【中編】癒しの泉が待っている/野球×サ旅[4月_大阪・神戸]
前編はコチラ。
サヨナラ負けの悲しみを大東洋のサウナで溶かしきった私は、そのままカプセルルームのベッドで朝を迎えた。いやぁ、よく寝た。
帰り道の天候とか電車とかを一切気にせず「ととのって、そのまま爆睡」って、最高だ。カプセルホテルつきのサウナがなぜ多いのか、身体で理解できた。
昨晩、サ飯も食べず眠りについた私を待っていたのは、厚切りトーストとゆで卵のシンプルかつベストな朝食(朝食つき宿泊プランにしました)。
トースト用にバター・ジャムだけでなく蜂蜜まで用意されていたり、温玉をセルフで作れるツールがあったり、大東洋さん気が利いてる。
チェックアウトでフロントに下りると、昨日の私と同じく青いビジターユニフォームを着た人がいる。これから京セラに向かうのだろう。その背中に向かって心の中でそっと親指を立てる。
「今日の応援は、頼んだ……!」
前日から大阪は気温25度近く。日差しは強いが風はまだ4月のそれなので、気持ちよく移動できそう。京セラには行かず、梅田から阪神電車に乗る。
甲子園で試合のある日はこの電車もきっと混むんだろうな、とぼんやり考えながら神戸三宮駅で降りる。
駅から六甲山の方向へ10分ほど歩いて、このサ旅2軒目のサウナに到着。
神戸クアハウス。
サウナの名所として有名だが、かつて単身赴任で三宮に住んでいた父のもとへ家族で遊びに行った際に、連れていってくれた場所でもある。
看板と同じエメラルドグリーンの階段と古めかしい内装、そして茶色く濁る重曹泉。
当時はまだ若く「お父さん、なんてとこに連れてきたのさ…」と、ちょっと引きながらササッと入浴を済ませていた。できるなら、当時の私のもとへ行ってその頭をスパーン!としばきたい。その茶色く濁る重曹泉こそが最高なんだってば!
炭酸泉などとは違ってゆっくりとあたたまる感じ。小さい子どもが1人で入ると危ないほど深い浴槽で、中央にあるやぐら状の装置(?)からぐわんぐわんとものすごい勢いで湧く茶色い湯。浸かりながらじーっと眺めていると吸い込まれそうになる。それが面白くてつい長く入ってしまうけど、のぼせ感があまりない気がする。
もうひとつ上階に行くと、また別の湯船数種と炭酸泉、そしてサウナ、水風呂、ととのい椅子がある。
※下の階で身体を拭いてから移動します。上階には荷物置き場があまりないので、持ち物は最低限(サウナハットとフェイスタオルだけとか)にしたほうが良いかも。
めずらしいガラス張りのサ室。建築関連の法律上、今はもう作れないのだとか。7~8人くらい入れる広さだが、滞在した時間中サ室に入ったのは私ともう1人だけ。また別の時間帯ならもう少しいるのかな。
設定温度70度とはいえ体感はもう少し高め。10分弱でしっかり汗がかけた。
水風呂はサ室の隣に、大きな樽を横半分に切ったような浴槽で。クアハウスの地下から汲み上げられる名水「六甲布引の水」は身体への当たりがやわらかく、冷たくても長く入っていられる。
水質が最高に良い水風呂は正義だ。富山で入ったスパアルプスの水風呂が私にとってそうだったように、水風呂への抵抗感や苦手意識克服のきっかけになるのではとさえ思う。
今度は父を連れて来たいな。年齢的に長旅は難しいかもしれないけれど、できれば、元気でいてくれるうちに。
神戸クアハウスについての詳細はコチラで。きっと行きたくなりますよ。
続きは後編で。
大阪の聖地で破壊神の姿を見た…!?
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