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「学びたいけど時間がない」の問題

決して忙しくなくなることのない仕事(busy+ ness)と家庭生活を送る中で、学び時間を作りたいお父さんたちへの記事です。
学ぶ時間を作ることができないことにストレスを感じている人がいるとの記事を拝見しました。

「学習したいけど、実施できていない」人はストレスを感じやすい?
出典:ダイヤモンド・オンライン(DOL)

ぼくもその一人で、啓発本やビジネス書、ネット記事などを読むと、時間を作るためのノウハウや学び方が多く紹介されていました。張り切って「朝活」とか「スキマ時間の活用方法」なんかを実践したものの、続きませんでした。

生活環境が複雑に関係していたり、そもそも自分自身の問題だったり、環境を変えるのは本当に難しいことを痛感しました。
それでも学び環境をつくるための学びと実践を続け、学ぶことができるようになり、仕事やプライベードで役立つ場面が増えてきました。
子どもとのコミュニケーションが増え、成績が良くなったり、仕事でたくさんのかたから協力を得られるようになり、取り組んだ事業において取材や登壇依頼の機会をいただくようにもなりました。

「忙しそうだけど、どうやって資格の勉強したの?」とか、「最近、日経BPの記事になっていたけど、もともと専門じゃないよね。いつ学んだの?」なんて質問を複数の友人や上司からいただいたので、学び時間を作った方法についてNoteにしてみることにしました。

ゴール

学びの時間を作る

諸注意

書籍などから学んだことも紹介させていただきますが、あえて、具体的な書籍等の紹介はできるだけしないでおこうと考えています。環境や条件が同じであることは無いので、サンプリングバイアスになるのを防ぎたいと考えたからです。
一つの例なので、こんな考え方もあるんだ!的な感じで参考にしていただき、自分にあった書籍を選んでいただけると有り難いと思っています。

高校生、中学生、小学生のこども、そして妻と私の5人家族です。地方で暮らしていて、朝の6時30分に娘を自宅から数km離れた駅まで送るところから生活がスタートします。
出勤までは家事を妻と分担し、夜は、子どもの習い事への送り迎えを繰り返し、洗い物を終え、米を仕掛けお茶を作る頃には9時前。
共働きの子育て世帯です。

ちなみに、平成27年の国勢調査では、次のような割合になっています。

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時間づくりの前に、最初にかつ絶対にするべきことは

パートナーの時間を作る

自分の学び時間のために妻の時間を作るが基盤整備の部分になります。
家庭内での学び時間について、妻のマインドをイメージしてみます。例えば目の前で夫が本を読んだり、教育系You Tubeを見ていたとします。

何が学び時間よ!やるべき事が他にあるでしょ!!になりますよね。

本当は創意工夫により、効率的に役割分担を終わらせれたあとであっても、
子どもがもらってきた学校の手紙を読み、給食のエプロンの確認をしている前で好き勝手しているのですから、
俺が学ぶことで家族を豊かにできるんだ!なんて思考は知らない話です。
ここって案外、ぼくたち男性はやりがちです。

つまり、学びの時間を作るには『妻の機嫌がよければ全てうまくいく』といった隠れた真実が根底にあります。そのためには、妻の求めるものは〇〇で、必要な時間は〇〇である。
〇〇を本人に直接聞くこと無く理解し、プレゼントできれば、学び環境構築に着手できたことになると考えています。

最初の学び

絶対女性のほうが大変というマインドセットの上書きから始めます。ぼくたちは、自分の外界を変えることはできませんが、自分自身を変えることはできます。

統計から、給与格差、処遇からわかるとおり、日本は女性の社会的進出に関して後進国です。まず、普通に生活しているだけでストレスに感じることがあるといった前提条件を知る必要があります。
また、生物学的に、ぼくたち父親は子どもを産むことはできません。
妻は子どもを出産し、赤ちゃんに自分の時間をずっと使ってくれていたはずです。
当然ながら個人差や環境差はあります。
「いやいや、男親も、ミルクつくったり、オムツかえてるよ。」とか「仕事でくたくたになって、それでも子育て頑張ってやったよ、俺は!そこらへんは、先輩に聞いたり、育児書読んで学んだから、妻をサポートし続けてきたんだ!」ってこえも聞こえてきました。
正直、何一つ出来ていなかったにも関わらず自分もそう思っていました。

男性の思考のどこかに「女性は子どもを産んで育てる生き物」であったり、「性別による脳構造の問題」という概念や知識が「サポートする」=「手伝っている」になっているんじゃないでしょうか。
つまり、家庭は主が女性で、男性は従であるといった偏ったマインドが底の部分にあるんです。そこを理解したうえで、やっぱりサポートし続ける大きさが、ぼくたちお父さんに必要なんです。

けど、うちの嫁さん、マジ理不尽やで!って話もよく聞きます。
男女の特性上、どうしても男性は女性の行動に理不尽さを感じたり、非効率的だと感じてしまうといったことは多くの夫婦間であるみたいです。(日本だけでなく、世界的にも同じ傾向があるみたいです。)しかし、どんなに理不尽さを感じても、本来男の特性である「論理的思考」を諦め、「妻を全面的に承認できる大きさ」が男らしさだったりするんじゃないかなってことです。

実際、理不尽に思ってしまう部分があるかもしれませんが、本当はぼくたちに学びが足りていないだけかもしれません。
女性はホルモンバランスなどの関係で、定期的に且つ極度に体調が悪くなったり、イライラする時があるといった特性があります。
生態学に詳しくないのできちんとした説明はできませんが、例えば男性でも恋愛をすれば体の複数箇所から様々なホルモンが分泌され、コカインを摂取した状態に匹敵する場合さえあると言われています。
とにかく夫婦仲良しがスタートという感じだと思っています。

鴨頭さんのわかりやすい動画を紹介しておきます。

最初の実践

それでは、何からすればいいのでしょうか。
経営哲学やマネジメントを中心とする古典はもちろん、心理学、コーチングなどの書籍を参考に試行錯誤を繰り返し、最も重要なことは、傾聴承認だと考えています。
とにかく、今相手が求めているものは何か?を考える努力をします。
ぼくがとっている具体的なアクションは裸眼でARを実装することです。相手の顔を見て、頭上斜め上くらいにふわっと吹き出しを拡張します。

実際に記事にしてみると、ちょっとヤバい感じがしてきましたが、ぼくがたどり着いた初期アクションはこれだけです。とは言いつつ、まだまだ出来ていないことのほうが多いし、失敗もたくさんするのですが、少しは自分の学び環境に変化が起こりました。
ここの学びって沼だと思うので、書籍をたくさん読んで実践し続けることだと思います。

言いにくい話ですが、学ぶ時間がどうにか出来て、たくさんの事を学ぶほど自分ができていなかった役割や責任を知り、苦しい思いをしました。でも、やっぱり学び続けることで本質的な課題を知り、更に学ぶ意味が派生するといった良いサイクルが構築されていくんだと思います。
これ、実は仕事の場面でも役に立ったりします。ぼくの場合は、何もかも問題がなくなった!ってことはありませんが、助けてくれる人がたくさん出来たり、現在勤めている業務をさらに掘り下げることが出来、評価をいただくなど、いい方向に動き出したものがたくさんありました。

皿洗いをしながら学ぶ

そもそも時間が無いのに、どうやって学ぶんだ!って話ですよね。
実際にしている、家庭に迷惑がかからず、有用な情報を習慣的にインプットできる方法を紹介してみます。
・手放し+イヤホン片耳+音声メディア(映像メディア)

書籍
Kindleで書籍を購入し、AndroidならTalkBack機能iPhoneなら標準機能を利用して書籍を流し読みします。
※予算があればAmazonオーディオブックがよさそうです。
動画
You Tubeなどの映像メディアからも学べます。方法は学びたい内容を検索し、スマホ首掛けスタンドを利用します。
You Tubeのメリットは、再生速度を調整と字幕生成、翻訳などの補助機能が利用できることです。
これでながら学びが家事とセットで可能になります。
WEBサイトの読み上げはGoogle Goが便利ですが、あまりオススメしません。
WEBは情報が多すぎるため、言葉の意味を調べたり、知りたいニュース見たり、表面的な情報を決めた時間で見る程度にとどめないと、無駄に時間を浪費します。なので、基本は書籍で学ぶ事をオススメします。

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ここで最も大切なのはイヤホン片耳です。
例えば、家族から話しかけられたとします。聞こえずに無反応だとどうでしょうか。
大切な話があるかもしれません。例えば子どもがお父さんに聞いて欲しい話があるかもしれないのです。習慣化することはいい部分もたくさんありますが、自分以外の家族に起こった問題など、イレギュラーな対応ができなくなるリスクも伴います。
「パパは皿洗いのとき話かけづらい。」「また一人の世界にはいって家族ほったらかし。」では本末転倒です。
やはり学び環境そのものが不安定になります。あくまでも優先順位は家族なのです。

二宮金次郎(二宮尊徳)を思い出してください。

夜間の学び時間を奪われようが、家事や仕事に時間を奪われようが、働きながら学んでいたはずです。ながら学びは日本で、200年前から行われていたのです。

詳細について追加しました。(2021/6/26)

次に学ぶべき内容

実際に時間を作るための次の学びは自分が実現可能な効率化スキルがオススメです。

ICT機器
・お掃除ロボ
繰り返し作業を減らすことができる家電を徹底的に学び、家庭や職場に導入していきます。特に家事の効率化は必須だと考えます。

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・スマートスピーカーとスマートリモコン
https://nature.global/
スマートスピーカーをトリガーとして家電を操作するためには、本来家電側にWi-Fi等の機能が必要ですが、レガシーな家電にはそれがありません。しかし、スマートリモコンといわれる機器を導入することで、赤外線通信を操作できるようになり、リモコンがある家電をアレクサやグーグルアシスタントから操作可能になります。
言葉以外にも時間や気温、所有者の位置情報などをトリガーに家電を操作でき、オートメーション化が可能になります。

ICT機器をたくさん整備していくと、ネットワーク、Wi-Fi環境、クラウドなどの知識が備わってくるだけでなく、家事の効率化にもつながり、実際に時間を捻出できるようになってきます。

スマートスピーカー導入関連

プログラミング
・VBA
業務内容によれば、仕事の作業効率を大幅に改善できます。ExcelなどのMicrosoft Office製品を利用して、効率化を実現できます。
極端な話、100メートルのタイムを1秒縮めるための練習がExcelのショートカットの暗記やキーパンチのトレーニングだとすれば、プログラミングは100メートルを人の数倍の速さでバイクで走るみたいなものです。

・GAS
GoogleのJava Scriptベースの言語です。Gメール、グーグルカレンダー、Googleスプレッドシートなどを操作できます。
こちらはクラウドベースで実装が爆速で超便利です。
とにかく、最初に学ぶためには開発が早いものから始めるのが挫折しにくく、実務に利用しやすいです。

スマート家電とGASの応用編

まとめ

はっきり言って、まともに働き家族を一番に考えるお父さんが、自分のための時間を作る行為自体無理ゲーなんです。が、決して不可能ではありません。
自らの脳にARを実装することがスタート地点です。結論としては、環境を変えるには自分を変える必要があるということです。
どうか学びを諦めず、いっしょに楽しみましょう!!

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