見出し画像

ほら、特徴無い人じゃん?

自分が果てしなく忘れ去られやすい人ではある。

苗字が珍しいので名前はインパクトはあるんだけど、本人そのものに実は特徴が無さ過ぎて思い出すのに一苦労なのだ。

「ほら、誰だっけ」←顏も思い出せない。
「苗字の変な人」←失礼な!
「なんか変わった人」←ほっといて。

初対面の人が数週間後再度自分と会うとなると相当苦労するらしい。
待ち合わせの喫茶店で座っている。苗字が変だからあまり名前を言いたくないのでウエイトレスさんには待ち合わせですと言うのは着席してから。

自分は一発で相手を見つけられるが相手はきょろきょろする。
おー悩んどるな。
そいつは違う。
何故そっちへ?

途中で飽きてくるので手を振る(早くやれよだが)
着席するものの相手の内心がスケルトンだ「この人だっけ?」

ええ、この人です。岩下志麻さんじゃないです。

変わった人とか変わっている人とか暗い人とか言われるけど概ね正解です。ええ。しかし、じゃあ何が変わった人なのかを誰も言えない。せいぜい古墳に登る人(古墳を思い出すかどうかも怪しい)美術とか好きな人(腐るほどいるので結局定まらない)位。

そんな自分はLINEのグループトークですら誰かとごっちゃになるのだ。3人を超えると自分の発言は誰かの発言に変わる。

LINEスタンプが唯一の手掛かりなのだ。
いまいち言葉とスタンプが噛み合ってないのはメールの絵文字時代から変わらないらしい。それが唯一の手掛かりだ。

全く内容が思い出せないインパクトあるスタンプ


話は戻るが、服装がいつも必ず帽子をかぶっている自分。それは手掛かりにはなるが、フェイントでもある。

知人どうして飲み会をしたが、メンバー外の人も数名来ていた。合コンではない。楽しく飲み会が終わったその後、知人から連絡が入る。
「何処ぞのさんの事を気に入った人がいるよ!」

それ誰と間違えた?(・ω・)冷静

知人はお節介を見事に行う為に待ち合わせに遅れてやってきたのだ。
当然気に入った人と先に出会う事になるのだが・・・

知人はその人に言う「帽子をかぶっているから見つけやすいよ!」
待ち合わせは名古屋人ならわかる例の時計の下だ。あんなクソに人が多い場を指定した友人は間抜けだ。

グリーンのワンピースに黒のバックで紺色の帽子をかぶっていると一応説明しておいた。

想像つくと思うが、その場所に3人も似たような人が居たのだ。

さあ、「何処ぞのはどれだ!!!!」

相手は写真で今ここに居ますとLINEが来るが、自分が運悪く見つけられなかったのだ。なにせすごい人込みで、壁つたいの場所も全部埋まっている。

自分も見える景色を写真で送る。
が、すぐ近くにもほぼ似たような配色の女性がいる。

・・・(・ω・)もう、これ以上情報を渡さないぞ。
だって気に入っているのならわかるであろう。

そうして相手はLINEから消えた。自分は待ち合わせ場所で立つ姿は
国立博物館の収蔵物の国宝不動明王立像だ。まあいいやどうでも。
多分顔を見てドン引きしたんだろうな。

30分程遅れて知人が到着する。
「あれ?まだ来てないの?」と知人が言うと相手にLINEを送る。

するとLINEから衝撃の事実が!!!
「今一緒にいるけど?」
まあお察しの通り違う人と喋っていたのだ…気付けよ(・ω・)

その後は飲み会をして平和に解散をしたんだが
後で知人宛にその人から来たLINEが

「だって、ほら、特徴無いじゃん?」



まあ、そんな自分は今日も平和です。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?