも)

その上でもう一個すごいのが、そういった経験を”ポートフォリオにまとめる”っていうアウトプットにとりあえずでも落とし込めてるっていうことだと思います。なんとなく新しいツール使ってみて、よくわからないからやめちゃうっていう経験、みんなきっとありますよね…?

resumeとかSTUDIOはそんなに難しくなく使えると思うので、まだ使ったことのないという方は一度使ってみてください!(ちなみに特に一枚噛んだりとかはなくて、なかむらの個人的意見です。)

入社してから1ヶ月経ってみて

画像2

(遅れてのzoom参加となったよーたと画面の消えてしまったツモマーさん)

ツ)入社して1ヶ月経ったと思うので、まあちょっと1ヶ月じゃまだわからないこともあるとは思うんですけど、ざっくりとした感想はいかがですか?

て)僕は新卒研修で課題に取り組んでいて、実務はまだやっていないんですけど。やっぱり感じるのは、みんな優しいというか、親切な方が多いなっていうのはすごくありますね。

内定者としてインターンしていたときから感じていたんけど、すごく後輩とか若手を育成しようというか、成長させようみたいな気持ちがあって、それに感化されて僕たちも頑張ろう、というのはありますね。

ツ)研修って、今はオンラインでやってるんですか?

て)リモートデイみたいな日が週2であったんですけど、ちょうど昨日から緊急事態宣言で、今週からはずっとリモートですね。

ツ)ありささんはどうですか?

あ)わたしはフルリモートで、入社してすぐから案件に取り組んでます。リモートには慣れてるつもりだったんですけど、やっぱりいざフルでやると寂しいっていう気持ちがありますね。

たまに用事があって出社するタイミングがあるんですけど、その時が楽しみになってる状況ですね…。(笑)

デザイン自体は、すごく焦りを感じていて。1日に1時間くらい(業務内で)自分で好きなことをやっていい時間をもらってるんですけど、やっぱり案件優先になってしまって、できない日が結構続いていて、プラスアルファでデザインの力をつけるっていうのが上手くできていない状況ですね。

ツ)なるほどね…。でも1ヶ月で焦るってすごいな。

あ)なんかやっぱり、思い描いていたことはあって。Twitter上で憧れている先輩の活動とかを見ていて、「仕事以外でこんなにいっぱいやってるんだ」って感じたりとか。

1ヶ月だと何かを前進させるよりも新しいものを知ることの方が圧倒的に多いと思うんですが、それでも2人なりに試行錯誤を続けて、それこそサービスを改善するように、自分の行動を最適化しているような印象を受けます。

休日の過ごし方

最後にお2人が休日に何をして過ごしているかという、ゆるめの内容で全体の締めにできればと思います。

て)最近はほんと1週間があっという間に過ぎちゃうので…休日…ああでも久しぶりにゲームにハマって、モンハンを買ったんですけど、めっちゃ狩ってますね。

仕事のことを考えないでいられるのが休日だから、やっぱり仕事とは違うことをしたいなと思って。

あとはやっぱり人と会わなくなっちゃう可能性もあるので、”人と会おう”と思って、前職の人と会ったりとかしてますね。

ツ)ありささんはどうですか?

あ)そうですね、わたしも人に誘われたら断らないようにしていて。やっぱり人に会う機会は逃さないようにしていますね。なので基本空けといて、約束でどんどん埋まっていくっていう感じですね。

たとえば先週とかは友達が青空市で本屋を出してたので、下北に行ったりとかしました。ちなみにその人もデザイナーなんですけど、自分で雑誌の内容を書いて、イラストとか、本屋のロゴとかも全部作ってやってたので、すごいなと思いましたね。

あとは金曜日は仕事終わった瞬間に、近所のサウナに行ってますね。「終わりだあ!」って感じで(笑)1週間の疲れが無かったことになるというか。

画像3

お疲れ様でした👏(生存率60%)

来月以降もゆるくチルな感じで更新していければと思いますので、よろしくおねがいします。

この記事が参加している募集

就活体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?