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80's90's初期に活躍したUKラッパー10選

みなさん、HipHop大好きですよね!
私も大好きです!

今回はUK HipHopの歴史から少し離れて、80年代後期から90年代初期にかけて活躍したラッパーを紹介します。

1. Derek B
「Bad Young Brother」(1988年)

初めて商業的に成功を収め人気を博しました。
Goodgroove」(1988年)もヒットを記録しています。

2. London Posse
「How's Life in London」(1993年)

イギリス独自のHipHopを確立しました。
最大のヒット曲は「Money Mad」(1988年)です。

Derek B,London Posseについては
UK HipHopの歴史②に詳しく書いてあります。
https://note.com/_danpluis/n/ne5042f4e5565

3. Demon Boyz
「No Hocus Pocus」(1990年)

UKのアクセントを使い始めたグループの1つ、
Recognition」(1989年)はUK rap初のライブアルバムと言われています。

4. Hijack
「Doomsday of Rap」(1989年)

「Doomsday of Rap」と「Hold No Hostage」(1989年)はヨーロッパ全土でヒット。
これにウェストコーストのICE-Tが注目し、ICE-TのレーベルRhyme Syndicateと契約しました。
今でも交流があるようです。

左:ICE-T 右:Hijack DJ Supreme

5. Caveman
「I'm Ready」(1990年)

Gang Sterrなど米国アーティストから影響を受け、ジャズベースのHipHopをUKで確立。
「I'm Ready」はJimi Hendrix「Crosstown Traffic」をサンプリングしています!!
Fry You Like Fish」(1990年)も必聴です。
original mixとjazz mixがあります。

6. Silver Bullet
「Bring Forth the Guillotine」(1989年)

Sliver BulletはTriple Elementの1人。
20 Seconds to Comply」(1990年)では
映画「RoboCop」(1987年)のワンシーンから曲名を付け、サンプリングもしています。これはイギリスのシングルチャートで11位に到達。
また、Public Enemyとツアーを行いました。
その後Silvah Bulletに改名しています。
(silver bulletって、Air Maxにありますよね。)

7. Cookie Crew
「Born This Way」(1989年)

A National Rap Championshipで優勝しデビューしました。「Rock Da House」(1987年)はクラブシーンでの人気を集め、広告にも使われました。「Females」(1987年)もヒットしています。

8. Wee Papa Girl Rappers
「Wee Rule」(1988年)

Feargal Sharkeyのバックシンガーとしてキャリアをスタートした双子の姉妹のラップデュオです。レゲエやダンスから影響を受けています。「Heat It Up」(1988年)のビデオでは当時の女性ストリートファッションが伺えます。

9. Monie Love
「Monie In Middle」(1990年)

Monie Loveは、ラッパーだけでなく女優、ラジオのパーソナリティなどの一面もあります。
It's Sham」(1990年)は、Spinners「It's Sham」(1970年)をサンプリングしたものです。「Monie Is The Middle」と「It's A Shame」は共にグラミー賞にノミネートされています。

10. Slick Rick
「Children's Story」(1988年)

"道を踏み外すな、真面目に生きろ"
ストリートでの日常を美化せずに歌われています。この後主流となるギャングスタラップとは真逆ですね。こちらに和訳がありました。

皮肉な事に彼自身も一度殺人未遂で逮捕されています。また、「The Show」(1985年)のB面「La Di Da Di」(1985年)は最もサンプリングされた曲の1つとされています。

※Monie Love,Slick Rickは共にイギリスでヒットした後、アメリカに移住しています。勢いのあるアーティストが移住してしまうのはイギリスのシーンが遅れてしまった原因なのかもしれません。

その他 MC Mell'O / MC Duke / Hard Noise / Positive Reaction / The Wild Bunch 
など是非聴いてみてください。

※おまけです。今回取り上げたアーティストの半数はMusic of Lifeという音楽レーベルに所属しています。その設立者Simon Harrisがプロデュースした1曲を紹介します。
Ambssadors of Funk feat. MC mario
「Super Mario Land」(1992年)

超ごきげんソングですよね。
このマリオ...盗作なんじゃないの?と疑いたくなりますが、任天堂としっかり提携しています!
リリックもいじらしくて可愛いんです。

I'm eatin' sushi in Japan,but
日本で寿司を食べているけど、
There ain't no place like Super Mario Land !
スーパーマリオランドのような場所なんてないじゃないか!

次回は、UK  HipHopの歴史③です。
90'後期〜00'初期のUK HipHopについて書いていきます。


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