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ロマンス、イラネ 〜わたしが絶食系女子でいる理由〜

恋人がいない人生が、もはやスタンダードとなりつつある。

このことを飲み会でヘラヘラとカミングアウトすると、「ウソでしょ?ちゃんと恋活したら絶対すぐに彼氏できるよ!」とフォローしてくれる人もいれば、「理想が高すぎるんだね」と顔を顰める人もいて、多種多様な反応をされる。だが、リアクションは様々でも、心配されたり怪訝そうな表情だったりで、総じて良い反応ではないことは確かだ。

その後は、恋愛しないことは悪だと言わんばかりに、「なぜ彼氏がいないのか」「どうすれば彼氏ができるのか」という原因特定と課題解決のための詮索や分析が始まり、しまいには「マッチングアプリに登録しよう!」や「友達を紹介するね!」など、自分が望んでいない方向に話が着地してしまうことがほとんどだ。

わたしにしてみれば、恋愛は必修科目ではなく選択科目的な存在で、その科目を履修しなくても卒業できる認識でいる。
それなのに、世の大半の人は「恋愛は人生の必修科目だから、未履修はヤバいよ!今すぐ受講できるように時間割を作ろう!」というトーンで迫ってくる。これが正直しんどい。

それでも、恋愛の意義について議論するのが嫌で、自分の考えをほとんど発信してこなかった。だって、自分の意見を話しても分かり合えるとは思えないし。だから、わたしが考えていることや、なぜこんな生き方になってしまったのかを数回に分けて記そうと思う。

第一回目は、「なんで恋愛したくないのか」をつらつらと書いてみる。理由はたくさんあるが、大きく分けて次の4点に集約される。

(理由1)自分の時間を取られるのが苦しい

普段は朝9時頃から夜22時頃まで働き詰めなので、休日は心身のメンテナンスに充てつつ趣味にも没頭したい。睡眠時間も確保したいけれど、本や雑誌も読みたいし、音楽も聴きたいし、舞台鑑賞やライブにも行きたい。そんなこんなで1日24時間では到底足りないといつも思っているけど、恋人ができたらもっと時間が足りなくなってしまうのが目に見えている。
それでも、「時間は作るもの!」と言う人もいるけど、今のところ恋人のために時間を作ろうとは思えない。だって疲れるんだもん。

(理由2)人と会うと疲れる

内向的・HSP気質なところがあり、人と会うと疲れてしまうことが多い。それがたとえ恋人や家族であっても、解散した後はドッと疲れが押し寄せてしまい、時には蕁麻疹や微熱が出てしまうこともある。「彼氏となら自然体でいられるでしょう」と言う人もいるけど、正直そうでもない。それに、彼氏とのデートで自分の趣味に付き合わせているときは、「つまんないって内心思っていたらどうしよう…」「嫌々付き合わせていたら申し訳ないな…」などと考えすぎてしまい、楽しめないこともしばしば。だから、趣味に没頭するときは一人でいることを選んでしまいがち。

(理由3)自分に自信がない

対人関係における自己肯定感もすこぶる低いので、「こんな自分と一緒にいても幸せになれるはずがない。この人には、もっといい相手がいるに違いない。」と、相手のことを必要以上に慮りすぎて、アプローチなんて滅相もないと尻込みしてしまう。だから、仮に好きな人が出来ても、相手を目で追っているだけで満足してしまう。付き合ってしまったら、解決できない大きな悩みが一つ増えてしまうだけだから。

(理由4)恋愛での成功体験がほとんどない

正直、この理由が全体の8割以上を占めていると思う。これまで複数の男性と付き合ってはきたものの、悲しいことに楽しい思い出がほとんどない。いつも自分の心身を削るような恋愛ばかりで、壮絶な別れ方もたくさん経験した。そんなこんなで、「恋愛=自分を苦しめ悩ませる存在」というネガティヴイメージが根強い。
それでも、学生時代は時間も気力も有り余っていたし、嫌な恋愛をしても気にせず次に突き進むことができたものの、数年前のとある出来事をきっかけに、「恋愛しなくても人生楽しいし、むしろ恋愛した方が生き地獄」という結論に辿り着いてしまった。

というと、「そんなに忌々しい出来事ってなに?」という声が聞こえてきそうなので、次回以降は自分の恋愛経験を書こうと思う。

【今日の一曲】
バーモント・キッス/相対性理論

脱力感でいっぱいのときに聴きたくなる一曲。やくしまるえつこさんのライブパフォーマンスは必見。

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