見出し画像

『安心』してもらえる存在に

私は今、児童発達支援・放課後等デイサービスで勤務しています。

◎ 児童発達支援とは?
児童福祉法に基づき、主に未就学のお子様を対象にした、集団及び個別療育を行う福祉サービスの一つ。障害のあるお子様への発達支援やそのご家族への支援を中心に、日常生活における基本動作や知識技術を習得するためのサポートや、幼稚園などへの入園や小学校への入学に向けた集団生活への適応訓練を行う。

◎ 放課後等デイサービスとは?
児童福祉法に基づき、学校に就学している障害児に対し、個別や集団プログラムを通じて日常生活での動作の習得や集団生活への適応に向けた支援を行う障害福祉サービスの一つ。

元々私は、全日制の高等学校で先生をしていました。しかし、なぜ今この仕事をしているかというと、
『我が子が児童発達支援・放課後等デイサービスを利用することになった』
からです。
それまで私は、『障害児教育』『特別支援教育』について全く学んでいませんでした。
しかし、我が子が…となったとき、毎日のように本屋さんへ行き、『発達障害』や『特別支援教育』のブースで本を探し続け、何冊も読んで勉強したり、療育に通うようになってから、同じ立場の親御さんとの交流ができ、悩みを共有するようになり…『親の会』を設立し、親御さんが集まる場を作るようになりました。

でも、親御さんの話を聞くだけでは本当の『支援』ができない、子どもたちの支援があって、さらに親御さんの支援も大切、もし自分がまた学校現場に戻ることができたとき、この『特別支援教育』の考え方はあらゆる場所で必要になるし、もちろんそれは我が子の笑顔にも繋がると思い、特別支援学校教諭の免許を通信制大学で取得し、児童指導員の資格で現在の職場に入職しました。

しかし、この職業ってやはりかなりハードで、大変で、これはどの仕事にも言えることですが、よほどの『信念』がないとなかなか続きません(ちなみに、私の場合…最初はやはり戸惑いましたが、今は毎日楽しく過ごしています(*^_^*)♪)
立ち上げ1ヶ月後に入職して、今年で3年目に突入したところですが、入職時から残っているのは、代表と私だけという状況です。それまで、いろいろな先生が入れ替わり立ち替わり…本当にいろんなことがありました。
でも、この状況ってどこも一緒なのかな?と思ったりもします。私が知り得るところ(子どもたちがお世話になったところを含めて)は、だいたい先生の入れ替わりが激しいと聞きます。

そんな中、なんやかんやで3年目に突入した私ですが(笑)

今はもっといろいろな支援について学ぼうと、2ヵ所兼務しています。
それぞれ特色があり、支援方法も違い、いろんな角度から学ばせてもらっています。

ところで、3年目に突入した職場ですが…
今はコロナ禍ということもあり、なかなか親御さんと繋がることができない日々が続いています。ちょうど入職したあたりが、コロナのはじめの頃。正直、子どもたちが児童発達支援にいた頃も『子どもの支援も大事だけれど、私の支援もして欲しい』と思っていたので、一番やりたいと思うことができない日々が続き、もどかしく思っていました。しかし、2ヵ所目の最近入職したばかりのところは、コロナ禍の中でもいろいろな手段で親御さん支援を大切にされています。

やはりこの考え方は大切なんだ!!と思って、自分の信じた道をグイグイ突き進んでいる今日この頃なのですが(笑)

先日、あるお子さんの親御さんが児発管とお話をしに事業所まで来られた時のことです。
お話が終わり、帰られるときに…スタスタスタ…とこちらに来られて、こう話されました。
「〇〇先生、最近あまり勤務されていない(連絡帳に担当者の名前を書いたりするので、名前がなかったり少なかったりすると、最近いないのかな?と思われます)ような感じですが、どうされたのですか?」
と聞かれ、
「縁あって、もう1ヵ所と兼務しながらいろいろ勉強させて頂いているので、少しこちらの勤務も制限してもらっているんです。」
と答えると、
「そうだったのですね。実は私、事業所にお電話させて頂くときに〇〇先生の声を聞くと、すごく安心するんです。ずっといてくれて、ずっと我が子を見てくれている先生だから。しかも、同じ立場(我が子も放デイ利用中)。だから、絶対やめないでくださいね。お願いします。」

コロナ禍という理由で、なかなか親御さん支援ができていなく、もどかしく思っていた私ですが、こうしてずっとこの場所にいて、子どもたちの成長を見続け、連絡帳にその成長を書き続けていたことが、親御さんにもしっかり届いていたことを知り、すごくすごく嬉しく思いました。

お子さんの最近の成長のお話をたくさんさせて頂き、
「ぜひ、何か少しでも不安になったり、少しでもお話したくなったら、会いに来てくださってもいいですし、お電話でもいいので、気軽にご連絡くださいね(*^_^*)」
とお話すると、
「ぜひさせてください!!これからも宜しくお願い致します。」
と話されて、帰って行かれました。

本当に大変なこともたくさんあったけれど(今もたくさんあるけれど)、さらにコロナ禍で、不安や心配も尽きないけれど、自分の気持ちを大切にしながら今まで働いてきて、本当に良かったと思った瞬間でした。

これからもいろいろな壁があるとは思いますが、自分の気持ちを大切に、この仕事で、子どもたちと一緒に学び続けていきたいと思います。

よろしければ、サポートをお願い致します(*- -)(*_ _)ペコリ いただいたサポートは、新しい取り組みや、新しい学びに使用し、その学びをこちらで還元させていただいたり、啓蒙活動等で広めていこうと思っております。