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夏の日に冬を想う

蒸し暑さが続く金曜日の夜にデートならウキウキ記事を書けるけど、
自分がそんな記事なんぞ上がる風情も無いのは百も承知。

THE姉!

まさに自分の姉として最も相応しい姉とお出かけしてきました!

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名古屋市美術館です。
黒川紀章さんが設計した美術館。
コンパクトなんだけど贅沢な建物といつも思う。エントランスのこれ
スカスカだから雨よけにならないし・・・。


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今回 グランマ・モーゼス展に行ってきました。
彼女がグランマ・モーゼス。
彼女の描く作品は自分の住んで居る世界を生き生きと描いている作品。

いわゆる素朴な絵というイメージだったけど、
今回実物を見てわかったのが
むしろ素朴から遠い、鋭い観察力で描かれていた事。

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姉が絵を見た時、
「こんな絵どこかで見た。あんた知らん?」
と問うので
私は「知ってるけど教えない。」
といつもの調子の会話。えげつないです。

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自分は是非堪能してほしいのが彼女の描く冬。

新潟の豪雪地帯に一時期住んでいた。
真冬に雪の重みで家が鳴る事とか、
大雪が降る前には音が消滅するとか
雪国に住んで居ないとわからない事って多い。

だけどそれを絵にして居た

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グレーで塗られている道は馬車や人が踏みしめて固まった雪の道の色。

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七面鳥🦃を追う人が何だか踊っているみたい。
人の往来が多いのかこの道は溶けて氷になってる感じ。

ここ数年大雪が街中にも降ったから
凍った道路はイメージがつくかな。

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この絵も雪国をよく観察している。

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煙と降る雪

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そして空の色!
新潟で見た色だと懐かしくなる。

ああ新潟に行きたいと言う気持ちに何度もなる。


そんな彼女も最期に近いほど絵は細かさは遠のき鋭さは消えてしまうけどただひたすら暖かい。

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彼女の冬の絵が好きなのも、
彼女が愛して止まない自分の住処を名一杯描いて
いるからでしょうか、寒さより絵の中の暖炉や
人物の着込んだ服の暖かさを強く感じるからかも
知れません。


常設展を観終わると、ほぼ閉館時間。

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天井のライトがガラスに映ると大きな月の様。

外に出れば日没から時間は経ったのに
まだまだ暑い。

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外から見える中も良い。

さて、姉はウズウズして聞いてくる

「で、あれなんだっけ?」

私は相変わらず「教えない」と言うと、
ケチという。
これ、答えを言うでしょ?すると必ず
「そんな名前だった?」って言う。

素朴派の画家で間違い無いので

アンリ・ルソーかアルフレッド・ウォリスか
ルイ・ヴィヴァン辺りか?と姉にスマホで絵を見せる。

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これはアンリ・ルソー 見せるがうーんと言う。

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アルフレッド・ウォリスか?と見せるとこれじゃないという。

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まさかのとルイ・ヴィヴァンかと言うと
もっと明るくてぼんやりと言う。

え、

それは・・

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原田泰治か?

あーーーーこれこれと言う。

日本人じゃん!

でもこの絵も好きなんだよね。(足がw)


夏も良いけど自分は冬が好きなのでこれからが待ち遠しいのだ。


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